こんにちは、よろしくお願いします。
気功を練習されたことがある方なら、「手のひらから気が出ている」という話を一度は聞いたことがあると思います。
YouTubeや書籍でも、手のひらを相手に向けて気を送る方法がよく紹介されています。しかし、私はこう思っています。
実は、手のひらから気は出ていない。
手から気を出す方法という動画やブログの記事を出しておいて、矛盾した事を言っています。
これは気功の常識を覆す話です。
その理由について説明していきます。
一般的には手のひらから気が出ると言われていて、手の平を相手に向けて気を送るというのが常識です。
Youtubeにも、気功の本場とされる中国人の気功師が50肩と思われる患者さんの患部に、数センチの距離で手の平をかざして気を当てると、肩の痛みで腕が上がらなかった女性の腕が真っすぐ上がるという動画があります。
他の動画でも気功師が対象の方を見ながら、手のひらを広げて気を送る動画がいくつもあります。
手の平だけではなく気は足の裏からの方が強く出るという気功師の方もいます。
でも本当に手のひらから気が出ているのかという疑問が残るのです。
なぜなら、手の平を広げずに握りこぶしを作って、気功の施術をしても、お客さんの不調は改善するのです。
たとえば、身体の可動範囲が変化する、痛みやしびれが改善するなどです。
私だけが主張するならまだしも、施術を受けた方々の全員が変化を感じたり、治っているというのです。
もし手のひらから気が出ていて、その手のひらから出た気が相手に届いているなら、握りこぶしでは気の施術の効果は無いはずです。
流石に握りこぶしを握っている指の隙間から気が漏れたり、溢れたり、もしくは手のひらから出た気が手のひらを通り抜けたりして相手に届いているとは考えられにくいです。
こぶしの隙間から溢れ出たものが相手に届くなら、手の平を相手に向ける必要はなく、どんな状態でも気を送れるという事になります。
他にも実は手のひらから気は出てないのではという理由はあります。
遠隔で気功をしている時に、相手がどの方向にいるのか分からずに送りますが問題なく効果を発揮します。
これはもし本当に手の平から気が出ているなら、気が自動で目的めがけて届くという事になります。
しかし手のひらから出たエネルギーが目的めがけて自動で飛んでいくというのは、都合が良い考えだと思います。
対面で私が気功をする際にも、手のひらを相手に向けずに施術をしても効果はあります。
自分だけが試した結果だけではなく、私の気功教室の生徒さんにもしてもらったこともあります。
生徒さんが飲み物に背中を向けた状態で気を送っても、飲み物の味が変わったという事でしたので、方向は関係ないということです。
これらを踏まえると、気は手のひらから出ていないという方が、理屈が通るのです。
他にも気について行われた実験結果もあります。
あらゆる物質が通り抜けないようにコンクリートや金属で壁を作った状態で、気功師と被験者を壁の手前と奥に分けて気を送るという実験が行われました。
その結果、気功師と被験者を壁で遮っても、被験者の身体に気が送られた反応があったのです。
また、遠隔気功の実験においても、気功師から離れた距離に、被験者を居させて遠隔気功を試して、被験者の体に変化があったという実験結果もあります。
これはこの実験以外にも普段私が遠隔気功で施術している時にも当たり前にやっていることでもあります。
海外から遠隔気功の依頼がありましたが、外国の方角とか見当もつきませんし、考えたこともないですが効果があります。
また効果を発するまでの時間も、国内や近場で遠隔気功をした時と何ら変わりありませんでした。
これらを踏まえると気は手のひらから出てないよと言う方が話の筋が通るのです。
ほかにも理由はあります。
気が見えるという数人に合ったことがありますが、身体全体から湯気が沸き上がるように気が出ているのが見えるという方も数人いました。
これらを踏まえると、手のひらにあるろうきゅうというツボから気が出ているというのは、違うんじゃないの?という見解です。
つまり正確には手のひらからも出ているというのが合っているような気がします。
他の気功師の人は本気で、気は手のひらから出ていると思っているはずです。
でも私は検証をして事実を確認しない限り、納得できないのです。
趣味ならまだしも自身が納得できないもので、人様からお金をもらうというのが許せないからです。
辛い症状抱えて全国からくる人もいる中で、あいまいな部分は極力なくしておく方が全う健全ですよね。
じゃあなんで、私の気功教室でも動画でも手のひらから気を出すように教えているのかという矛盾が生じます。
それは、いきなり『気を出して』と言われても、習い始めの段階では難しいからです。気を出せるようになるための前提として、手のひらを使った動作を取り入れて教えているだけです。
単に意識するだけでなく、実際の動作を加えることで、気を出す感覚を会得しやすくするためです。
最初は、イメージしやすい状況や環境で練習するほうが上達しやすいことがあります。
自転車の補助輪やエジソンのお箸のように、初心者向けの補助を使うことで、最初の段階を上達しやすくなるのです。
手のひらから気を出すというイメージは、その最初のものを覚える方法として役立ちます。
基本が出来るようになれば手のひらから気を出すという意識に頼らず、より自由に気を使えるようになります。
手の平以外何処から気を出すのかという話になります。
気功では身体から気が出るところを気穴とよび、気穴は全身にあるから、全身から気が出るという考えもあります。
ただもしかしたら、流派により他のところから出す、やり方があるかもしれません。
気功というジャンルを取っ払って、他のエネルギーワークではエネルギーを手から出さないやり方があるかもしれません。
というか私は手から出さないやり方をすることがあります。
なぜなら、やり方を変えると、施術の結果が変わるからです。
私は気功を施術に使っているので、施術の結果が技術の良し悪しを決める基準であり全てです。
大切なのは、どれだけ多くの症状を改善できるか、そして重い症状をどれだけ改善できるかという点です。
また、どれだけ早く改善できるかも重要です。最終的には、人の心と体をどれだけ健康で健全な状態に導けるかが本質です。
一言で言うとどれだけうまいか下手か、結果出せるかです。
日々これを意識して、試行錯誤しながら検証しているので、見た目は同じでもより良い方法を選んで使ったりもします。
その中で手から気は出ていないんじゃないの?という、見解に至ったのです。
手から気が出てないっていうか、手を相手にかざす必要ないでしょっていうのが実験で分かったのです。
じゃあどうなっているのかというと、こちらが気で施術を行う意識に入った瞬間に、相手の体も反応するという事です。
距離も時間も関係なく。
今回は気功の常識に対する私の見解をお伝えしました。
手のひらから気が出ていないと感じる理由や、遠隔気功、実験結果を基にした説明をしました。
最終的には、気の施術をする時には方向や手の位置は重要ではないという結論に至りました。
ただ一つ言えることは、やり方が分かれば誰でも同じ様な事が出来るので、出来るようになって検証したら納得いくはずです。