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「気功を受けたのに治らなかった…その本当の理由とは?」

今回は、気功を受けたのに症状が思うように改善しなかったという方に向けて、その理由についてお話しします。

私の気功に関する発信は、すべて実際の経験と臨床に基づいたものです。

これまで数多くの方に施術を行ってきた中で、「気功を受けたけれど、よくならなかった」「気功って本当に効くの?」という声も耳にしてきました。

しかし、そうした場合でも、原因を見ていくとある共通点があります。ここでは、「なぜ治らなかったのか?」という視点で、現場で感じてきたことを冷静にお伝えします。

1 そもそも受けた施術が気功ではなかった

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「気功を受けたのに効かなかった」という人の中には、そもそも受けた施術が本物の気功ではなかったというケースがあります。

たとえば、「中国気功整体」と看板を掲げているお店の中には、実際の施術内容がただのマッサージや揉みほぐしであることもあります。

実際に、地元の商店街では、中国人留学生がアルバイトで「気功整体」の店に入り、リラクゼーション目的のマッサージを提供していた例もありました。

このように、「気功」と書かれていても、中身が本物の外気功とはまったく違う場合があるのです。

本物の気功であれば、施術中に何かしらの体感(温かい、軽くなる、呼吸が楽になるなど)が起こるのが普通です。

まったく何も感じなかったのであれば、それは気功ではなかった可能性を疑ってみてください。

2 気功師の腕が未熟

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仮に、あなたが受けた施術が本物の気功だったとしても、その気功師のエネルギーが弱かった場合は、症状が改善しないことがあります。

気功には施術者ごとの個人差があります。

同じ「気功」と名乗っていても、気の強さ・技術レベル・意識の使い方などに差があり、それによって施術の結果も大きく変わります。

たとえ「気」を使っていても、やり方や方向性が違えば、出る結果はまったく違ってきます。

つまり、「気功で治らなかった」という結果は、気功そのものが無効だったのではなく、施術者側の実力が足りていなかった可能性もあるのです。

逆に言えば、本当に力のある気功師の施術であれば、症状が改善していた可能性も十分にあるということです。

3. 必要な回数の気功を受けなかった

さすがに気功は魔法ではないので、1回で改善する症状もあれば、数回かかる症状もあります。

また、受け手の満足感や気功に対する理想像によって、感じ方にも差が出ます。

中には、たとえ多少の改善があっても、それで納得する人もいれば、その場で完全に不快感が消えないと満足できない人もいます。

そのため、必要な回数を受けずに「治らない」と判断してしまえば、本来得られるはずだった不調からの卒業を逃してしまう可能性もあります。

つまり、必要な回数を受けていない状態で「治らない」と判断してしまえば、それは単純に施術の回数が足りていなかっただけという可能性もあります。

ただし、3回ほど受けてもまったく変化がない場合は、気功師のエネルギーが弱い、もしくはその症状が気功の適応範囲外であるという可能性もあります。

4 気功師の検査や説明の仕方が不足している

検査・説明のイメージ画像

これは私の経験ですが、足底筋膜炎のような痛みで歩くのがつらく、気功を受けてみたことがあります。

施術後に「どうですか?」と聞かれましたが、その場では特に効果があるとは感じられませんでした。

ところが、その後何日か経つうちに、数か月続いていた足の裏の痛みが自然となくなっていました。

「あれは気功の効果だったのかもしれない」と気が付いたのは、しばらくしてからです。

※実際、数か月間ずっと続いていた痛みが自然に治るとは考えにくく、気功以外には特に何もしていませんでした。

今思えば、施術前に「どこが・どのように・どのくらい痛いのか」「どの体勢や動作で痛むのか」をしっかり確認しておけば、ビフォーアフターがもっと明確に分かったはずです。

効果があるかないかを確認するためには、施術前後の状態を丁寧に確認することがとても大切です。

つまり、施術者側の検査や説明が不十分だと、受け手が変化に気づけず「効かなかった」と誤解されることがある、ということです。

5. 気功は万能ではない

私は整体師と気功師として10年以上、多くの改善実績と臨床経験があります。

難病の改善に関わったこともありますが、それでもなお、気功も整体も万能ではなく、それぞれに得意・不得意があると実感しています。

実際、症状によっては気功より整体のほうがはるかに早く改善するケースもあります。

たとえば、体のゆがみや関節の可動域に関係する問題(靱帯)などは、実際に触れて動かしながら整える整体の方が向いている場合もあります。

反対に、気功のほうが効果を発揮しやすい症状ももちろんありますが、すべての不調が気功で改善するわけではありません。

もし気功の適応範囲外の症状に対して気功を選んでしまえば、「気功では治らない」という結果になるのは当然です。

まとめ

以上が、気功を受けても症状が治らなかったと感じる理由です。

この他にも、さまざまな理由で「気功では治らない」「やっぱり怪しい」「効果がないのでは」と思われる方がいるのも当然のことだと思います。

ですが、本当に腕のある気功師に出会えたとき、驚くほど改善するのもまた、気功の現実です。

この業界には確かに「なんとなくそれっぽい」施術や、効果の乏しい施術者も多くいます。

本物の気功師は10人に1人いないと思っています。

しかし、もしあなたが今、不調を抱えていて、そして「気功」という選択肢にたどり着いているのだとしたら――
本物に出会えたとき、きっと何かが変わります。