気功で吹っ飛ぶのは嘘?本当?やらせ?実際に受けてみたという内容です。

今回は本当に気功で人は吹っ飛ぶのか?僕自身が経験した、気で人をふっと飛ばす気功を受けた時の体験談をお話しします。

瞑想や呼吸法、霊気、ヒーリングなどのエネルギーワークを勉強したのち、実際に相手に触らないで不調を改善できるようになって考えたのです。

触らないで不調が改善するってことは、もしかしたら、人が気で吹っ飛ぶ可能性もあるという事を。

もし気功で人が吹っ飛ばせたら面白いしすごいじゃないですか。

あとはすごい気功の先生に習って、気功がもっと上手くなりたいとも思いました。

そしてその疑問を解消するために実際に体験しに行ってみました。

そして真っ先に思い浮かんだのはダウンタウンや芸能人を気で飛ばしていた有名な気功の先生でした。

ホームページを調べて、入会する際に面接があるとのことで、オンラインで面接を受けました。

パソコンの画面を通して話をする中で、先生が僕に気を送るから、気を感じられるか確かめるという話になり気を送ってもらいました。

画面の向こう側の先生が、手のひらをこう横に動かすと自分が横に動かされた感覚があったのです。

実際に身体は動いていないのですが、体の感覚だけが真横にずれていくような感覚でした。

次に先生が手のひらを下から上に動かすと、今度はふわっと体が浮くような感覚になりました。

何ですかこの感覚はとすかさず質問すると、これが気だと、そしてすぐ気を感じられるのは凄いね、気を感じる能力が高いという事だよと言われたのですが、僕は本当なのか営業じゃないの?と思って間に受けなかった自分もいました。

そして面接を終えて無事?入会することが出来て、いざ先生の気功を体験する日が来ました。

はじめて気功教室に参加した時、テレビに出るような大先生の気功を受けられると嬉しいし興味津々でした。

でも疑り深い僕は、「気で人が飛ぶわけない嘘だろ。本当ならすごいけど、俺は暗示にかからないし空気を読まないから、絶対偽物ならかかるはずがない。」と意気込んで気功の道場に向かいました。

目的地について待つと、先生がお見えになり、弟子たちが着替えを初めて、準備が整いました。

気功の先生が「さあ、やるか」と言う感じで、弟子の一人を手招きしました。

そして、先生が弟子の目を見ながら、5メートルくらい離れたお弟子さんに両手を前後左右に振りかざすと、弟子が先生の手を振りかざした方向に吹っ飛ぶのです。

しかも弟子は「うお!」とか、「ぐああああ」とか軽くうめき声とか奇声を発しながら、バンバン飛ばされたり、転がされたりしています。

ある弟子は嬉しそうに笑いながら、奇声を発しながら転ばされていました。

正直ヤバいで光景で、僕は大概のことにはビビらないですけど、「これはやばい所に来ちゃったな、まるで何かのカルトとか、危ない宗教ってこういう感じになっちゃうのかなとか」とリアルに感じました。

目の前で人が飛ばされているありえない状況に自分がかなり動揺していることに気が付いたので、冷静になろうと思わず自分に、「おいちょっと待て俺。いくら気功でも手の平で宙で扇ぐと、人が吹っ飛ぶとかありえないだろ。」と心の中で言い聞かせました。

これ俺やるんでしょ? もし飛ばなかったら、気まずいよな、どうしよう、ていうか普通の人なら、独特な空気に飲み込まれて飛ばざるを得ないでしょとも思いました。

そんな風に冷静さを失わないように自分を保とうと必死に考えながら目の前で人が気で飛ぶという信じられない光景を見ていました。

一通りお弟子さんを投げ終わって、いざ自分の番になりました。

先生は椅子に座ったまま、「私の肩を押してきなさい」と言われました。そこで言われた通りに座っている先生の肩を押すと先生が自分の身体でグッと手で押し返してきました。

押し返されたので、素直に2メートルほど押し返されている最中に、先生はお弟子さんを気で飛ばしたのと同じように、僕が後ろに倒れるように、手のひらで宙を扇ぎます。

先生が僕を手で押して助走というか勢いをつけてから気で吹っ飛ばそうとしている感じでした。

知らない人から見ると助走をつけている感じに見えるかもしれないですけど、気功の考え方で言えば、気を通すというか、気を通じ合わす、お互いの気を交流させるという意味があったのかもしれないです。

でも僕は飛ばないんです。そして何回かこのやり取りをしていると、先生が僕にそのまま後ろ受け身、ゴロンと後ろにでんぐり返し後転するように指示されました。

そこで先生の指示通りに、先生に押されて、少し勢い付いたら僕は後ろに転がるという事をやり始めました。

今も合気道をやっていますが、その時でとっくに段もちで15年近くやっているので、先生に合わせてバンバン飛んで受け身を取ったわけです。

右に左に先生が手で円を描くように宙を仰ぐのを見て、自分が先生の動きに合わせてドッタンバッタン受け身を取るという感じです。

(ドッタンバッタンて表現が古いな)

