こんにちは今回は、実際に被害に遭った方の事例をもとに、悪徳な遠隔気功の特徴をお伝えします。

遠隔気功「何回受けたいですか?」と聞かれたら危険|実際の被害例

とある方が、遠隔気功師に電話で連絡して、重い症状に対して相談したところ、悪徳気功師から返ってきたのは、「何回受けたいですか?」

という言葉でした。

これ、完全に偽物の気功です。

なぜなら、本物の施術者であれば、顧客に施術の回数を初回に決めさせることは絶対にないからです。

症状に対して、どのくらいの回数がかかりそうか判断する方法は、ざっくりいうと2つあります。

1つは、過去の事例や症例との比較

例えば「このくらいの症状で、発症からこのくらい経っているなら、平均して〇回ぐらいですね」といった目安を出すやり方です。

必要な回数は相手の状態や、過去の前例から判断します。

たとえば「このくらいの発症期間だと、過去の例では〇回くらいで改善しています」

または「今のお体の状態だと、おそらくこのくらいで反応が出るはずです」

こういうふうに、判断するのは施術者側の責任です。

なのに、「あなたは何回受けたいですか?」とお客さんに決めさせる時点でアウトです。

お客さんには医学的・施術的な判断はできません。

知識も経験もないのに、希望回数を聞かれることに、疑問を感じませんか?

そもそも専門家が素人に聞くこと自体が矛盾しています。

回数を自由に選ばせるのは、単なるパッケージ販売と同じです。

それはもはや、不調を改善させるために回数きめさせるのではなく、一括で数回分の料金を支払わせるための「契約金額」が目的のビジネスです。

もう一つの施術の回数を決める要素は

施術の必要な回数は「一回ごと」に見極めながら進めていくこともできます。

実際に1回やってみて、どれぐらい改善するかを経過を見ながら、施術の回数を決める方法です。

たとえば、初回で10分の1とか10分の2ぐらい改善したとしたら、単純に見積もって5回ぐらいかなという話になります。

2回目も同じくらい良くなれば「あと3回ぐらいで収まりそうですね」と判断できますし、逆に反応が鈍ければ「ちょっと回数は多くなるかもしれません」と慎重に進めます。

僕自身の経験でも、初回で半分以上、一気に楽になったという人が普通にいます。

でもだからといって、「じゃああと1回で完全に治るか」といえば、そうではありません。

よくあるのは、最初の1回で半分楽になって、2回目以降は1~2割ずつしか良くならないというパターンです。

つまり、

  1. 最初にグッと変化が出て
  2. そこからは徐々に改善幅が小さくなっていく
  3. 回数が進むほど「微調整フェーズ」になっていく

というわけです。

だからこそ、症状の段階に応じて、必要な回数はその都度見極めるのが正解なんです。

にもかかわらず、最初から

  • 「何回受けたいですか?」
  • 「5回?10回?」

なんて聞いてくるのはおかしいですよね?

プロとして自分で見極める気がない証拠ですし、最初から一括で契約させようとしている時点で、もうお金目当てです。

こういうことを平気でやってくるのが、悪徳な気功師です。

なぜ「何回受けたいですか?」と聞いてくるのか|悪徳遠隔気功の裏事情

「何回受けたいですか?」

――こう聞いてくる理由、実は単純です。

悪徳な気功師は、最初に一括でお金をもらいたい

広告を出しているようなところでは、一人のお客さんから電話をもらうまでに2万円以上かかっているのが現実です。

広告費、運用費、掲載費

要は、集客コストがめちゃくちゃ高いのです。

だから、初回で2万円以上の売上が出ないと赤字になるのです。

当然、赤字では続けられません。

こういう理屈で「◯回コース」などの形で、回数を設定して最初に回収しようとするわけです。

■一括契約には“裏”がある

でも、それだけではありません。

毎回お願いするのが面倒だから、先に回収したいというのも大きな理由です。

遠隔気功は、丁寧にお客さんと接するなら電話などで毎回会話のやり取りが発生します。

  • 次の予約、どうするか
  • なぜまだ治らないのか
  • 続けるべきか、やめるべきか

効果がなければ、当然疑問も不信も生まれます。

でも、そのたびに電話やメールで説得していくのは、手間でしかありません。

だから

「もう先に契約させておこう」

「回数分まとめてお金もらっておこう」

というのが楽をしてお金を稼ぎたい人の本音だという意見です。

私は都度払いで、その都度、電話で状態を確認しながら、依頼を受けています。

仕事をしないうちに先にお金をもらうような、一括払いという雑な仕事は通常していません。

■責任を回避するための巧妙な誘導

さらにもう一つ、法的リスクを避けるためという意図もあります。

たとえば、トラブルになった時に「あなたが10回受けたいって言ったんですよね?」

「こっちはこの回数で治るなんて言ってませんよ」

というふうに、責任逃れのための証拠づくりにも使われます。

言い方は優しくても、やってることは完全にズル賢いです。

■だから「何回受けたいですか?」は罠

本来、回数の判断は専門家である施術者が、お客さんに提案するもののはずです。

それを知識のないお客さんに自己申告させる時点でおかしいのです。

「本人が言ったから」

「こちらは聞いただけ」

この構図があるからこそ、悪徳な遠隔気功は最初に聞くのです。

これは明確な見分けポイントです。

まとめくれぐれも、施術の回数を聞いてきたり、こちらの決めさせるような遠隔気功師がいたら、注意してください。

聞かれるようなことがあれば、何故こちらに決めさせるのですかと理由を聞いて見て下さい。

精神論や感情論など施術と関係ない事をはなしてきたら、それはもう気功や施術をは逸脱しています。

こういうやり取りをするような気功師にはぜひ気を付けてほしいです。

毎月、相談が来ているという事は、あなたも効果のない遠隔気功の被害者になる可能性が高いのです。

くれぐれもお気を付けください。

ご参考になれば幸いです。

またよろしくお願いいたします。