自発動功・気功で体が勝手に動く生理学的説明|自律神経と重心の役割

こんにちはよろしくお願いします。

今回お話しすることは大きく分けて二つあります。

  1. 気功で体が勝手に動く自発動功を生理学に当てはめた説明
  2. 自発動功と一般の気の送り方の違い

をします。

最初にお伝えしておきますが、一切相手に触れていないのに相手が動き出す自発動功についてお話しします。

自分でイメージで体を揺らしたり、雰囲気で動く、自己暗示・自己催眠の様な自分で動く気功(本当に体の反応に従っているかもしれない)とは違います。

気功を長年やっていると、日常生活ではありえない現象が起きることが良くあります。

でも何回も経験すると事象に慣れてきて当たり前に感じるようになります。

そのうちの一つに、相手に一切触れない状態で、気を送った時に、

体が引っ張られたり押される感覚があったり、

実際に体がのけぞるように動く

という方がいます。

これは自発動功とって、最高峰の気功で、気功の達人や凄い気功師の気功が起こす現象と言われています。

ということは?私が凄い気功師や気功の達人という事になってしまいますが、そんなつもりはありません。

今回はこの離れたところから気を送られると身体が動く現象についてお話しします。

なぜ気をうけると自発動功という現象が起きるのか?

気功は元々体の不調を改善する目的で、行われます。

ここに気功を受けた人の身体が勝手に動く理屈があります。

この感覚や動作について、“スピリチュアルな言い換え”や“ふわっとした表現”を一切使わず、あくまで身体反応として説明します。

気功の基本:身体が回復しやすい状態を作る仕組み

気功は医療行為ではありませんが、

• 過緊張をゆるめる

• 呼吸や心拍の変動が落ち着く

• 体性感覚の過敏さが低下する

といった 自律神経の反応 を引き起こしやすいことが分かっています。

これはリラクゼーション研究や神経生理学でも一般的に確認されている現象です。

自律神経の変化と副交感神経の優位性

特に副交感神経が優位になると、

• 深部筋(姿勢保持筋)が働きやすくなる

• 平衡感覚の調整がスムーズになる

といった変化が起こると考えられます。

気功を受けたときの身体の反応は、まずここが土台になります。

気功で体が動く理由①:深部筋の再稼働と姿勢補正

姿勢を支える筋肉(深部筋)は、自律神経の影響を強く受けます。

不調がある人は多くの場合、

• 姿勢維持筋が働いていない  姿勢が悪くなる

• 表層の筋肉で無理に支えている  肩や首など局所的な負担が起きる

• 重心が常にズレている  猫背や巻き肩になる

という状態です。

不調時の姿勢崩れと表層筋の負担

気功を受けると自律神経が落ち着き、

“抑制されていた深部筋”が再び働き出します。

このとき身体が勝手に動くように感じるのは、深部筋が姿勢を補正する方向に収縮する反応 です。

内部からの位置修正が「引っ張られる」感覚を生む

外から押されたのではなく、身体が内部から“本来の位置に戻ろうとしている”だけです。

気功で体が動く理由②:平衡感覚の調整と重心修正

人間のバランスは、耳の前庭系・視覚・筋肉の感覚(固有受容)で保たれています。

不調がある人はこのバランスが崩れているため、

• 重心が前後左右に偏っている

• 一部の筋だけに負担が集中している

といった状態が起きています。

前庭系・視覚・固有受容のバランス崩れ

気功で緊張が抜け、深部筋が働きやすくなると、

• 重心位置の修正

• バランスの再構築

• 姿勢保持の最適化

が進みます。

気功で体が動く理由③:内受容感覚の誤認

気功を受けると、身体内部の知覚による誤認。

これは、

• 呼吸

• 心拍

• 筋内の張力

• 姿勢変化

• 重心移動

などの感覚を脳が強く捉える「内受容感覚(インターセプション)」です。

結果として、

• 体が揺れる

• 倒れそうになる

• 引っ張られたように感じる

といった反応が“外からの力”に見えてしまうわけです。

気功による変化が外力として認識される脳の処理という事です。

これは脳の感覚処理の問題であって、怪しい話でも何でもありません。

まとめ:生理学的反応で説明できる気功現象

気功で身体が勝手に動くように見えるのは、

  • 自律神経の調整で深部筋が働く
  • 平衡感覚が整い、重心が修正される
  • 内受容感覚により、動きを外力と誤認する

という、医学的に矛盾のない身体反応の組み合わせです。

何か神秘的な力で身体を操っているのではなく、身体が「本来の状態に戻るときの正常なプロセス」が外から見えるだけです。

気功で体が動く人・動かない人の違いと理由

気功を受けると身体が勝手に動いたり、引っ張られたように感じたりする人がいます。

一方で、まったく動かない人もいます。

この違いは何なのか?