余裕で15分以上とへとへとになるまで、汗だくになって何十回と先生の動きに合わせて受け身を取りました。

なんでわざわざ、自分から飛ばされたかと言うと、最初からすべてを否定的に捉えては得られることも得られないからです。

そして一回じゃわからないほど奥深いものも知れないから何回か通ってみようと思いました。

そして二回目の気功教室の時に、また先生の気功をうけました。

先生は前回と同じように自分を気で投げようと、手で宙をあおいで僕を飛ばそうとするわけです。

今度は先生の動きに合わせてわざと吹っ飛ばされるのをやめてみようと思い、棒立ちで一切先生の動きにつきあいませんでした。

そしたら先生が「あれ?前回ほど気が通ってないね。」と言いました。

そこで自分から「前回は先生の動きに合わせて自分からわざと飛んでいました。今回は何もしていません」と説明しました。

そしたら「それじゃあ気功を覚えるのに時間が掛かるかもね?」と言われました。

ようは気を感じる能力が自分が未熟だから先生の気を感じることが出来ない、飛ばされないという意味です。

でもぶっちゃけ、素人にかからないなら、玄人にもかかるわけはないので全く説得力のない言葉でした。

げんなりしました、興覚めです。

この気で相手を吹っ飛ばす技法は中国武術の技なので、失敗しても敵は待ってくれないですし、気で飛ばすどころか、ぼこぼこにされてしまいます。

僕は整体師でもあるけど、相手が素人だから、未熟だから、効果を出せない、効かないなんて、世の中通りません。

僕の整体や気功が効かないのは、あなたが未熟だからです。なんてありえないでしょ。

そんな筋違いな話が通るかってぇの。

で、そのまま僕の順番は終了、次にお弟子さんが何事もなかったかのように、相変わらず、「うおおおおと」か、「ぐああああ」とか奇声や叫び声をあげながら、バンバン前後左右に飛ばされていました。

でも気が付いちゃったことがあるのです。それは弟子が先生の方を向いていない時に、先生が気で飛ばす動きをしても、弟子はまったく飛ばされないのです。

先生がどの方向に陽動したいのか弟子が先生の動きを把握しながら飛んでいたのです。

もし、本当に気の威力だけで飛んでいるなら、弟子が先生を見ていようが見まいが飛ぶはずですけど弟子たちは飛ばないのが証拠です。

その先生自身も少なからず認められているのですが暗示とか催眠効果で飛んでいるという事でした。

結論を言ってしまうと気功で人が吹っ飛ぶのは嘘であり、本当の事です。

何が本当かというと暗示効果や催眠にかかりやすい人は、先生の動きを見て吹っ飛んだり転んだりするという事です。

残念ながら僕には吹っ飛ばす気功はかかりませんでしたが、ウェブで面接の時に先生が手をこちらにかざして、上に仰ぐと体が上に浮くような感覚があったり、右や左に気で導くと、導かれた方に自分の体が誘導される感覚はありました。

これは催眠ではなく本当に自然に動く、動かされているという感じでした。

他には僕は床に座っていた時に、先生が手のひらをこちらに向けて「立って」と言われても、立ち方を忘れたかのように立てなくなりました。

意地でも立とうとして、頭の中で立つにはどうしたら良いか考えて、15秒ほど無理してやっと立つ感じでした。

多分、意志の弱い人なら完全に立てなくなると思います。

なので、先生の気功を全てを嘘だと否定するつもりは全くありません。

気功で人が吹っ飛ぶのは、暗示にかかりやすい人や空気を読む人は飛ぶけど、僕は飛ばない。

でも、立ち方を忘れたかのように立てなくなったり、触れてもいないのに手を誘導されたり、体の中に変な感覚を起こされたりするというのは本当でした。

でも一つだけ、この先生は昔は本当に人を気で飛ばせたんじゃないの?と思う事があります。

実は先生は脳梗塞で半身マヒの後遺症を患っていらっしゃるので、杖をついて歩くのがやっとな感じでした。

だから全盛期の時よりは、お体を患った後の方が気功の力が格段に落ちているはずです。

全盛期の先生に出会えていたら、俺も気功で吹っ飛ばされていたかもしれないと思いました。

余談ですが、のちにYouTubeをみていたら、その団体?がアップしている動画を見つけたので見るとお弟子さん二人で稽古している内容でした。

二人一組で気を使って投げているのですが、手と手が触れた瞬間に一人のお弟子さんが飛ばされていましたが、投げた方のお弟子さんが、いや、まだなにもしてないよ、と言っているのを見て、何故気が付かないのかなとムズムズして、そっと動画をブラウザーを閉じました