こんにちは。今回はどんな技術を身につけたらよいかというお話です。
わたしは池袋で整体と気功のお店を10年以上経営しています。
今回はこれから整体院を開業したいと考えている方向けに、「整体を学ぶ前に絶対に知っておいてほしいこと」をお伝えします。
先にハッキリ言います。
整体を学ぶ場所や内容を間違えると、時間もお金も失い、開業してから後悔します。
これは脅しでもなんでもなく、実際に私のところに相談に来た人の8割がそういう人です。
よくある話
「学校を卒業したけど、施術で結果が出せない」
「開業したけどリピートが取れない」
「どこが悪いのか分からない」――こういう声はあとを絶ちません。
なぜこうなるのか? 答えは簡単で、そもそも習った技術が“改善できるレベル”に達していないからです。
あなたがこれから開業を目指すなら、「看板を出せば人が来る」「資格を取れば通用する」と思っていたら、完全に甘いです。
今は、“結果が出せる技術”がなければ、どれだけ熱意があっても潰れます。
だからこそこの記事では、整体を学ぶ前に「どこで何を習うべきか」「習ってはいけない技術とは何か」をはっきりさせます。
この先を読めば、無駄な遠回りをせず、一発で“開業してやっていける人”になる道筋が分かるはずです。
多くの人が選んでしまう「整体を学ぶ」という罠
整体で開業したい――そう思った時、多くの人が最初にするのが「整体スクールを探す」ことです。
ですが、この選択がすでに罠なのです。
整体スクールの多くは、筋肉を揉む、骨をボキボキ鳴らす、少しストレッチをかける――この3つを“技術”として教えて終わりです。
これで本当に人を改善できますか?
現場に出れば分かります。揉むだけでは治らない人、山ほどいます。ボキボキしても、すぐ戻る人ばかりです。
それでもスクール側は「技術を教えました」「資格を取りました」で終わり。あとはあなたが勝手に現場で苦しむだけ。
本気で治したい、困っている人の役に立ちたい。そう思って始めたのに、どんなに真面目に頑張っても結果が出せない。
自信がなくなり、お客さんが離れ、続けられなくなる。
こうして技術不足のまま開業し、3年以内に撤退する人が後を絶ちません。
それでも学校の営業は言います。「今は技術よりもマーケティングです」「SNSを使えば大丈夫です」――冗談じゃありません。
“効果の出ない技術”をどれだけ広めても、二度と来ません。
整体を学ぶのが悪いわけではありません。問題は、“何を学ぶか”です。
このあと、なぜ私が「ほとんどの整体技術では結果が出ない」と断言できるのか。
そして、開業しても潰れない人が学んでいるものは何か。その話をしていきます。
整体とは何か?実は中身はバラバラです
整体と聞くと、「体を整える技術」となんとなくイメージされますが、実はその中身は統一されていません。
はっきり言えば、“整体”という言葉には明確な定義がないのです。
たとえば、リラクゼーションマッサージも「筋肉をほぐすから整体」、ストレッチ専門店も「柔軟性を高めるから整体」、骨をボキボキ鳴らすカイロプラクティックも「歪みを整えるから整体」と言えてしまいます。
筋膜リリースや頭蓋骨調整、内臓マニピュレーションなども、すべて“身体を整える”という意味で整体と呼ばれることがあります。
つまり、“整体”という言葉はただのラベルです。その中で何をやっているかは、技術者によってまったく違います。
肩書きは整体師でも、やっていることはただのマッサージだったり、見よう見まねのボキボキだったりするケースも珍しくありません。
この状態で「整体を学びたい」と思ってスクールを探しても、何を教わるのかはバラバラです。
だからこそ、名前や雰囲気で判断せず、“何の技術を学ぶか”を明確にする必要があるのです。
整体学校で教えていることの限界とは
多くの整体学校では、筋肉の名称や骨格の名前、施術の手順などを“知識”として教えます。
そして技術面では、マッサージ、ストレッチ、矯正といったごく基本的な内容をひと通り体験させて、終了です。
資格取得をゴールにしているので、“施術で結果だす”ことまでは考えられていません。
なぜこんなことになるかというと、学校側は「卒業させること」が仕事であって、「現場で通用させること」には責任を持っていないからです。
しかも多くの講師は、現場で食えていない元整体師。自分が治せなかった技術を人に教えているのが現実です。
実際に、学校で習った手技をそのまま現場で使って結果が出るかと言えば、ほぼ無理です。
あなたが真面目に勉強しても、誠実にお客さんに向き合っても、結果が出ないのは、教わった内容そのものが不十分だからです。
そして、こうした学校の多くは「うちの手技はソフトで安全です」「解剖学に基づいています」といった聞こえのいい言葉でアピールします。
