遠隔気功を受けたあと、一時的に体がだるくなったり、眠気や軽い頭痛を感じたりすることがあります。
これは「好転反応」と呼ばれる現象で、体が回復に向かう過程で一時的に起こる反応です。
一般的に好転反応は、「改善の前に出る反応」であり、その先に回復や変化がある場合のみに当てはまります。
つまり、「つらくなった=必ず好転反応」ではなく、良くならないものは“単なる悪化”であり好転反応とは言いません。
■どんな反応が好転反応なのか?
本当の好転反応とは、一度「体が悪くなったように感じる反応」が出ることです。
たとえば、強い眠気が出たり、体がだるくなったりするような状態が一時的に現れます。
こうした不調は、体が整っていく過程で自然に起こるものであり、これが好転反応の典型です。
もう一つの例として、「体がポカポカしてくる」「血行が良くなる」という反応もあります。
これは、冷えていた体や滞っていた血流が活性化されることで起きる、文字通り“好転”のサインといえます。
このように、眠気・だるさ・ポカポカ感・血流改善といった変化が、代表的な好転反応です。
基本的にはこの2つが中心で、他に多くのパターンがあるわけではありません。
ごく稀に、「どこかが痛くなる」「体調が一時的に悪化したように感じる」といった反応が出ることもあります。
ただし、そうしたケースでもその後に劇的な回復が起きる場合には、好転反応と考えられます。
たとえば、「施術後に一時的な不調が出たけれど、翌日にはスッと症状が抜けて感知した」など、はっきりとした改善があった場合には、好転反応と言えます。
逆に、「だるくなっただけで終わった」「何も良くならなかった」という場合は、好転反応とは言えません。
それは、もしかしたら質の低い気功や、合わない施術を受けてしまった可能性が非常に高いです。
なぜ好転反応が起きるのか?