そもそもなんでその違いにも通じるんだけれども、これに気がついたかということを話します。

まず僕は何でも確かめないと気が済まない。

それで、なんで人が動くんだろうってしょっちゅう確かめるわけです。

そして気づいたのが、施術をする前に気功を受けるという人にやると結構動くことが多いけど、なぜかというと

初めての人ほど動きやすい傾向

結論から言うと、初回の施術前の人ほど動きやすいという傾向があります。

実際、こんなことが何度も起きました。

初めて来院した人に気功を行う

→身体が大きく動くことが多い

整体や気功で身体が整えてから、デモとして気功を見せる

→ほぼ動かない

この差が何なのか、検証を続けていくうちに明確な理由が分かってきました。

歪みと重心偏りが動きの原因

施術前の人というのは、多くの場合、

身体の歪みがある

重心が偏っている

姿勢が崩れている

支持バランスが不安定

という状態にあります。

歪みが強い人ほど、気功を行ったときに、身体が“元の位置に戻ろうとする反応”が強く出ます。

この反応を受け手は、

「後ろに引っ張られた」

「横から押された」

「勝手に身体が動いた」

と感じやすいわけです。

つまり、動いているようで、実は身体がバランスを回復しているだけなんです。

整体後には動かなくなる正常反応

逆に、整体で身体を整えた後は、

重心が真ん中に戻る

左右の足への荷重が揃う

姿勢保持がしやすくなる

という状態になっているので、気功を行っても「大きな動き」はほぼ出ません。

これは悪いことではなく、むしろ正常な反応です。

身体のバランスが整っている人は、外からの刺激に対して余計な補正反応が出ないため、動く必要がないだけです。

健康状態と姿勢の関係|気功現象の臨床的視点

多くの臨床を見てきてわかったのは、姿勢と健康状態はほぼ比例しているということです。

たとえば、

  • 肩こり・頭痛・めまい・息苦しさ
  • 自律神経の乱れ
  • 慢性的な疲労感

こうした症状が強い人は、ほぼ例外なく、姿勢が崩れ、重心が偏り、身体が支えられていない状態になっています。

そして気功を行うと、その偏りが自動的に修正されようとするため、身体が動いているように感じるわけです。

  • 歪みが大きい人ほど重心がズレているため動きやすい
  • 重心が整っている人は動きが出る必要がないため動かない

ということです。

    まとめ 気功を受けて体が動く=不健康ではないが、歪みの指標

    動く・動かないという現象の差は、“気を感じる才能”の差でもなく、“スピリチュアルな感受性”の差でもありません。

    シンプルに、

    歪みが大きい人→動きとして出やすい

    整っている人→動かない(必要がない)

    という身体の反応の違いです。

    自発動功と一般的な気功の“技術的な違い”

    ――僕が実際に検証して分かった「動く気功」と「動かない気功」の境界

    僕は、生徒の前では何でも自分で検証しないと気が済まないので、疑問に思ったことは全部やって確かめるタイプです。

    普段から遠隔で気功を行うとき、対面で気功を行うとき、それぞれやり方を使い分けています。

    その中で「人が動くときと動かないときの違い」がどうして起きるのかをずっと考えてきました。

    その結果、気の出し方を変えると動くようになる瞬間があることが分かりました。

    そして、そのやり方は一般的な気功とは明らかに違います。

    以下は、その検証過程と仕組みの整理です。

    ■一般的な気功で起きること

    まず、生徒やお客さんを立たせて、一般的な“初級レベルの気功”を行います。

    手のひらに微弱な静電気を帯びた感覚がでる

    背中がじんわりする

    体表のモヤモヤ感

    足裏の重心が変化する

    こうした反応は多くの人に共通して現れます。

    これは自律神経の変化や筋緊張の緩みといった、わりと“浅い反応”です。

    ただし、身体が動くことはほぼありません。

    あくまで「気を感じる段階の反応」で止まります。

    ■“動く気功”で起きること(自発動功に近い現象)

    次に、僕が色々検証してたどり着いた動く気功のやり方で気を送ると、反応がまったく変わります。

    • 背中全体が急に熱くなる
    • 後ろから押されているように感じる
    • 引っ張られているように感じる
    • 重心が動いて身体が一歩動く

    クネクネ動くなど大げさな反応ではありませんが、明確に外力なしで動きが生まれるのが特徴です。

    これは、ただ気を出せば起きるわけではなく、特定のやり方で行ったときだけでます。

    ■技術的に何が違うのか?

    結論を言うと、気の出し方・使い方が決定的に違うのだと分かりました。

    ●一般的な気功

    相手の体表に変化(温かさ・軽さ)を与える

    →主に“体の表層で感じる反応”

    ●動きが生じる気功

    相手の重心・姿勢制御・深部筋(姿勢筋)に作用が届く

    →“身体操作に影響を与える反応”

    生徒にやって見せて分かったのは、

    同じ「気を出す」という行為でも、技術レベルによって届く領域がまったく異なる。

    という事実です。

    ■中国の“達人級の気功”が見せる現象も、これと同じ構造

    中国の達人級と呼ばれる気功師が見せる「人が動く現象」は、こういうレベルの気功を行っているのだろうなという感覚が理解できるようになりました。

    もちろん、彼らと全く同じやり方かどうかは分かりません。

    ただ、方向性として「動きを引き出す技術」と「体感だけの気功」の違いがあり、高度な気功ほど前者に近いという結論になりました。

    ■どちらも体調は改善するが、「分かりやすさ」が違う

    興味深いのは、

    一般的な気功→体感はあるが動かない

    動きが出る気功→体感が強い・動く・変化が明確

    どちらも“体調改善には効果がある”ということ。

    ただし、受けている側の「分かりやすさ」「納得感」が圧倒的に違う。

    この差が、いわゆる“本物感”の評価を分ける理由だと思います。

    検証してきた結果をまとめると、「動きが出る気功」には一般的な気功とは違う技術構造があり、

    重心や深部の筋反応に影響が及ぶ、ということが理解できました。

    ■僕が出した結論

    色々なやり方を検証した結果、はっきり分かったことはこれです。

    自発動功のように動きが出る気功には、一般的な気功とは違う“技術の構造”がある。

    単なるリラックスや温感では重心は動かない。

    狙って動かせるのは、ある気の出し方をした時だけ。

    だからこそ、最高峰と呼ばれる気功師が行う気功は、「人が動く」という現象が現れやすいのかと。