気功院で「気功を習いませんか」と勧められた経験はありませんか。
月謝の妥当性が分からない。本当に習って楽になるのか不安。
そんな疑問を持っていらっしゃるなら、この記事が判断材料になります。
結論を先に言います。
気功は「習うもの」ではなく「受けるもの」です。
不調を抱えている方が、自分を整えるために気功を習い始めるのは、おすすめしません。
気功業界には明確なビジネス構造があり、気功師にとって「教えること」の方が圧倒的に儲かるからです。
15年気功と整体の臨床に立ち、教室も主宰している立場から、本音を書きます。
「気功を習いませんか」と勧められた経験はありませんか?
結論:気功院での教室勧誘は、業界では珍しくありません。
気功院に施術を受けに行ったら、施術後に「気功を習って自分で整えられるようになった方がいい」と勧められた。
あるいは、不調が長引いて気功を調べていたら「気功は誰でもできる」「習えば自分で整えられる」という言葉に出会い、心が揺らいでいる。
こうした勧誘は、特定のビジネス構造から自然に生まれる流れです。
施術を受けたいだけなのに、なぜ教室を勧められるのでしょうか?
結論:気功師にとって、教室の方が圧倒的に儲かるからです。
「整えてほしくて来たのに、なぜ教室を勧められるのか」。この違和感は正常です。
美容院に髪を切りに行って「美容学校に通いませんか」と勧められたら、誰もがおかしいと感じます。
歯医者に行って「歯科技工の学校に通いませんか」と勧められても同じです。
気功業界では、この不自然な勧誘が常態化しています。
なぜ気功師は「習え」と勧めるのか|ビジネスの仕組み
結論:施術と教室では、1人あたりの収益が10倍以上違います。
施術1人3〜5万円 vs 教室1人数十万〜百万円
気功施術の場合、1回5千円〜1万前後が相場です。
症状が落ち着くまで3〜5回が一般的。1人あたり総額3〜7万円程度で来院は終わります。
一方、気功教室はどうでしょうか。
初級コースで10万円前後から100万を超えるセミナーまであります。
さらに「マスターコース」「免許皆伝コース」と段階を作る教室もあります。
1人の生徒から得られる総額は、数十万〜百万円以上もあります。
同じ1人から得られる収益が、10倍以上違うのです。
「客」を「生徒」に変えると関係が継続課金になります
施術には「症状が落ち着いた」という終わりがあります。
来院は終了し、気功師の収入もそこで止まります。
ところが教室のタイプによっては明確な終わりがありません。
「気を出せるようになる」「気が感じられる」「人を整えられる」。どれもゴールが曖昧で、いくらでも延長できます。
「あなたはまだ気が弱い」「もう少しで開眼する」と言われ続け、何年も通い続ける方を見てきました。
気功師から見れば、施術は「単発の客」、教室は「継続課金の生徒」です。
先払い・回数券・段階課金という囲い込みの仕組み
儲かる教室ほど、巧妙な囲い込みの仕組みを持っています。
入会金で先払い、初級コースで一括前払い、中級・上級で再課金。
さらに「直伝講習」「免許皆伝」など上位コースで追加課金。
一度入会すると、心理的にも経済的にも抜けにくい構造ができあがります。
「ここで辞めたら今までの投資が無駄になる」。
これは気功の上達とは関係なく、心理的な拘束です。
15年施術してきた立場から本音を言うと
結論:気功は有効ですが、習って自分を整える方向はほとんどの方に勧めません。
15年気功と整体の現場で働いてきました。
整体・カイロ・オステオパシーで戻ってしまった症状の方が、気功で楽になるケースを多く見てきました。
気功の有効性は、現場で何度も確認しています。
同時に「習って自分で整える」と他の気功師に勧められて、変化が出ないまま時間とお金を消費した方も、たくさん見てきました。
先日来院した60代の女性は、1年間ある気功師のもとで習い続けていました。
月謝で年間50万円以上。それでも不調は増えていたとおっしゃいます。
話を聞くと「あなたは才能がある、もう少しで開眼する」と何年も言われ続けていたそうです。
当院でも気功教室を主宰しています
ここまで読んで「お前も教室やってるじゃないか」と思う方がいるはずです。
そのとおりです。
ただし当院の教室は以下の点で違います。
1. 施術に来た方に勧誘しません
