気で施術する時の気の使い方の違い・質と精度の差で結果が変わる

全体に気を送る方法

まず、「全体に送る」という方法があります。

漠然と送る、全体に送るというのは確かに存在しますが、実際にやってみると、改善する不調と改善しない不調があります。

この場合は、いわば“博打”のようなもので、効果が出るか出ないかはわからない、という話になります。

むやみやたらに気を送っているので非常に精度が低くなるのです。

ただし「効果がない」ということではありません。

非常に「気功任せ」なところがあり、治らないものがあるのも事実です。

幹部に気を送る方法

肩が凝ったり、首が凝ったり、腰痛があるときに、そこへ送る方法です。

気功には炎症を抑えるとか、痛みを和らげる、痛みを引かせるといった効果が認められており、それを送ると確かに痛みが消えることがあります。

ですから、ぎっくり腰のような一過性の症状であれば有効ですが、慢性的な症状の場合は、実際に幹部に送るだけでは、時間が経つとまた戻ってしまうケースが多い。

局所的に送る方法

これは「腰を狙って」「頭を狙って」「肩を狙って」といったように、特定の部位に送るやり方です。

それが本当に原因であったり、悪いところに正確に送れている場合は良いのですが、そうでない場合もあります。

「脳みそが悪いから脳に送った方がいい」と言って延々と脳に送り続けたり、

「骨盤が歪んでいるから骨盤に送る」「内臓が悪いから内臓に送る」といったように、短絡的です。

言ってしまえば何の根拠もなく「良いと思ったから送る」というやり方です。

「なぜそれが良いのですか?」と聞かれても、「気の滞りがあって…」などと曖昧な説明しかできない。

的外れな箇所に送って効果を出せない時や、もっと改善できるのに、気功の持つ本来の効果を出し切れないと言った結果になります。

そういう状態だと、やはり精度は低く、運任せになってしまいます。

効果がまったくないわけではありませんが、安定して効果を出せるかと言われると、そうではありません。

ここまでが、「全体に送る」「幹部に送る」「局所的に送る」という3段階です。

原因に気を送る

「原因に送る」と言いますが、そもそも何をもって“原因”とするのか。

本当にそこが悪いと、どうやって分かるのか。

なぜそこが原因だと思うのか。

「なんとなく気を感じたから」「悪い気がしたから」というだけでは、それは単なる思い込みにすぎません。

「あなたがそう思っただけですよね」という話になってしまうのです。

少なくとも、可動範囲の検査など、いくつかの検査を行って、「ここが悪いんだな」と見立てたうえで的確に気を送る。

こうした方法を取ると、明らかに体に変化や改善が見られます。

これが最も再現性が高く、安定して結果を出せる気の送り方になります。

なぜ検査で原因を特定してから送る必要があるのか

一言で言えば検査に基づく精度向上の重要性です。

なぜ原因を検査で判別してから気を送る必要があるのか?というとその答えは。

気功はあくまで“技術”だからです。

気功は目に見えない力で相手に届けるからと言って、魔法のように適当に送れば治る、というものではありません。

どんな技術でも「使い方」があるように、気功にも正しい使い方があります。

的確に、適切に、精度を高めていく必要があります。

つまり、原因をしっかりと切り分け、検査を行い、そのうえで気功施術を行う場合と、ただ漠然と気を送るだけの場合とでは、結果に雲泥ほどの違いが生じます。

気で施術する際の精度を高めれば高めるほど、変化も大きく、受けた方にも分かりやすく不調は改善しやすくなります。

気の出し方、気の送り方、気を送る部位など全てにおいてです。

気功師によって結果が変わる理由 気功師の知識と技術の差

気功のことを良く知らない気功師が、気で施術しても、全く効果は出せない不調もあります。

逆に気功を熟知している気功師が、気で施術した場合は同じ不調でも結果に明らかな差が出ます。

相性ではなく、気の性質や使い方を分かっているかいないかで結果が大きく変わるという事です。

つまり気功とひとくくりにされがちですが、気功師の知識と技術で、対応できる不調や問題が大きく変わるという事です。

エネルギーワーク全般への適用

これは気功に限らず、ヒーリング、レイキ、霊術などエネルギワーク全般に言えることです。

プロでもアマチュアでも、上手く改善できない結果を出せないという方は、精度を上げれば、良い結果を出せるようになります。

精度の上げ方は、独学の方は独学で、もしくは良い師匠を見つけて師事すれば教えてもらえます。

そして、師匠がいる方は、師匠に聞けば教えてもらえます。

少なくとも私は質問されれば最善の解決策を生徒さんに答えるように努めています。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読み頂き有難うございます。

またよろしくお願いします。