はじめに:上達に必要なのは「正しい順番」

このブログでは、気功を使って施術ができるようになるまでの上達の道を、7つの段階に分けて紹介します。

気功を習った人やこれから気功を習う人は、どうしたら気功が上手になれるかな?今より上手くなりたい!と考えていることでしょう。

ここでは自分が気功で施術するまでにかかった10年分のエッセンスを紹介します。

今では自分の気功を受けた方が、必ず身体によい変化を感じてくれるまで気の効果を出せるようになりました。

また複数の方に対して、同時に気功で施術できるようにもなりました。

遠隔気功ももちろんです、多人数を一度に遠隔で気功することもできます。

自分一人でアレコレ考えて回り道するよりも、出来る人が通った道を素直に進んだ方が物事を覚える近道になると思いますので、ご参考になれば。

ステップ1:気を感じられるようになる

手のひらを擦り合せて、手のひらの表面が温かくなった感覚、それが気だという人がいますが、私は違います。

手のひらをすり合わせた時に感じているのは、摩擦熱や皮膚がこすれる感覚や、こすれた後の余韻です。

この手をすり合わせた後と同じような感覚を、気を出した時に感じるのです。

すり合わせたら気が出ているというのは、似て非なるものではないでしょうか。

また、すり合わせて温まった手のひら同士を30センチほど離して、ろくろを回すように手のひら同士を向き合わせて、あったかい、ピリピリする、静電気のように感じる感覚を、気が出ている状態だという人もいます。

まずは気そのもの自体を感じられないと、それがどう変わったのか確かめようもないので、まずは気を感じられるようになりましょう。

ステップ2:なんとなくでも気を掴んでみる

どうしたら気を感じられるの? 手のひらと手のひらを擦り合せて摩擦熱で温かくして、ピリピリさせましょう それが気です!!!

と思ってみてください。

ここでは、「気ってこういうものなの?、わけわかんないけど、まあ納得しとくか」って感じではっきり自覚できなくても良いです。

なんとなくこんなものなのかな?っていう程度の認識で大丈夫です。

分らなくてもよいです。

やってるうちにわかるようになります。

目に見えないものをはじめから上手に感じなさいという方が難しいですから。

ステップ3:気の感覚を育てて磨く

手のひらで感じている気を、何となく何となくで良いですので、気ってこういう感覚なの?と思えるようになったら、

次の段階は回数をこなしたり時間をかけて、今手のひらで感じている、気の感覚をもっと上手に感じられるようになりましょう。

気を感じにくい場合は、気が出ているイメージを何か別のものに置き換えると感じやすくなります。

手のひらから出した気が湯気のように立ち上るイメージ、手のひらから大量の水がわき出るイメージ、チリチリ、ピリピリなど静電気を帯びているイメージなど何かが手から出ていることをイメージすることが大事です。

上達するには反復練習が必要です。一回で来たと思っても積み重ねると深みや質が変わる事なんて、物事を習う時、学ぶときに当たり前の様に起こる現象です。

数日間、数週間と気長に地道に焦らずに稽古しましょう。

ステップ4:気を遠くまで届ける

気が手のひらから出ているなど、気を感じることが出来たら、今度は自分が出す気の届く距離を遠くしていきましょう。

出ていなくても出ていると想像しイメージすることが大切です。

なぜならイメージしないことは人間にはできないからです。

たとえば、気が付いたら思ってもいない場所にいきなりいたり、気が付いたら食べ物を食べていたりしたら、あえてこう言いますが、やばい人じゃないですか?

というわけで意識して想像することが大切です。

部屋の中なら壁に向かって気を送って、壁に気が届いている感覚や、外なら5メートルなど空間まで気が出ているイメージしたりします。

自分が出している気が自分が意識したところまで、届いているイメージを持ちます。

ステップ5:体全体から気を出す感覚をつかむ

手のひらで気を出している感覚がつかめてきたら、次は、気を出す範囲を広げていく段階に入ります。

まずは、指先から肩まで――腕全体から気が出ている感覚をつかみましょう。

それができたら、今度は胴体の前面や、背中など、体の中心部分からも気が出ていることを意識します。

最終的には、全身のあらゆる方向に向かって、上下左右・四方八方へ気を放つ感覚をつかみます。

ここまで来れば、「身体全体を使って気を出している状態」になります。

ステップ6:本当に施術ができているか確かめる

気功がどれほど上達したかを確かめる方法は、自分が健康になったとか、気を遠くまで送れるようになったなどは、自己採点、自己満足になってしまいます。

そこでぜひ、最低3メートル離れた距離から他人に気を送って効果を実感してもらえるか試してみてください。

10分も相手に気を送り続ければ、もしあなたが気を送れていれば、何かしらの変化は出るはずです。

そして何人も何回も、長い目で長期間、気功の施術をやり続ければ、臨床実績が溜まっていき、過去に治せなかった症状や、回数がかかった症状が少ない回数で良くなったりするはずです。

その時初めて、あなたは自分の気功が上達したことを実感できるようになります。

気功上達の秘訣、これ即ち即実践です。

ステップ7:さらに上を目指すなら「丹田」

もし、ここまで書いたことを実践し、実際に気功の施術ができるようになっていたとしたら――それは相当な努力を積んできた証です。素直にすごいと思います。

そして、さらに気功の効果を高めたいなら、次に取り組むべきは「丹田」です。

詳しくはここでは触れませんが、本気で学びたい方は、調べて実際に使えるようにしてみてください。

もし「気を出している感覚」と同じくらい、丹田を明確に意識できるようになったら、そのときは、気功の効果が一段階、劇的に変わるのを実感するはずです。

まとめ:気功ができるようになる道は再現できる

気功を上達させて、人の体を本格的に施術できるようになりたい方へ。

今回ご紹介した内容は、私が実際に気功で施術ができるようになるまでの過程です。

「これは本当に意味があった」と感じた要点だけを選んでまとめたものです。

ここには書いていないこともあります。

たとえば、遠隔での施術や、多人数への気功といった技術は、本当に身につけた人だけが体験として知っている領域だからです。

それらは、表面的に知識として真似しても意味がありません。

ですが、ここにある段階を一つずつ積み重ねていけば、いずれそうした領域にも自然と近づいていけるはずです。

この内容が、あなた自身の気功上達の道のりに、少しでも役立てば幸いです。