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一日で気功を伝授?それ、本当ですか?

一日伝授という広告の現実

最近よく見かけるのが、「一日で気功を伝授します」「潜在能力を目覚めさせます」といったセミナーの広告です。

SNSや動画広告、スピリチュアル系のサイトなどで、まことしやかに広まっています。

でも、はっきり言います。

これは、信じるに値しません。

気功は、見えない力を扱うからこそ“ごまかしやすい”分野です。

だからこそ、言葉巧みに「伝授」や「覚醒」などの言葉で演出し、「一日で手に入る特別な力」のように見せかけているだけ。

そんな簡単に“本物の技術”が身につくなら、なぜ本当に治せる気功師がこんなに少ないのか?

現実を見てください、。

実際の効果・結果はどうなのか

一日で気功が「できるようになった」と思わせる方法はいくつかあります。

例えばその場で「気を送った」と言われて、手が熱く感じたとか、水の味が変わったとか、体が揺れたような気がした……そういった“体感”だけを与えるやり方です。

でも、それって本当に技術を得たと言えるのでしょうか?

体感=習得ではありません。

その日だけの演出や暗示で終わってしまうケースがほとんど。

実際に翌日になって、自分でやろうとしても何も起きない。誰にも影響を与えられない。

それが「一日伝授」の現実です。

私は何百人もの生徒に気功を教えてきましたが、本当に“使えるようになる”には時間と練習が必要です。

正しい感覚の育て方、出し方、意識の使い方――そうした積み重ねを経て、ようやく技術として体に落ちてくる。

一日でそのすべてが身につくなんて、現実にはあり得ません。

気功やヒーリングはどうやって習得するのか?

練習と経験が不可欠

気功やヒーリングは、“受け取るもの”でも“才能で決まるもの”でもありません。

あくまで技術です。技術である以上、習得には正しい練習と経験の積み重ねが必要になります。

私は実際に教室で、何も知らない初心者が気を感じ、出せるようになる過程を何度も見てきました。

その中で確実に言えるのは、「力を授かる」なんていう神秘的なプロセスではなく、本人が練習を重ねて“できるようになっていく”というシンプルな事実です。

練習といっても、がむしゃらにやればいいわけではありません。

正しい感覚の掴み方、力の出し方、身体と意識の使い方――これらを段階的に体で覚えていく必要があります。

だからこそ、「一日で伝授」「目覚めるだけ」では、本質的な技術としては身につかないのです。

コツの蓄積が結果に直結する

気功は、“どれだけ練習したか”よりも、どれだけ“正しいコツ”を掴んだかで効果が変わります。

それは野球の素振りや、楽器の演奏と同じです。

気を出すには「どういう意識で」「どこに向けて」「どの状態で」放つかが決まってきます。

その感覚は、一度説明を聞いたぐらいでは分かりません。何度も試して、少しずつ掴んでいくものです。

私は授業の中で、

  • 飲み物の味を変えてみる
  • 手の感覚の変化をチェックする
  • 身体の反応を検証する

といった明確な手応えがある練習を通して、生徒に気功の感覚を掴ませています。

こうした練習を重ねることで、「なんとなくやってる気がする」状態から、「確実に変化を起こせる」段階に上がっていく。

コツを積み重ねた先にこそ、結果が出せる本物の技術があります。

実際の教室で教えていること

気の感じ方・出し方・施術法

私の教室では、ただ「気功の雰囲気を学ぶ」のではなく、実際に“気を扱えるようになる”ことを目的に教えています。

具体的には次のようなことを指導しています。

  • 気の感じ方(自分の手や体で実感する方法)
  • 気の出し方(意識と体をどう使えば気が出るか)
  • 気を使った施術法(相手に気を届けて反応を起こす方法)
  • 上達のコツ(何を意識すれば技術が伸びるか)

生徒さんは最初、何も感じられない状態からスタートしますが、数回の練習で明確な体感が得られます。

中には、水の味を変えたり、相手の肩こりを軽くしたりできるようになる方もいます。

つまり、これは「何となく分かった気がする」ではなく、誰にでも再現できる変化が出るということです。

教える=与えるではない

ここで重要なのは、私がやっているのは「力を与えること」ではないという点です。

私は、生徒に対して「力を授ける」「開花させる」といったことは一切していません。

やっているのは、**“正しいやり方”を教えて、“自分でできるように導く”**ということだけです。

見えない力を扱う世界では、どうしても「先生が何か特別な力をくれる」と勘違いされがちです。

でも現実はそうではありません。

教えられた人が、練習し、掴み、自分の力で身につける。

それが本物の気功の習得です。

私はそのための道順を示し、確認し、修正する役割を担っているだけです。

だからこそ、再現性があり、「教われば誰でもできる」技術として成り立っているのです。

怪しい伝授や一日セミナーの見分け方

実名・住所非公開は危険

気功やヒーリングの世界には、**実名も住所も出さずに活動している自称ヒーラーが数多く存在します。

そういった人物が「気を送ります」「遠隔で力を伝授します」などと謳って、お金を集めているケースも少なくありません。

冷静に考えてください

自分の名前も出せない人が、誰かの体や人生に関わる“力”を語っていいのか?

