はじめに:気を感じられなくて不安なあなたへ
こんにちは、気功やヒーリングを習い始めて、「全然気を感じられない」「これで合ってるのか分からない」と不安になったことはありませんか?
実は、それは誰でも一度は通る普通の道です。
はっきり言っておきます。
最初は気を感じられなくて当たり前です。
むしろ、最初から「はっきり分かる」「強く感じる」と言っている人のほとんどは、“気”そのものではなく、他の刺激や思い込みを感じている場合も多いのです
私のところに来る生徒さんの多くも、最初は「何もわからない」「自分には才能がないかもしれない」と悩んでいました。
でも習えば、人の体を楽にできるレベルにまで成長します。
だからこそ、今あなたが「感じられない」と思っていても、心配しなくて大丈夫です。
正しいやり方と、段階的な練習さえあれば、必ず感覚は育ちます。
このページでは、「気を感じられない理由」と「感覚を育てていくコツ」を、実際の生徒や現場での経験をもとにお伝えしていきます。
1 感覚が育っていない
これも非常によくあるパターンです。
気を出す技術以前に、“感じる力”そのものがまだ育っていないという人は多いです。
例えるなら、音楽を聞き分ける耳がまだできていない状態。
でも安心してください。
感覚は、ちゃんと育ちます。
耳が育てば音が聞こえるようになるのと同じで、感覚も正しく繰り返せば確実に変わっていきます。
最初から分かる人はいません。
焦らなくていい。でも、育てるつもりで練習する意識は持ってください。
2 練習不足
これは最もシンプルで、最も多い原因です。
やっていないから、わからない。
まだ回数が足りていない。
気功は“理屈”ではなく“コツや感覚”の世界です。
だからこそ、一回やってわかるものではないし、センスのせいにする必要もない。
1回でわからないなら、10回やってみる。
10回でわからないなら、100回やる。
それだけの話です。
気を感じられない人の多くは、まだ「体に感覚が染み込んでいないだけ」です。
気功は、回数が感度をつくります。
3 力んでしまう
「感じよう」とするあまり、体が固まっている人は非常に多いです。
腕や肩に力が入っていたり、目や眉間がこわばっていたり、「わからなきゃいけない」と焦って、感覚を殺してしまっている状態です。
気功で大事なのは、「力まない」「探さない」「探しすぎない」。
“なんとなく”を受け入れられるくらいの脱力感が必要です。
ピンとこないなら、
「音楽を聴いて気持ちよくなってる時の体」
「そよ風を肌で感じる時の感覚」
そんな感覚に近いです。
力んでいると、感じられるものも感じられません。
4 イメージが違っていて気づけていない
これは、すでに何かを感じているのに、それが“気”だと認識できていないタイプです。
「ピリピリするのが気」だと思い込んでいる人は、じんわり温かくなる変化に気づけません。
「何かが触れたような感じ」が気だと思っている人は、空間の密度が変わるような感覚に気づけません。
このタイプの人に必要なのは、「気の感じ方にはいろんな種類がある」と知ることです。
そうすれば、「え?もしかしてこれがそうなのか?」と気づき始めます。
気功は“想像力を排除して体感に集中する”ものではなく、むしろ“感覚の範囲を広げて受け取る”作業です。
感覚を育てるために今からできること
1. リラックスの重要性
気を感じる感覚は、緊張していると鈍くなります。
「出そう」「感じよう」と頑張れば頑張るほど、逆に感覚は遠のいていきます。
だからこそ、まずは脱力して、安心できる状態をつくることが第一です。
深呼吸をしたり、温かいお茶を飲んだり、ゆっくり座って「力を抜く」ことを意識しましょう。
2. 比較(ビフォーアフター)で違いを観察する
人の感覚は「変化」には敏感です。
施術前と後、気を送る前と後など、ビフォーアフターで比較すると、違いに気づきやすくなります。
いきなり「何かを感じよう」とするのではなく、「変わったかどうか」を見ていくことで、感覚が育ちます。
3. 自分なりの「感じ方のタイプ」を受け入れる
気を「手で感じる人」もいれば、「体が温かくなる人」「イメージで感じる人」もいます。
どれが正解ということはなく、自分に合った感じ方を認めることがとても大切です。
「私は感じられないのかも…」と決めつける前に、「どんな風に感じているか?」を一度見つめ直してみてください。
感じられなくても焦らなくていい。ちゃんと育つ。
最初からはっきり感じられる人の方が少数派です。
焦らず、コツコツと感覚を観察する練習をしていけば、ちゃんと育っていきます。
大事なのは「正しい方法で、続けること」。
あなたの感覚は、今この瞬間からでも育ち始めています。
5 教える側に原因がある場合もある
「気を感じられないのは、自分が未熟だから」
そう思い込んでいる方はとても多いですが、実際には先生の側に問題がある場合もあります。
◆ 先生のエネルギーが弱い・技術が足りない
そもそも先生自身のエネルギーが微弱であれば、生徒が何も感じないのは当たり前です。
また、気の出し方や伝え方がまだ未熟な場合、受け手が育つだけの“質と量”が届いていないこともあります。
これは体験すればはっきりわかります。
上手い先生の気は、初心者でもハッキリ分かる。
そういう先生に出会ったことがある人なら、「感じられないのは自分のせいじゃなかった」と分かります。
◆ 教え方が下手な先生もいる
技術があるかどうかとは別に、教えるのが上手いかどうかはまったく別の話です。
「センスでやってるだけ」「理屈が分かっていない」「言葉で教えられない」そんな先生に教わっても、感覚は育ちません。
◆ 感じられないのは「才能」じゃなく「環境」のせいかもしれない
あなたのせいじゃないかもしれない。
でも、何も変えない限り、ずっとそのままです。
だからこそ、「違う環境に触れてみる」という選択肢を持っておくことが、**遠回りせずに上達するための現実的な方法なのです。
本当に上達したいなら、「どこが原因かを冷静に見極めて、改善の手を打つ」ことが必要です。
練習しても感じない、結果も出ない、言われてることもよく分からない。
そう感じているなら、それはあなたが悪いんじゃなくて、学んでる環境が悪いのかもしれない。
だったら、他を体験して比較すればいいだけです。
6 検査を取り入れることで、上達のスピードが変わる
気功は、“なんとなくできている気がする”ではなく、目に見える変化を出してこそ成立する技術です。
しかし、自分の感覚だけでは「できているかどうか」を判断しづらいのも事実です。
だからこそ、客観的な検査を取り入れることが非常に重要になります。
たとえば:
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ビフォーアフターで姿勢や筋肉の張りを写真や動画で比べてみる
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筋力テストで力の入り方・抜け方の変化を見る
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呼吸の深さや体の軽さ、痛みの有無などを、数日〜数週間で観察する
こうした**“変化を見える化”する手段**を取り入れることで、思い込みを避けられるだけでなく、確実に上達の手ごたえを掴めるようになります。
「できているか分からないまま」練習を続けるのではなく、「検査で確認しながら」練習するほうが伸びます。
まとめ
気を感じられないのには、必ず原因があります。
でもその多くは、「才能がないから」ではなく、「やり方・環境・意識の問題」です。
正しいやり方を選び、淡々と繰り返せば、必ず感覚は育ちます。
上達の鍵は、自分を正確に見つめること。
「感じられない」を卒業し、「できる」に進んでほしいです。
このページが、あなたが前に進むための一助になれば幸いです。
またよろしくお願いします。