【1.腰に激痛。グラウンディングで結構回復したけれど…】
3日前に腰に激痛が出るようになって、グラウンディングであらかた改善されました。
しかし、すべては二日経っても治りきらず、気功教室の生徒が気功で施術してくれることになりました。
ちなみに、遠方の方には遠隔気功で対応することも可能ですが、今回は対面での施術でした。
この生徒さんは気功教室で一通り学んだ後は紹介制でお金をもらって気功で施術をしているそうです。
腰痛などは1回2回で痛みが出なくなるほどの腕前で、けっこう改善出来ているという事でした。
以前にも気功教室でまだ教わっている時に、この生徒に気功をしてもらって体調が良くなったことがあるので、楽になれると期待が持てて安心していました。
生徒が店にやってきて、いざ施術が始まりました。
【2】気功で腰痛を施術したが効果が出ない|その原因と気づき
先生のやり方とは違うやり方ですけどと一言細っというと施術が始まり、施術の最中に「どこが痛いですか」と聞いてくれたり、「足から気を送りますね」と言って、説明を交えながら気功をしてくれました。
まあ、別にどんなやり方でも結果が出れば、問題ないので好きにやってという感じで施術を受けました。
わたしは俺の教えたとおりにやれ!それ以外は許さないというような頑固さは持っていません。
お客さんが納得してくれる結果が出るなら、どんなやり方でもいいという考え方です。
ただし痛みや、不快感を与える施術法はダメです。
痛みや不快感を与えない方法はいくらでもあるからです。
【3】気功施術が効かないのは“やり方”のせいじゃない
施術が始まり1時間ほどして、腰の様子を確認すると、何となくよくなった感じがする程度で、ほぼ変化はありませんでした。
授業の一環でこの生徒さんに施術してもらうと結構楽になるのに、おかしいな思いました。
この生徒さんは、別の気功師の教えにしっくりこない為に、私の気功教室で習いなおしたという経緯があるのも関係しています。
今回の腰痛を気功で施術する時も、痛みが出る身体の触り方をして気功をするなど違和感がありました。
私の気功のやり方は痛みが出ることは一切ないから、他で教わったやり方やってるのだろうなと察しがつきました。
なぜなら私がいつも同じような腰痛やぎっくり腰、腰椎ヘルニアと診断された人たちに気功で施術する際は、当たり前のようにもっと良い結果だからです。
普通の人だと先生と生徒はキャリアや実力が違うからと言いたいでしょうが、そこは本質ではありません。
しっかり教えてあげれば、ある程度は似たような効果は出せるし、ここまで効果がないのは何かが違う事の現れです。
色々試したり、施術で結果が出ると自己流に走ったりと、私も経験があるので、それが今回の施術の結果にでているのかなという印象でした。
そこで確認をしました。
【4】気功の効果を決める「意識の配分」という落とし穴
どんな意識で気功を送ってるの?と生徒に聞いたら、治ってほしいと思っているか、無ですという答えが返ってきました。
効果が出ないことに合点がいきました。
完全に自己流、もしくは間違えたやり方になっていたからです。
この生徒は気を感じたり気功で施術する能力はたけているはずなのに、効果が出ていないということは、やっぱりこれは気功の施術のやり方に問題があるという考えが当たりました。
腰痛の原因は腰にないこともある|“痛い場所”に気を送る危険性・盲点
第一に足や腰に気を送っていたので痛みに固執した施術をするのは良くないと伝えました。
なぜなら痛いところに原因がなかったら、気を送っても的外れの施術になるからです。
そして、腰痛だから腰に気を送ったり、足から気を送るのも、得策ではないとも言いました。
なぜなら他のところを庇って腰が痛くなることもあるからです。
気功の効果を決める「意識の配分」という落とし穴
もう一つの問題は、気を送る際に、治ってほしいと思っているか無ですという意識についても、助言をしました。
料理も気功も同じです。美味しく作りたい、治したいと願うだけでは料理は進みません。
気持ちも大事ですが、塩をどれだけ入れるか、包丁をどう動かすか、技術に専念することです。
気功も、“気を送る”ことに集中するほど、効果が出ます。
たとえば、人の意識を10としたとき、「治ってほしい」という気持ちに5、「気を送る」ことに5使っていたら、集中は半分です。
それなら、“気を送ること”に意識の10すべてを傾けた方が、ずっと良い効果が出ると私は伝えました。
基本ができる前に他流を混ぜても効果は出ない
他で教わったやり方や、自己流でやるなら、わざわざ時間とお金をかけて私に教わった意味もないのでは?とも伝えました。
教わったやり方がしっかり出来るようになってから、他の事を試した方が良いとも伝えました。
なぜなら、私も昔オステオパシーの技術を学んでいた頃に、たいして効果がないと思っていた技術が、数年たち自分の実力が上がり使いこなせるようになった後に真の効果を知った事があったからです。
気功を教える立場を想定すると分かる、上達の近道と本質的な理解
それと、最後に伝えたのは、あなたがいつかもし気功を教える立場になった時に、「治ってと念じて、もしくは無になって気をおくって」と生徒に教えるの?
それだと、かつてあなたが他所で気功を教わった時と同じように、抽象的でわかりにくくてしっくりこないだろう。
一般の気功を教えている所みたいに、宇宙の気を感じて手から気を出してくださいと教えるの?と伝えました。
答えは明白です。
【5】気功の再施術で腰痛が大きく改善|意識の修正で変わった効果
それらを踏まえて、新ためてもう一度、気功で施術をやりたいというので、再度受けることとなりました。
結果は明らかに歩き方が変わって、歩幅や、歩く速さが早くなり、痛みもかなり減っているのが、生徒さんと私で分かりました。
【6】やり方より“意識”が大事|施術効果はどこに集中するかで決まる
今回のことで伝えたいのは、私の教え方が上手いとか私の教えたとおりにやれという話では決してありません。
基本が出来ていれば、センスや経験はそれほど比重は高くなく、意識をどこに向けるかで施術の精度や気功の効果や改善度が変わるという事を伝えたいのです。
こういった「意識の扱い方」まで含めた気功の学び方を身につければ、施術効果は驚くほど変わってきます。
また自分自身もやっぱり気功やヒーリングなどのエネルギーワークはやり方もあるけど、人によって上手い下手が違うのは、やり方によって変わるという事が改めて理解できて勉強になりました。
まさに怪我の功名でした。
【まとめ】気功の施術で効果が出ないとき、見直すべき3つのポイント
- 気を送る“意識”が分散していないか?
- 「痛い場所」に固執していないか?
- 基本ができる前に、自己流に走っていないか?
今回のように、「どんな意識で気を送るか」という考え方も含めて指導しているのが私の気功教室です。
単なる手順や感覚ではなく、「なぜ効くのか」を論理と体感の両方から学べます。
もしあなたが──
-
気功をもっと深く理解したい
-
施術の精度を上げたい
-
自分の施術でなぜ効果にムラがあるのか理由を知りたい
という想いがあるなら、この体験がきっと参考になるはずです。
またよろしくお願いします。