実名・顔出し・拠点の公開は、最低限の信頼性の担保です。

それすらない人から受ける伝授や施術に、あなたの身体やお金を預けてしまうのは、リスクでしかありません。

本当に信頼できる技術者は、責任の取れる形で情報を出しています。

これは見えない技術の世界だからこそ、絶対に外してはいけない判断基準です。

  • 「力を目覚めさせる」という言い回しに要注意
  • 「あなたの力を目覚めさせます」
  • 「本来持っている能力を開花させます」

このような言葉を使う広告や講師には、要注意です。

見すると魅力的に聞こえるかもしれませんが、これは技術ではなく“演出”です。

なぜなら、“目覚めたかどうか”なんて、本人の主観でしか判断できないからです。

曖昧な表現は、検証ができない=ごまかしが効く世界です。

私が伝えている気功は、

  • 体が軽くなった
  • 痛みが和らいだ
  • 味が変わった
  • 姿勢が変わった

など、明確な変化が“第三者にも分かる形”で起きます。

本物の技術とは、「誰がやっても、同じ手順で、再現できる」ものであるべきです。

「目覚めた気がする」「何かエネルギーを感じた」では、話になりません。

一日でも入り口に立つことは可能

初歩の実感は可能

ここまで読んで、「じゃあ一日では何もできないのか?」と思った方もいるかもしれません。

結論から言えば、一日で“まったくのゼロ”から“入り口に立つ”ことは可能です。

たとえば、

飲み物の味を変える

相手の肩に手をかざして、少し軽くする

手のひらに熱感や圧を感じる

こういった初歩的な体感・変化であれば、正しいやり方を教えればその日のうちに感じられることもあります。

実際、私の教室でも一日体験で「これが気か」と実感する人は多くいます。

ただし、それはここから練習が始まるというスタートラインに立てた**というだけの話です。

だが「伝授」とは言えないレベル

ここで強調しておきたいのは、その程度で「伝授された」「開花した」と言うのは完全に誤解だということです。

本物の技術というのは、再現性・安定性・第三者に通用する効果があって初めて“使える”と言えます。

一日で感じたことは、あくまで体験の入口。

そこからどう練習し、どこまでできるようになるか――その先が本当の修行です。

「1時間教わっただけで味が変えられた」

それは確かにすごいかもしれません。

でも、それを安定して再現し、他人に効果を出せるようになるには、やはり練習が必要です。

それを「伝授」と呼ぶのは、言葉の意味を軽くしすぎています。

本当に価値ある技術は、“できた気がする”ではなく、“確実にできるようになる”ことでしか証明できません。

本当に信頼できる気功師の言葉

医学気功会の元理事の話

これは私が実際にお話を伺った、中国で最も大きな気功団体「世界医学気功学会」の元理事を務めていた気功師の話です。

その先生は、こんなことをはっきり言っていました。

「私の気功を何度も受け続けることで、徐々に気が強くなる。

一回きりでは、本質的な力は身につかない。」

この言葉の意味は重いです。

なぜなら、中国政府にも認められた“本物の気功師”が、「一回の伝授で覚醒する」なんてことはありえないと断言しているからです。

つまり、本当に力をつけていくには、

  • 継続的な指導
  • 実際に気を扱う経験
  • 正しいやり方の積み重ね

が必要だということです。

名前も経歴もはっきりしていない人が「一日で力を渡します」と言っている内容が、どれほど現実離れしているか、分かっていただけると思います。

継続して力をつけていくしかない

気功の力は、「目覚めさせてもらうもの」ではなく、自分で高めていくものです。

実際、私自身も技術が安定してきたのは、何年にもわたる指導と実践の積み重ねがあったからこそです。

今では短時間で効果を出せるようになっていますが、それは**一気に手に入れた“才能”ではなく、磨いてきた“技術”**です。

中には、「気功の遺伝子を受け継ぎました」「私からその遺伝子を伝授します」といった話をする人もいます。

正直、何を言っているのか分かりません。

気は、受け継ぐものではなく、自分で育てるものです。

一時的な演出や言葉の派手さではなく、地道に技術を高めていける環境と指導者を選ぶことこそが、本当に意味のある選択です。

まとめ|誠実な先生から正しく学ぼう

安く教えている本物の先生もいる

「気功は高額で怪しい」というイメージを持っている方もいるかもしれません。

確かに、派手な言葉で高額な“伝授”を売る人が目立ちます。

でも現実には、地味に、真面目に、しかも手が届く価格で指導している本物の先生もいます。

私自身も、教室では誰にでも届く料金で、本気で気功を学びたい方にしっかり教えています。

なぜなら、本当に力をつけたい人に、無理のない形で続けてもらうことが一番大事だからです。

世の中には、「派手さ」はなくても「本物の技術」を持ち、誠実に教えている先生が確かに存在します。

そういう人を見極めてほしいのです。

騙されないための知識を持ってほしい

このページで伝えたかったことは、たったひとつです。

「気功やヒーリングは、一日で得られる“特別な力”ではない」

  • 練習して、コツをつかみ
  • 実感と変化を重ねて
  • 自分の技術として根づかせる

この流れをたどって初めて、“使える気功”になります。

そして、騙されないためには「正しい知識」を持つことが必要です。

見えない世界だからこそ、根拠のある情報と、現場の経験に基づいた声が判断の材料になります。

派手な言葉や一日伝授の幻想に惑わされず、地に足のついた、本物の気功を学びたい人が一人でも増えることを願っています。

この文章が、ほんの少しでもあなたの判断の助けになれば幸いです。

またよろしくお願いします。