整体院を開業して10年、私はいわゆる「治らない」と言われた症状――
20年以上続く腰痛や肩こり、原因不明の体調不良、難病まで含め、数回の施術で再発しないレベルまで改善してきました。
正直に言って、私は自分の整体師としての腕に自信を持っています。
根拠は他の整体院や治療院と呼ばれる店で改善しなかったという方を、誇張ではなくほとんどの場合、当たり前に改善してきているからです。
その実績があったからこそ、**「気功なんて目に見えないもの、本当に意味があるのか?大した効果があるのか」**と、どこかで疑っていました。
ですが――
実際に自分で気功を深く学び、施術に使えるレベルまで習得していくうちに、「これは想像以上の力がある」と感じざるを得ない出来事が、次々と起こっていきました。
しかし――自分で気功を本格的に扱えるようになった今、あの頃の考えが甘かったと感じています。
整体では届かない症状がある
整体は、筋肉や関節、神経にアプローチすることで体を整える技術です。
しかし、どうしても手技だけでは変化を起こせない症状があります。
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自傷癖(無意識に体を傷つける)
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過食(感情が抑えられず、食べすぎてしまう)
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常に嫌なことを考え込んでしまう、止められない思考グセ
- お酒をやめられない、量を減らせない
こういった「心のパターン」に関係した症状は、いくら施術しても一時的には良くなっても、根本的には変わりません。
気功で起きた身体と心の変化
そんな中、気功を深めていくうちに、自分でも予想していなかった変化が起こり始めました。
ある症例では、整体で8〜9割まで改善し、「あとは経過を見て少しずつ良くなるだろう」と思っていた痛みが、気功を加えた瞬間に**“その場でゼロ”**になりました。
それだけではありません。
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「何年も過食に悩んでいた方が、ピタリと食欲が落ち着いた」
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「自傷を繰り返していた方が、衝動自体を感じなくなった」
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「緊張が強かった方が、考え込まなくなり、自然とリラックスできるようになった」
これは、整体では絶対に起こせなかったことです。
最初は自分でも意味がわからなかった。
でも、確かに“何かが変わっている”のは事実でした。
気功の奥深さと、今後の課題
気功は不思議なものでも、宗教的なものでもありません。
ちゃんと扱えば、体にも心にも“リアルな変化”をもたらします。
ただし、まだ課題があります。
それは――誰にでも扱えるように、再現性のある形で教えること。
私のように整体の土台があった人間なら気づける変化でも、最初から気功だけを学んだ人にはわからないまま終わってしまう可能性がある。
だからこそ、気功をもっと分かりやすく、確実に使える技術に落とし込むことが今の私の課題です。
まとめ:整体と気功、どちらも極めた先に見える可能性
整体で積み重ねた10年の経験があるからこそ、気功の“本当の可能性”に気づくことができました。
今後は、この気の技術を、誰もが扱える形にし、「目に見えないけれど、確実に人を変える力」として多くの人に届けていきます。