好転反応が起きる理由は、シンプルに言えば「体が不足していた部分に反応しはじめるから」です。
まず、具合が悪い人の多くは、血流が悪く、体の一部に十分な血液が届いていない状態にあります。
そこに遠隔気功を行うと、「この部位は血液が足りていない」と体が察知し、血液の供給を始めます。
その結果として、体がポカポカと温かくなったり、局所的に血行が良くなるといった反応が出るのです。
もう一つの典型的な好転反応が、「眠気」や「ぼーっとする感覚」です。
これは、自律神経が深く関わっています。
体調が悪い人の多くは、交感神経が過剰に働いて緊張状態に陥っていることが非常に多いです。
いわゆる自律神経失調症の人に多く見られるように、体が常に緊張し、頭も気持ちも張り詰めている状態です。
このような過緊張状態に対して、気功が作用することで、自律神経のバランスが整い、副交感神経が優位になる。
すると、身体や神経が緩み、「緊張が解けたあとのぼんやり感」や「深い眠気」が一気に出てくるのです。
つまり、体の冷えや血行不良が改善されて温まる/緊張が緩んで眠くなる。
この2つは、遠隔気功による本質的な変化のサインであり、「正しい好転反応」だといえます。
■好転反応が起きたときの注意点と対応法
まず、焦る必要はありません。
眠くなったり、体が緩んだりする場合は、ちゃんと効果のある気功を受けた証拠と思って大丈夫です。
その場では体が一時的に変化しているだけで、自然な反応として出てくるものです。
ただし、明らかに不快感が強い、症状が悪化するといった場合は注意が必要です。
それは、間違った気功を受けている可能性があります。
実際、一時的に症状が重くなるというケースは、私の経験上でも100回に1回もありません。
私は長年、整体や気功を対面・遠隔でやってきましたが、ほとんどの場合はその場で体が軽くなったり、不調が改善したり、姿勢が良くなるなど、明確に良い変化が出ます。
“悪くなるような反応”が頻繁に出るということ自体が、まずありません。
逆に、もしそういう反応ばかり起こせるような達人がいるとしたら、本物の好転反応として劇的に改善するレベルの変化が出ているはずです。
つまり、一度悪くなっても「明らかにすごく良くなった」とはっきり実感できる変化があるはずです。
そういった改善がないのであれば、それは好転反応とは言えません。
ですので、見極めのポイントは、「眠気」や「体が温かい」などの自然な反応が出たあとに、しっかり変化があるかどうかです。
「なんとなく良くなった気がする」ではなく、
- 症状の回数が減っているか
- 範囲が狭くなっているか
- 強さが明らかに弱まっているか
- 「楽になった」「軽くなった」と実感できているか
こうした客観的な変化があるかを、ちゃんと確認することが大事です。
これを確認せずに、「反応が出たから効果があったんだ」と思い込んでしまうと、結果的に、効果のない気功や質の低い遠隔施術を受け続けてしまうことになります。
「信じたい気持ちから、反応に意味を求めてしまうこともありますが、本当に見るべきなのは、その後の変化です。」
よくある質問:Q&A形式で不安を解消
Q. 好転反応はどれくらい続きますか?
A.
多くの場合、数時間〜2日以内に自然とおさまります。
長引いたり、不快感が強いまま改善が見られない場合は、施術の見直しや相性の再確認が必要です。
Q. だるくなったけど、その後なにも変わりませんでした
A.
この場合は、ただの“刺激反応”である可能性が高いです。
本物の好転反応とは、**「一時的な変化のあとに、はっきりと改善が現れるもの」**です。
変化がなければ、それは好転反応とは言えません。
Q. 反応が出ないのは、効いていないということですか?
A.
いいえ。反応がなくても、体がスムーズに整っている場合もあります。
むしろ、自然な変化が起きているときほど“無反応”であることも多いのです。
「その後、体が楽になっているかどうか」で判断してください。
まとめ:大切なのは「その後にどうなったか」
好転反応とは、改善の前に一時的に起こる体の変化
遠隔気功でも、神経や体がしっかり反応することがある
「反応が出た=効いた」とは限らない
→ 見るべきは、「その後の明確な変化」
正しい見極めができる気功を選ぶことが、安心と結果につながる
「何でも反応=効果あり」は危険です
好転反応に関して、よくある大きな誤解があります。
それは、「何か反応が出たなら効いているはず」という思い込みです。
実際には、体調が悪化していたり、気分が重くなったりするような反応が、すべて好転反応であるとは限りません。
反応=正解ではない理由
気功に限らず、体に何らかの働きかけをすれば、一時的な“反応”が出ることは珍しくありません。
- 頭が重い
- だるさが続く
- 胃腸の不調が出る
- 気分が沈む
これらが出たときに、「これは好転反応だから大丈夫です」と説明して終わりにしてしまう施術者もいます。
本当に大切なのは「その後どう変わったか」です。
本物の好転反応との違い
項目 本物の好転反応 単なる反応・刺激
一時的な不調 ある あることもある
時間経過後 明確に改善する 特に変化がない
回数・強さ 回数が減る、症状が軽くなる 続く、または悪化
説明の質 状態を見ながら説明がある 「反応だから大丈夫」とだけ言う
こんな施術者には注意
毎回「反応が出た=効いた」と断定する
体調が悪化しても「それは出ている証拠」と言い続ける
結果(その後の変化)を確認せず、継続を促す
「反応が出ない人は鈍い」と責めるような言い回しをする
このような場合、気功の質や相性を見極める視点が欠けている可能性があります。
大切なのは「反応」ではなく「結果」
遠隔気功であっても、正しく働いていれば体や神経は自然に整っていきます。
強い反応を出すことが目的ではなく、結果として“軽さ・変化”を感じられることが本質です。
反応が出たからOKではなく、その後にどう変わったかを必ず確認する。
これが、信頼できる施術を選ぶうえで欠かせない視点です。
不安な方へ|まずはご相談ください
「この反応、本当に大丈夫?」
「受けている気功が合っているか分からない」
「だるさだけで終わって、何も変わらない…」
そんな方は、一度お気軽にご相談ください。
遠隔でも、“体が整う反応”と“ただの反応”の違いは明確にわかります。