でも、実際には「痛くないけど効果もない」「理屈は立派でも体が変わらない」――そんな技術ばかりです。
本気で人を良くしたいと思うなら、最初に選ぶ技術でその後の人生が決まります。間違った学校で数十万円払ってから後悔しても、取り返しはつきません。
それでも開業したい人に伝えたい、選ぶべき技術
ここまで読んで、「それでも自分は開業したい」「技術でちゃんと結果を出して、お客さんに喜んでもらいたい」と思えた方にだけ、次の話をします。
私が10年以上現場で施術し、数えきれないほどの症例と向き合ってきた中で分かったのは、一般的に教わる整体の手技だけでは限界があるという事実です。
どんなに誠実に施術しても、根本的な改善までたどりつけないケースが多い。
リラクゼーションにはなっても、「またすぐ戻る」「結局通い続けないとダメ」という施術では、信頼も続きません。
だから私は、構造・神経・循環・エネルギーまで含めて“根本から変えられる手技”を学ぶべきだと考えています。
いろんな療法を実際に学んできた中で、手技療法で最も効果のあるものとして、私が勧めているのが「オステオパシー」です。
本来であれば、私は気功師ですから、自分のやっている気功を勧めるのが普通かもしれません。
でも今回は、そういった宣伝ではなく、「これから整体で開業したい」と考えている方に、技術選びで失敗してほしくないという本音で書いています。
オステオパシーは、体の構造と機能のつながりを重視し、触れるだけで組織の状態を変えるような技術体系を持っています。
無理な力を加えるわけではなく、繊細な感覚で体に働きかけ、自然治癒力そのものを引き出します。
だからこそ、筋肉だけ、骨だけといったアプローチよりもはるかに結果が出やすい。
実際にオステオパシーを使っていた頃、他の施術で何も変わらなかった人がたった一度で変化を実感し、「何をされたのか分からないけど、楽になった」と驚かれることが何度もありました。
それくらい、技術の差は歴然です。
しかも、整体の看板を掲げながら中身がオステオパシーであれば、他店と差別化にもなります。
「何かやり方が違う」「ちゃんと良くなる」と思ってもらえる技術を持っていれば、紹介も自然と増えていきます。
私がオステオパシーをすすめる理由と、その後の話
私がなぜオステオパシーを勧めるかというと、実際に現場で長年使ってきた中で、「これなら人が良くなる」と確信できたからです。
筋肉を揉んでも変わらない、骨を鳴らしても戻る、そういった手法では届かなかった不調が、オステオパシーでは改善していく。
初回で体の反応が変わるケースも多く、「他とは違う」と感じてもらえる技術です。
とくに初心者にとってありがたいのは、構造の知識と手技が理論的に整理されていて、感覚任せでない再現性があること。
ちゃんと習えば、素人でも一定の成果が出せるようになる土台があります。「触れ方ひとつでここまで変わるのか」と、自分の手に希望が持てる技術でもあります。
ただ、正直な話をすると、私はもうオステオパシーの技術は使っていません。なぜなら、もっと効果があり、もっと速く、もっと深く人を変えられる方法に出会ってしまったからです。
気功やエネルギーワークというと、ふわっとした印象を持たれがちですが、私が実践しているのは効果がなければ即中止、結果が出なければ無意味という、厳しい現場で磨かれた方法です。
時間も手間もかかりますが、今はオステオパシーの限界を感じたからこそ、そこから先へ進んでいます。
とはいえ、いきなり気功を勧めようとは思っていません。最初に学ぶ技術として、オステオパシーは間違いなく優れています。
整体という枠の中では、最短で結果にたどりつける方法だと今でも思っています。
技術は手段であり、目的は“人を変えること”です。その目的を実現できるかどうかで、学ぶ価値は決まります。
まとめ|習う技術がすべてを決める
どんな想いであっても、どれだけ情熱があっても、結果が出ない技術を学んでしまえば、そこで終わりです。
お客さんのために頑張っても、治らなければ信用されない。信用されなければ、続けられない。
だから私は、はじめに何を学ぶかで、その後のすべてが決まると言い切ります。
技術を学び直すには、時間もお金もかかります。現場で苦しんでから気づいても、手遅れになる人がほとんどです。
整体という言葉に惑わされず、名前ではなく**“結果が出せるかどうか”で判断すること**。技術選びを妥協しないこと。
それが、開業して成功する人と、途中で辞める人を分ける決定的な差です。
「せっかくやるなら、胸を張って“人を良くできる”と言える技術を手に入れてください。」
そのために、この記事が少しでも判断の助けになれば幸いです。