氷食症と「死にたい感覚」に悩む女性への遠隔気功施術の実例
氷を1日50個以上食べてしまう「氷食症」について
今回ご紹介するのは、数年間にわたり氷食症に悩み、さらに「死にたいという感覚」や「強いそわそわ感」を抱え続けていた女性クライアントのケースです。氷を1日50個以上も食べ続けるほどの強い衝動に支配されていました。
加えて、ご主人が医療を全く信用しておらず、「病院には行くな」と言われており、家族からの協力も得られない孤立状態にありました。
この方は、すでに2〜3件の遠隔気功を受けていましたが、「まったく効果を感じられなかった」とのこと。
これは良くあるので、私は普通に引き受けました。
しかし私は、そういった方こそ歓迎です。
なぜなら他の気功と比較できるからこそ、違いがハッキリ分かるからです。
他で効果がない方に遠隔気功をおこなって効果を出してしまえば、私の遠隔気功が比較してもらえて効果を分かってもらえるからです。
【1回目】まずは首の可動域を改善
最初の施術では、クライアントは電話中もそわそわして家の中を歩き回る状態でした。
このような場合、精神症状の改善には時間がかかるため、まずは「身体的な変化を実感させること」を優先しました。
検査の結果、首の可動域に制限があったため、首の左右の動きを改善することを狙って施術しました。
すると施術中に本人が「左の首が楽になった」と自発的に言い、動きもスムーズに。
さらに徘徊も一時的に止まりました。
ただし本人は「変化を実感できない」と話していました。
精神的な症状が強い方には、体の変化を自覚しづらい傾向があります。
【2回目】氷を食べなくなり、横になれるように
2回目の施術では、さらに大きな変化が見られました。
- 徘徊が完全になくなった
- 横になって休めるようになった
- 氷を食べなくなった
これは明らかに前回より改善しており、良い方向に向かっていると感じました。
ただし本人はまだ半信半疑の様子でした。
【3回目】寝つきが2時間早くなったことが判明
3回目では、以下の変化が続いていました。
- 電話中も座ったままいられる
- 氷を食べる衝動が出ていない
- 寝つきが2時間早くなっていた(初回施術から継続中)
この時点で、身体は確実に変化していたのです。
しかし本人は「氷を食べたい気持ちはある」「そわそわ感は変わらない」と話しており、主観と実際の状態にギャップがありました。
施術中止を決断した理由
効果は出ていましたが、問題が1つ。
クライアントからの連絡が日に何度も来るようになり、「本当に治るんですか?」という同じ質問を繰り返すようになっていきました。
もちろん不安の強さも症状の一部とは言えますが、信頼関係が築けないまま施術を続けても、こちらの意図が伝わらず逆効果になると判断。
結果的に、施術は3回で終了することにしました。
最終的な判断と返金対応
最後の施術後、クライアントは氷を1個しか食べず、電話中も横になって会話ができていました。
つまり、体は明らかに変わっていたのです。
ですが本人は「全く変わっていない」と感じており、このまま続けても納得されないままお金を頂くことになると判断。
最終的には4回の施術のうち、1回分の料金だけをいただき、残りは返金しました。
遠隔気功の限界と誤解されないための判断
遠隔気功には効果があります。
ただし、効果を感じられるかどうかは、信頼関係と本人の受け取り方によって大きく左右されます。
私は「納得して受けてもらえること」「効果を感じ取れる状態にあること」を前提に、誠実な対応を心がけています。
今回は返金という判断に至りましたが、それも「施術の一部」だと考えています。
この事例が、遠隔気功の現実のご参考になれば幸いです。