気を送ったが、相手の何が変わったのか分からない。
そんな経験をしている方は少なくありません。
外気功は気を送るだけでは成立しないからです。
本記事では、筋肉と関節の検査で精度を上げる4つの送り分けを解説します。
本気で学びたい方へ。
外気功で「気を送りました」では効果が出ない理由
「気を送ります」「楽になりましたか?」。
この組み合わせだけで施術が完結する外気功が、気功師に多く見られるやり方です。
しかしこのやり方には大きな問題があります。
送る前と送った後で、何が・どのように変わったかを判別する手段がないのです。
検査をしないので、施術者は「送ったつもり」になり、受け手は「なんとなく楽になった気がする」と曖昧に答えます。
結果として、施術者にも受け手にも変化が判別しにくいまま終わります。
完璧に不調が消えるなら検査は不要かもしれません。
しかし、そんな奇跡は毎回起きません。
だからこそ、検査をしない外気功は曖昧な結果しか生みません。
本物の外気功は「気を送る対象」を使い分ける
気をどこに送るか。
この問いに対する答えは1つではありません。
状態に応じて4つの送り分けを使います。
全体に送る
体全体に気を送る方法です。
全身のバランス調整や、緊張の抜けにくい受け手に対して使います。
特定の箇所に問題が絞れない時、または全身の状態を整える目的で送ります。
体の歪みを整える目的で送る
姿勢や骨格の歪みに対して送る方法です。
触らずに肩の高さや骨盤の傾きが変化するかを、施術前後で確認します。
歪みが原因で出ている症状にアプローチする時に使います。
触れられない箇所が正常に働くように送る
内臓・神経・自律神経など、手で触れない箇所に送る方法です。
物理的に触れない箇所に対して、機能の変化を目的に気を送ります。
触れない場所こそ、気功の強みが出る領域です。
触って固い箇所に送る
触れて見つけた筋肉の緊張や硬さに対して、直接送る方法です。
送る前と後で、同じ箇所の硬さがどう変わったかを触り比べて判定します。
施術者も受け手も変化を実感できる、最も検証しやすい送り方です。
使い分けの判断基準は「筋肉」「可動域」「関節の遊び」
では何を見て4つを使い分けるのか。
気功師の感覚や雰囲気で決めるのではありません。
明確な検査項目があります。
触れて筋肉の状態を見る
筋肉の質感を触って確認します。
緊張している筋肉には独特の固さがあり、これは施術者も受け手も認識できます。
漠然送りでは確認できない、検査ベースの外気功の出発点です。
可動域検査で関節の動きを見る
関節を1つずつ動かして、どの方向に制限があるかを確認します。
数値化までは不要ですが、左右差を質的に判断します。
可動域の状態は、気を送る対象を決める重要な情報になります。
関節の遊びを見る
関節には通常の可動域とは別に、微細な動き(遊び)があります。
この検査はカイロプラクティック・オステオパシーの基礎技術です。
遊びが消失している関節は、可動域検査だけでは分からない問題を抱えています。
気を送る前後でビフォーアフターを必ず確認する
送る前に検査をします。
送った後に、同じ検査をもう一度します。
これだけで、気を送った結果が客観的に判定できます。
「楽になりましたか?」と聞くだけでは、精度は上がりません。
受け手の感覚は主観であり、曖昧さを含むからです。
筋肉の硬さがどう変わったか、可動域がどう広がったか、関節の遊びがどう戻ったか。
これらを比較することで、施術の効果を施術者と受け手の両方が確認できます。
1回で完結しない|経過観察で本当の効果を見る
1回の外気功で全ての不調が落ち着くことはまれです。
通常は複数回の経過観察が必要になります。
たとえば1週間に1回外気功を行い、前回からの変化を確認します。
戻っていないか。
定着しているか。
楽になっている状態が続いているか。
これらを見ていきます。
最終的に、不調が落ち着き、卒業できる状態かを判断します。
漠然送りで止まってしまう気功師の共通点
漠然と気を送るやり方から入った気功師には、ある共通の頭打ちがあります。
「気は出せる」けれど、それで何が変わったかを判別できない。
判別ができないと、何を直すべきかも分かりません。
何を直すべきか分からないと、上達の方向が見えなくなります。
結果、「気を送れるようになりました」で止まったまま、何年も同じ場所にいる気功師が出ます。
外気功は、気を送れることがゴールではありません。
送って・検査して・結果を確認して・必要に応じて送り分けを変える。
この一連の作業を成立させて、初めて「外気功ができる」と言える状態になります。
本物の外気功を学びたい方へ
検査ベースの外気功を実践したい方は、当院の気功教室で実技指導を行っています。
漠然と気を送るのではなく、筋肉・可動域・関節の遊びを判断材料に、4つの送り分けを使い分けるやり方を現場で身につける形式です。
詳細は気功教室のページをご覧ください。
※施術効果には個人差があります。


