気功を数か月習っているのに気を感じられない、出せない。

教室に通っても進まない。

これは才能の問題でも努力不足でもありません。

教え方そのものに欠けているものがあります。

15年の臨床と気功教室の指導で見えた、その「欠けているもの」を解説します。

なぜ気を感じられないのか

気功を習いに通っているのに、気を上手く感じられない。

先生の言うことが理解しきれない、再現できない。

そう感じている方は多いです。

これは才能の問題ではありません。

気功の教え方そのものに欠けているものがあるからです。

一般的な気功教室の限界

多くの教室で教えられているのは「開合(かいごう)」という基本練習です。

陶器を作る時にろくろを回すように、左右の手のひらを向かい合わせる

手のひらの感覚を広げたり狭めて、気を感じる

やり方はこれだけ。

センスのある方は感じられます。

ただ、多くの方には「見た目の形」しか伝わっていません。

生まれて初めて見る道具を渡して「使ってみろ」と言われているのと同じ状態です。

これが、何ヶ月通っても気を感じられない理由です。

意功とは何か

教え方に欠けているもの。それが**意功(いこう)**です。

意功は「意識使い」と「身体使い」を連動させる功のことです。

同じ動きをしていても、意功があるかないかで質が全く変わります。

自律神経・筋緊張・感覚処理の観点で見ると

人間が手を向かい合わせて「気を感じよう」とするとき、本来であれば末梢の感覚神経が研ぎ澄まされ、自律神経が副交感優位に切り替わる必要があります。

ところが普段の生活では交感神経が優位で、筋緊張が抜けず、脳の感覚処理が鈍っている状態です。

この状態のまま手を向かい合わせても、ピリピリ感や熱感を感じる感度が上がりません。

意功は、意識の使い方によってこの感覚処理を切り替える作業です。

「感じよう」と力むのではなく、感じられる状態に脳と身体をセットアップする。これが意功の役割です。

タントウコウ・力比べでの変化

例えば、タントウコウや力比べをした時。

外気功を使って行うと、相手に両腕で思いきり押さえてもらっても、こちらは余裕ではねのけられます。

外気功を使わなければ、相手が両腕なら絶対に勝てません。

しかし外気功を使うと、自分と相手の身体の質や反応が変わり、相手を簡単に崩せるようになります。

見た目には同じ動きでも、意功によって気功・体功が変わり、身体の使い方や力の出方、重心が変化しているのです。

意功を教えないと、外気功の世界はどうしても分かりにくい。これが本質です。

意功を使った気の感じ方・出し方

ここでは、先ほどの「開合」に意功を加えた教え方をお伝えします。

陶器を作る時にろくろを回すように、自分の左右の手のひらを向かい合わせます

向かい合わせた手のひらの感覚を広げたり狭めて、手のひらから出ている気を感じます

手の平の感覚を広げたり狭める時に、手のひらの間に**???を思い浮かべて、???**します

3番目の ??? が意功の核心です。

何でも構いません。意識と身体をつなげるための説明なので、上手くできるようになればやり方は自由です。

この ??? の部分は、手の位置や見た目のことではなく、意識の話です。

これが意功です。

意識使いと身体使いを連動させるために大切な功なのです。

???は一人ひとりに合わせて変える

??? の部分は、その方の感覚特性や身体の状態によって変える必要があります。

当院の気功教室では、参加者の方に合わせて具体的に何を思い浮かべ、どう使うかを直接お伝えしています。

ブログやYouTubeで一律のやり方を流しても伝わらないのは、この個別調整が抜けるからです。

上手くできると、手のひらの感覚が変化します。

ピリピリ感、熱感、抵抗感、磁石のような反発感。

感じ方は人によって違いますが、何かしらの変化が出ます。

なお、具体的な手のひらの感じ方・出し方の手順は別記事でも解説しています:

手から気を出す・気を感じる気功の方法4つ

気が出せるようになるまでの時間設計

外気功を数か月習ってから気を出せるようになる、というのは遠回りです。

気を感じる、気を出すこと自体に月日はかかりません。

もちろん、その上の段階に進むには習い事と同じく時間が必要です。

しかし最初のとっかかり、気を感じる・気を出すはすぐ出来ます。

理由はシンプルです。

気は本来、誰でも感じています。ただ自覚していないだけです。

無自覚から自覚へと変化させる作業が気の感じ方の入り口です。

当院の気功教室での時間設計

初級講座の進め方は以下の通りです。

1回目:気の感じ方を教える

講座中に少し感じられる方が多いです。次回までに自宅で反復してもらいます。

2回目:気の出し方を教える

その場で気が出せるようになる方が多いです。

なぜこの順番で進められるのか。気を感じられる人は、自覚はなくとも既に気を出しているからです。

あとは出し方を意識化するだけです。

意功を教えてもらえれば、1時間で外気功ができるようになります。

これが意功の力です。

本気で気功を身につけたい方へ

意功を学べる気功教室を池袋で開催しています。

初級講座では、1回目で気を感じ、2回目で気を出せるようになることを目標にしています。

気功教室(初級・中級・上級)の案内ページへ

この方法が合う人・合わない人

意功を軸にした気功の学び方には、向き不向きがあります。

合う人

本気で気功を身につけたい方

気功の本質を掴みたい方

遠回りせず早く気を感じられるようになりたい方

過去に他の気功教室で学んでも気が出せなかった方

合わない人

見た目の動作だけ覚えたい方

気功を運動・体操として軽く触れたい方

短期的な健康法として試したい方

これらの目的なら、太極拳教室や一般的な健康気功教室の方が合います。

意功を学ぶには「意識の使い方を変える」というステップが必要で、それなりの集中が要ります。動作だけ覚えたい方には逆に重い学びになります。

よくある質問

Q. ???の答えだけ教えてもらえますか?

教室にお越しいただいた方に直接お伝えしています。

理由は、???に入る内容はその方の感覚特性や身体状態によって変わるためです。

一般的な答えを書いてもその方には機能しません。

教室では一人ひとりに合わせてお伝えしています。

Q. センスがなくても気を感じられるようになりますか?

なります。

15年の指導で見てきて、「センスがない」と自己申告された方でも、意功を正しく教えれば1回目の講座で感じられるようになります。

感じられないのは、本人の問題ではなく教え方の問題です。

Q. 何回の講座で気が出せるようになりますか?

初級講座では、1回目で気を感じ、2回目で気が出せるようになることを目標にしています。

Q. 独学では限界がありますか?

入り口の意功の使い方は、個別調整が必要なため独学では難しい部分があります。

ただし、一度教わって意功を掴んでしまえば、その後の練習は独学でも進められます。

まとめ:意功は気功の入り口

外気功で気を感じられない、出せない。

これは才能の問題ではなく、意功という概念が教えられていないからです。

意功は意識使いと身体使いを連動させる功であり、これを掴むと数か月かかると思われていた気の感じ方・出し方が、その場で出来るようになります。

15年の臨床と教室指導で見てきた結論として、気功を学ぶなら 意功から入るのが最短ルートです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※気の感じ方や効果の出方には個人差があります。