なぜ偽物の気功師・ヒーラーがはびこるのか|SNS時代の落とし穴と真実

こんにちは、よろしくお願いします。

今回は、「なぜ今、偽物のヒーラーや気功師がこんなにも増えているのか」についてお話しします。

私のもとには、毎月のように「高額な遠隔気功を受けたのに何も変わらなかった」「遠隔気功を受けて逆に体調を崩した」という相談が届きます。

つまり、“被害者”が出るほど、偽物が簡単に活動できてしまう時代になっているのです。

1. SNSと情報過多の時代がつくる「簡単に先生になれる」仕組み

昔は、整体や気功を学ぶには、師匠に弟子入りし、長い修行を積む必要がありました。
しかし、いまは違います。

SNSで“それっぽい言葉”を投稿する

無料ツールで“立派なホームページ”を作る

AI画像やストックフォトで“それっぽい写真”を載せる

たったこれだけで、「先生」や「ヒーラー」を名乗れてしまうのです。

本来なら「実力や実績を積んだ人」が評価されるべきところが、“発信力のある人”が上位に見えてしまう構造になっています。

2. 「実力よりも見せ方」が上手い人が有名になる

現代は「内容」よりも「映え」が優先される時代です。

神秘的な演出

ふんわりした言葉

「宇宙」「波動」「ツインレイ」など人気ワードの多用

有名人の名前を出す

フォロワー数の多さで信頼を演出

こうした“雰囲気づくり”が上手い人ほど、有名になります。

しかし、「有名=実力」ではありません。

実際に施術を受けても、何も変化がないケースがほとんどです。

3. 顧客側の心理が狙われている

偽物が成り立つのは、人の心理を巧みに利用しているからです。

「このままじゃダメだ」と焦っている

「誰かに助けてほしい」と思っている

「奇跡を信じたい」という気持ちがある

この“弱っている時の心理”に、彼らは付け込みます。

「あなたの波動を上げます」「一度で人生が変わります」

──そう言われた時、人は冷静な判断を失いやすくなります。

4. “エネルギービジネス”が拡大した理由

特に「エネルギー伝授」「波動調整」「霊気伝授」などを名乗る業者が増えた背景には、
“誰でも教える側に回れる”構造があります。

一度「伝授されました」と名乗れば、翌日から「伝授できます」と言えてしまう。

つまり、技術を学ばなくても“販売者”になれるのです。

だからこそ、この構造を悪用した「教え屋」「エネルギー転売師」が増え続けています。

5. 無責任でも成り立つ“逃げ道”の多さ

偽物が増えても淘汰されない理由のひとつが、**“責任を取らなくても活動できる仕組み”**にあります。

店舗を持たない

実名を出さない

住所を明かさない

返金規約を設けない

つまり、「顔を出さずに」「逃げられる環境」で仕事ができる。

この構造こそが、悪質なヒーラーを量産している最大の原因です。

6. “信じたい人”が多い時代

もう一つ忘れてはいけないのは、人々の不安が増えている時代背景です。

仕事・お金・人間関係のストレス

医療やカウンセリングでは満たされない心の不安

孤独・将来への不安

こうした社会情勢の中で、「癒し」「スピリチュアル」「波動」「浄化」などの言葉が、希望を象徴するように広がっています。

だからこそ、“信じたい人”が多い。

そして、それを“利用する人”もまた増えてしまうのです。

7. 本物は、派手でより結果主義

本当に結果を出せるヒーラー・気功師ほど、宣伝が地味です。

大げさな表現をしない

実名・顔出し・店舗公開で活動している

料金・施術内容を明示している

効果を「説明」ではなく「体感」で示している

そして何より、一度の施術でも確かな変化が感じられる。

そうした先生は、派手な演出よりも、目の前の人の変化に全力を注いでいます。

まとめ|“見せかけ”より“中身”で判断しよう

偽物がはびこるのは、
「見た目で信じてしまう人」と「中身より発信力を重視する人」が増えたからです。

でも、真実はとてもシンプルです。

本物は、結果で語ります。

偽物は、言葉だけです。

これだけ覚えておけば、ほとんどのトラブルは避けられます。

信頼できるヒーラーや気功師を選ぶときは、「何を言っているか」よりも「何をしているか」を見てください。

それが、本物を見抜く一番確実な方法です。