瞑想のイメージ画像

こんにちは、今回は「気功と瞑想の体験で、なぜ身体がポカポカ熱くなるのか?」という実例をお話しします。

気功と瞑想で身体がポカポカする体験とは

気功教室に新しく入った生徒さんとの第1回目の講座で、印象的な反応がありました。

その生徒さんはヨガの経験があり、瞑想も普段から行っているとのこと。

どのような瞑想をしているのか聞くと、体の感覚に意識を向けたり、意識を開放するイメージをしたり、リラックスを目的とした瞑想をしているという話でした。

瞑想経験があるということで、さっそく一緒に15分ほど瞑想を実践してみました。

瞑想のあとに感想を聞くと、「身体が熱い」「血行が良くなったようにポカポカしている」と話してくれました。

普段の瞑想でも身体が熱くなることがあるか尋ねると、「これまでにそういった体感はなかった」とのことでした。

なぜ身体がポカポカするのか?2つの理由

では、なぜ今回身体が熱くなったのか?

理由は2つあります。

一つ目は、なぜ私と一緒に瞑想をしている人に影響が出たのかという点です。

気功の世界には「帯功(たいこう)」という概念があります。

これは気功の師が弟子と一緒に練功(気の練習)を行うと、師のつくる“気の場”や空間が形成され、周囲にいる弟子にも影響や効果を及ぼすというものです。

気功ができる人が多くいれば、お互いの気によって、相乗効果が生まれ、一人で瞑想をするより良い変化が発生するといわれています。

もう一つの理由は、今回私が実践した、2種類の気功瞑想法のうちの一つだったからです。

2種類の気功瞑想法について

気功の教室で瞑想を行う時、私は2種類の気功的な瞑想方法を使い分けています。

一つ目は「薄くなる」——身体全体の感覚を均一化していく静的な瞑想法です。

体を透明にしていくようなイメージで瞑想すると、空気が澄んだように感じられます。

この状態では、生徒も自然にリラックスし、心地よさそうにしています。

これは気感を鍛えたり、もっと気の力を強くする気功上達の意味で行います。

丹田を開いて気を放出する瞑想」の効果

もう一つは、丹田を開いてエネルギーを放出するタイプの気功瞑想法です。

これは、身体の内側から外側へ気を送り出すように意識しながら行う瞑想で、気功の場を形成するのに適しているのかもしれません。

瞑想イメージ

その状態で瞑想を行った後、生徒に感想を聞くと、今回と同じように「体が熱くなった」「血行が良くなったようにポカポカした」という反応がありました。

今回行ったのは、2つ目の瞑想法である「丹田を開いて気を放出する方法」でした。

そのため、生徒の体が内側から熱くなったのだと考えられます。

再現性と暗示でない証明

これは偶然ではなく、過去にも気功教室で同じ瞑想を繰り返し実施し、同様の変化が起こっています。

つまり、再現性のある現象だと捉えています。

ただ、意図的に体をぽかぽかさせるという事ではなく、血行が悪い方や、体が冷えている方、不健康な方とやると、血行が改善されてポカポカするという事でしょう。

また、どちらの瞑想を行うかは事前に生徒に説明していないため、生徒はこちらが何をしているか知る由もないので、暗示や催眠の影響ではないと判断できます。

今のところ、他人に影響を与える瞑想法として、私が使っているのはこの2種類があります。

瞑想歴10年の生徒にも起きた変化

ちなみに、別の生徒さんの話があります。

インドのヨガの哲学と実践を10年近く学んでおり、瞑想も日常的に行っているという方でした。

ですが、試してもらったところ、グラウンディングや、いわゆる“気を落とす”“落ち着いている”と言われるような状態にはなっていませんでした。

つまり、ただ座って目を閉じているだけでは、身体や意識に変化は起きにくいということです。

もしくは、瞑想の質がまだ十分に高くないことの現れとも言えるかもしれません。

そこで、「どうすれば身体が安定するか」「意識をどう使うか」を伝えたところ、すぐにできるようになったのです。

つまり、ただ目を閉じて座るだけの瞑想ではなく、“意識的に働きかける瞑想”が必要だということです。

瞑想を日常的に実践している方には、ただ静かに座るだけでなく、ハッキリとした体感や変化が感じられる瞑想法を身につけてほしいです。

先ほど、ただ目を閉じて座るだけの瞑想ではなく、“意識的に働きかける瞑想”が必要だということです。とお伝えしましたが、初めにやることは、自分の意識と身体に目を向ける事です。

実際にやってみると、きっと発見があるので、ぜひ実践してみてほしいです。

是非、あなたも感じてみてください。

もっと瞑想が楽しくなります。

またよろしくお願いします。