施術で狙った結果を出す法則と方法
こんにちは、よろしくお願いします。今回は施術で確実に結果を出す方法についてお話しします。
触診や検査の技術が未熟で、文字通り手探りで施術している人
長いキャリアがあっても同じことをやり続けて、結果を出せない人
結果の出せるテクニックを知りたい方向けて、確実に結果を出すための具体的なステップを紹介していきます
検査の必要性
まず施術をする際に、何を基準に何を目的にされていますか?
施術をする最低限の基本は、検査や触診を用いて、異常がある所を見つけてから行うという事です。
検査や触診の精度が低いと手探りで施術を進めることになるので、問題を根本から解決することは難しくなります。
つまり検査や触診の方法を知らない人は、検査や触診を勉強する必要があるという事です。
検査や触診をしない文字通り手探りで施術をするのをやめる、どこを施術する必要があるのか正確に判断して施術をするのが結果を出す方法のひとつです。
実際の例としては、姿勢改善を希望するお客さんの場合、まず術前に立位で姿勢を確認します。
頭、肩、骨盤の位置関係や背骨のカーブを観察し、どの部分で体のバランスが崩れているかを確認します。
肩の高さが違うから肩を骨盤の高さが違うからと骨盤を施術するというように、見た目で姿勢の乱れ出ている箇所を施術するというやり方がありますがしません。
検査をすると見た目に異常がある個所と、実際に施術を必要とする箇所は別だと判明するからです。
見た目は参考までとなりなぜ骨盤や肩の高さが変わるのかという事を突き止めるのが検査であり、施術を決定する要素にはならないのです。
見た目ではわからない根本的な原因を見極め、必要な施術を施すことで、本質的な改善を可能とするのです。
検査で大事なのは一か所施術したらその都度検査をするという事です。
なぜなら術前に検査を一通りして術後に検査を一通りしても、どの施術で何がどう変わったのか分からないからです。
お客さんにも、こちらが何をするとどこがどう変わるかを実感してもらえるので、信頼感もまし一石二鳥です。
凄く手間に感じるかもしれませんが、私は一度の施術で多いと何十回検査するか分かりません。でも一度の検査は数秒なので、施術時間を含めても最も短いと5分、通常でも30分から一時間もあれば十分です。
このやり方は検査や触診、技術が施術すればするほど自然と上達できる方法です。
検査や触診の数をこなせばこなすほど施術の必要性がある部位の特定と、扱うテクニックを識別する能力が上がっていく方法です。
見立てと施術が間違えていたら何も変わらない、合っていたら姿勢、関節の可動範囲、症状などはその場で改善するのが分かるからです。
施術後、結果を確認する際の基準は、お客さんの姿勢や関節の可動域です。例えば、施術前と後で脊椎、骨盤、胸郭、四肢の可動範囲や頭蓋の柔軟性、他には腹部の緊張等も確認します。
また、痛みや不快感がある場合は術後の改善具合も大切な指標です。お客さんがどの程度痛みを感じなくなったか、数値的に評価してもらい、施術前と比較して痛みの軽減を確認します。
他には立位で姿勢を確認し、施術前と後でどのように姿勢が改善されたかをお客さんに実感してもらいます。姿勢が良くなったことで立ちやすさや体の軽さが増したかどうかも一緒に確認します。
これらの変化を施術ごとに記録し、改善傾向をデータとしても蓄積することで、さらに精度の高い施術が可能になります。
検査の精度について
次の段階は検査はやっているけど思うように結果の出せない人は、検査の種類が少ない、検査をする箇所が足りない、検査を正確にできていない、検査自体の精度が低いことが考えられます。
つまり原因、施術を必要とする箇所を見つけられていないという事です。
肩や膝が痛い方の場合に患部の周辺だけしか見ない、骨盤が悪いところまでは分かるけど仙腸関節しかみていないなど精度の低さ、そもそも触診が分かっていないなどです。
検査や触診が不十分な場合、どの部分に異常があるのか、どのテクニックが適しているのかが判別できません。
つまり、必要のない箇所に施術をしている、必要な箇所に施術が出来ない、相手の状態にあったテクニックを使えていないと事が挙げられます。
これでは当然症状は改善しませんし、受け手も効果を感じられません。
施術者はちゃんとやっているつもりでも蓋を開けたら的外れな事をやっているから当たり前の結果です。
テクニックの選定
もし触診や検査が正確に出来ているのに、狙った結果が出ないという方は、テクニックに問題があります。
テクニックが身体の状態とかみ合っていない、テクニックを使いこなせていない、効果の低いテクニックを扱っている事が考えられます。
解決策はお客さんの体や検査結果に合わせたテクニックを使う必要があります。
つまり、複数のテクニックを扱える必要があります。
複数のテクニックとは、頭蓋から手足の先まで施術できるという意味もふくまれます。
手技療法なら、筋骨格系である骨や筋肉、関節などはもちろん、骨膜、内臓、靱帯、神経の組織へ個別にアプローチできるテクニックを会得する必要があります。
エネルギーワークだとしても、その場で明らかに誰が見てもわかるし、体感しても楽になったとわかる程の効果を出せるテクニックを習ってほしいです。
結局は初診や検査がいくらできても、適切な方法を知らないと解決できないので、技術を学ぶしかないのです。
テクニックを沢山覚えて、自分のやりたいテクニックを闇雲や、無理やりお客さんの体に当てはめるわけではありません。
やはりテクニックばっかりあっても検査や触診が出来ないと精度の低い施術となるので検査や触診が必要になるので、どちらも同じくらい大切という事です。
やはり施術の精度がもとめられる、つまり検査が大切になってくるのです。
そして状況に適した技術を適用する判断力も必要になるのです。
人のこころやからだの不調を改善するには、筋肉を揉む、関節をボキボキする、ストレッチのような施術を治療と称している整体院で働くだけでは、名前すら知ることのない特殊なテクニックがいくつも必要になります。
私が揉むかボキボキするかしかできなかった頃の話でした。
お客さんの体を確認していて、どこか変だなと感じても、テクニックを学んでないからせっかく見つけたその異常を改善できない時期がありました。
さらにいうと触診や検査が未熟だと、どこが悪いかすらも見えないで施術しているという事なのです。
解決方法としては、オステオパシーを習うと、筋骨格系や内臓の施術など覚えられて、それぞれの組織を個別に触診する方法を学べるので、大抵の問題は狙って改善できるようになれます。
ただオステオパシーだけで満足できなかったので、エネルギーワークも学んで試行錯誤した結果、エネルギーワークでも手技療法と同じことが出来ると分かったので基本検査以外で手を動かすことはなくなりました。
要は一生勉強という事です。
施術で狙った結果の出せない人は、まず触診や検査を出来るようになることが大切ですという事です。
そして触診や検査の精度を上げて、それに見合ったテクニックを扱えれば、自ずと結果はついてくるよというお話でした。
ご清聴ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。