騙されないために──気功を受ける前に知っておくべき5つの注意点
はじめに:信じすぎると、逆に危険です
「信じる者は救われる」とよく言いますが、気功の世界ではその言葉が落とし穴になることもあります。
特に命にかかわるような病気や、長年改善しない症状で悩んでいる方ほど、奇跡や救いを求めて気功やヒーリングに手を出すことがあります。
しかし、現実には
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ほとんど効果がないのに高額な施術費を請求する
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効果が出ていないのに「まだ回数が必要です」と通わせ続ける
そんな施術者がいるのも事実です。
そこで今回は、「気功を受ける時の正しい心構え」についてお話しします。
1.「信じないと効かない」なんていう気功はやめた方がいい
「信じないと効果が出ないんじゃないですか?」とよく聞かれますが、それは違います。
疑っていても、信じていても、効果があれば身体に明確な変化が出るのが本物の気功です。
もし「信じたから効いた」と感じている場合、それはただの錯覚か、もしくは良くなったような気がしただけで、すぐに戻るレベルの変化だった可能性があります。
2.リラックスできなくても問題ありません
「緊張していたから効かなかったかも」と不安になる方もいますが、それも誤解です。
パニック障害や不安障害の方は、施術中に動悸がしたり、呼吸が浅くなったりします。そんな状態でもしっかり効果が出るのが本物の技術です。
リラックスできることが前提なら、そもそも精神的な症状の人は改善できません。
気功の力で呼吸が落ち着き、少しずつ自然に身体がゆるむ──そうやって変わっていくのが本当の施術です。
3.「自分のせいで効かなかった」と責める必要はありません
施術の効果が感じられないと、「最近寝不足だったからかな…」「疲れてたからかな…」と自分を責める方がいます。
でも、それも違います。
多少の疲労や生活の乱れで効果が出ないようなら、それは施術者の腕の問題です。
本当に効果のある施術なら、どんなコンディションでも何かしらの変化は出ます。
あなたのせいではなく、ただ技術が足りていなかっただけかもしれません。
4.先生の言うことを鵜呑みにしない
「集中的に通えば治る」「まずは3か月は通って」など、言葉巧みに通わせようとするところもあります。
なかには、「それはもう治らないものです」「体質だから仕方ない」などと、“治らない前提”で話を進めてくる施術者もいます。
あなたの症状が、腕のある施術者にかかればすぐに変わるものだったとしても、その先生を信じすぎたことで、無駄に長引いてしまうこともあります。
最初は疑うくらいでちょうど良い。実際に身体がどう変わったかを見て判断しましょう。
5.過剰な期待は捨てる。ただし、3回以内に変化がなければ見切りを
「この金額なら1回でこれくらいは治ってほしい」
「何年も悩んでたけど、3回で全部よくなるよね」
気持ちは分かりますが、期待が大きすぎると、ほんの少しの変化にも気づけなくなります。
ただし──3回通っても何も変わらない場合は、その施術者に見切りをつけてください。
言い訳ではなく、効果が出ない事実があるなら、他の場所を探すことも大切です。
まとめ:信じすぎず、身体の変化を冷静に見ること
本当に上手な先生に出会えれば、あなたが何を信じていようと関係なく、体は変わります。
信じてないと効かない、リラックスしないとダメ、生活習慣が悪いから…そんな話は必要ありません。
逆に、施術の効果があいまいなまま通い続けてしまう方が危険です。
「気功は効かない」と思う前に、「本当に効果がある気功師に出会えているか?」を冷静に見直してください。
この文章が、ほんの少しでもあなたの判断の助けになれば幸いです。
またよろしくお願いします。