こんにちは今回は気功や整体を開業する時に本当に良くある話をします。
皆さんが普段行かれている、もしくは具合が悪くなったら行くかもしれないお店の話です。
今回お話しするような人達が何となくで整体や気功で開業しちゃうから、世の中治せない店ばかりなんだろなって印象を受けています。
さっそく本題に。
以前ヒーリングを習ったことがある方が、うちの気功の教室に入ってもうすぐ卒業間近になるのです。
ちなみにこの生徒さん、うちで気功を習う前にも以前にヒーリングを習ったご経験がある為か、もともと持っている素質なのか何しろ筋が良いのです。
しっかり気を出せているので、何か症状を抱えている人に気で施術をしたら普通に改善できるレベルの気功は出来ています。
気功の時間が終わって話していたら、以前から開業したいという思いがあったようで物件を借りようかという所まで話が進んでいるというのです。
行動力があって良いです。
気が出せてなおかつある程度の効果が見込めるなら開業しても良いのではと思う方もいるかもしれませんが、私は違います。
ここからの話は録音しているわけではないので、一字一句正確に記憶できていないので多少の前後はあるかもしれませんが、こんな感じでした。
今の気功の腕前で実際に治せるのか、検証したのか確認すると、確認してないというのです。
検証できているかいないか分からない物を提供してお客さんからお金を頂くのか?と話をしました。
本人からはここまで来たらやってみるしかない、後はやっていきながら覚えていくという趣旨のという答えが返ってきました。
ようは自分が気功のお店を始めたいからやりたいという気持ちしか考えられていないのです。
安定して気功の効果が見込めるか分からない商品を提供してお金を頂こうとする?
そんなものは無責任でしょと、もし効果がなかったらお客さんは何のために金を払っているのかっていう話です。
いやいやおかしいでしょと、逆の立場、つまりお客さんになってみた時に、あなたならそういうお店にお金を払って行きたいと思うの?
とハッキリ言いました。
すると行きたくないですと言返事が返ってきました。
自分が行きたくない、お金を払いたくないと思うようなお店を作ったところで、誰が来てくれるのでしょうか?
以前もこの生徒さんに僕はコンサルタントというか開業支援もできるという話をしていたのですが、そういう考えなら、一切開業に対して手助け、アドバイスはできないと伝えました。
なぜなら、私が人の役に立てるお店作りの手伝いをしたら間接的な社会貢献になりますが、人の役に立たないお店作りを手伝っても、お金儲けの道具にしか僕がならないからです。
また私の考えですが、お店はお客さんがいて、お客さんに必要とされて成り立つので、自分の我欲だけでお店はやるものではないからです。
自分勝手にお店を始めたところでお客さんに喜んでもらえないし、お客さんに喜ばれないお店を続けるという事は後で自分に経済的ダメージとなり返ってきます。
そんなお店を開くのはおススメできないのです。
それどころか、下手にお店を開いて繁盛しなくとも、そこそこやっていけてしまうと、こんなもんだと悟ったようになるか、お金に走るか、慣れてしまって技術や知識の向上に努めなくなる可能性もあります。
中途半端な技術でお客さんを取ることを覚えて、そこから施術が上手くいかなくて結果を出せなかった時に、やりたいからお店をやるという我儘な人が、自分の弱さに向き合って技術向上に向き合うとは思えません。
結局治せないのに、お金だけもらってお店が得して、お客さんが悲しい思いをするお店が出来上げるだけです。
だから開業支援が出来ないのです。
今回の生徒さんの開業する事自体は全く否定的ではありません。
むしろ応援しています。
この生徒さんは気功のセンスもあって、他の事でも仕事できるんだろうなという印象を受けています。
会話をしても非常に論理的で自分の至らない点があるなら客観的に反省できるとても知的な方だからです。
でも開業に対する気持ちは賛成できないという事です。
最初から気功の腕前がゴッドハンドなんで無理ですから求めていません。
ただある程度の人数をこなして安定した効果を出せるのかを検証してから開業する必要があるという事です。
いつでも安定して気功で効果を出せるようになって、いつでもお客さんに喜んでもらえる状態になってから開業してほしいのです。
そういうお店を開業できる状態にあるか確認が必要ですよねという話なのです。
それがお店をやる者の責任です。
安定して良い結果を出せるようになると、自分の実績になります。
そして、自分の実績をSNSやブログなどで情報を発信する時に過剰な表現や嘘偽りなく、自信をもって発信できるので、質の高い新規顧客の集客にも繋がり店の利益にもなります。
結局真面目に仕事をやれば自分に返ってくるのです。
こういうものの順序や心構えを踏まえれば責任感などが芽生えて、結果を出さなきゃいけないという気持ちも出るはずですし、それに伴い技術や知識の向上もするはずです。
そしてやがて本当の意味での一人前の気功師になれたらよいのではないでしょうか?
そして一人前になれば、塩梅が分かってくるので、本当の意味で我がままにやればいいのです。
物事を踏まえたら多少好き勝手、自由にやればいいのです。
人は完璧ではありませんし苦労した分は報われてもいいはずです。
初めのうちはやはり修行と言うか頑張る時期は出てくるというか必要なのです。
でもそういう情熱?思いがなければ、ただ生活の為、お金がもらえればいいという価値観でしか働けないはずです。
そして、生末はお金さえ儲かればいい、自分だけ満足、我儘なお店に成り下がるという話です。
こういうダメな店になる可能性があるのに、僕の気功教室だから、僕の生徒だから責任をもって開業のコンサルをするのですか?違いますよね。
でも世の中こんな店ばっかりです。
だから平気で治せもしないのに、回数券を買わせたり、そのうち治ると期待を持たせてお客が諦めるまで長期間通わせたり、治らなかったらお客さんのせいにする店ばかりなのです。
悪く言ってるわけでも、他をこき下ろして自分を上げているわけでもありません。
程度の低い店に対して事実を述べているだけです。
僕は自分が行きたいと思えない店を自分でやりたくないから、逆を突き進んだら今の考えに至っただけです。
今回の生徒さんは、地に足の着いた考え方ができれば、きっと開業したら成功するでしょう。
大事なところを抑えるだけでいいので、あとは本人次第です。
余談ですが以前、寿司職人は何年も修行する必要がない、寿司のスクールで3か月?修行すれば、職人と同じ寿司を握れるというのが話題になりました。
学校はあくまで寿司を握るやり方、作業は教えてくれるしょうが、仕事と向き合う姿勢など志を教えてくれるのでしょうか?
小手先の作業やテクニックだけではなく、他に必要な精神面も教えてくれるなら良いと思いますが、数か月で人は育つのでしょうか?
自頭が良い、職人気質、責任感がある等、有能な人なら寿司学校で十分可能だと思います。
しかしもし違うならやっぱりある程度の修行というか、教えてもらう事は大切だという意見です。