施術と教室は完全に分けています。
施術後に「習いませんか」と声をかけることはありません。
2. 初級・中級・上級の3段階で終わります
「免許皆伝」「マスターコース」のような無限延長はありません。
回数も明示しています。
3. 不調を整えたい方の入会はお断りします
記事冒頭に書いたとおり、不調がある方は施術を受けた方が早く楽になります。
4. 本気で気功師として独立したい方・既存の仕事に活かしたい方のみお受けします
動機をお伺いした上で、合わないと判断すれば断ります。
毎年5人は最低でも断っています。
業界全体に問題があると思うからこそ、自院の教室はこの形にしています。
気功を習うべき人・習うべきでない人の違い
結論:不調を整えたい方は習うべきでなく、独立志望・仕事化・趣味の方は習って構いません。
習うべきでない人|不調を整えたいだけの場合
不調を自分で整えたいから気功を習いたい。この動機の方には勧めません。
理由は3つです。
第一に、気功の習得には数か月〜数年かかります。その間、不調は続きます。習得期間に施術を受けた方が早く楽になります。
第二に、習った気功で本当に自分の不調が変化するかは、習ってみないと分かりません。投資が無駄になる可能性があります。
第三に、不調を抱えながらの学習は集中力も気力も削られます。健康な状態で習う方が上達も早いのです。
習ってもいい人①|気功師として独立したい場合
本気で気功師として人を施術したい、独立して仕事にしたい。
この動機の方には習うことを勧めます。
ただし条件があります。
先生選びを徹底することです。
実力のない気功師に習っても、人を変化させられない気功師になるだけです。
習ってもいい人②|既存の仕事に活かしたい場合
整体師・鍼灸師・看護師・医師など、すでに医療や手技療法の仕事をしている方も、習う価値があります。
先日来院した40代の医師の方は、初めて気功を体感した時に「触れていないのに患部の緊張が抜ける感覚が分かった」と驚いていました。
既存の臨床にプラスαとして気功を加えると、施術の幅が広がります。
習ってもいい人③|趣味として楽しみたい場合
不調がなく健康で、気功そのものに興味がある。趣味として人生を豊かにしたい。
この動機の方も歓迎です。
趣味として気功を楽しむことは、自分の体への意識を高めます。
結果として健康維持にもつながります。
ただし「施術目的ではない」という前提を忘れないでください。
実際にあった3つの事例
事例1|50代女性・他の教室で症状が増えた
慢性的な肩こりと不眠を抱えていた50代の女性が、ある気功教室に入会しました。
「習えば自分で整えられる」と勧められたそうです。
1年間で総額100万円以上を投じましたが、症状は変化せず。
むしろ睡眠時間が短くなり、肩の張りも増えていました。
当院に来院した時には、心身ともに疲弊している状態でした。
事例2|40代男性・5年習っても自律神経が整わない
40代でIT関連の仕事をしている男性は、自律神経の不調を改善したくて5年間気功を習い続けました。
免許皆伝のレベルまで取得したそうです。
しかし本人の不調は変化しないまま。
「自分の気功が下手なせいだ」と思い込み、さらに上級コースに進もうとしていました。
当院に来られ、3回の施術で症状が落ち着きました。
「習う必要はなかったのかもしれない」とおっしゃっていました。
事例3|60代男性・施術3回で卒業
慢性的なめまいと不眠を抱えていた60代の男性は、当院に来られました。
「気功を習って自分で整えようかとも思ったけれど、まずは施術を受けてから判断する」というスタンスでした。
3回の施術でめまいは落ち着き、睡眠も整いました。
総額は4万円程度。
「あのまま教室に通っていたら何百万かかったか分からない」という話です。
気功を習う前によくある質問
Q. 教室に通えば本当に不調が変化するのでしょうか?
習った気功で自分の不調が変化するかは、教室の指導内容と本人の習得度によります。
教室次第で結果は大きく変わります。
一方、実力のある気功師の施術を受ければ、1回でも変化を体感できます。
コストとリスクを考えれば、まず施術を受ける方が合理的です。
Q. 月謝の妥当性はどこで判断すればいいでしょうか?
月謝の金額より、教室のゴール設定が明確かを確認してください。
「何回でこのレベルに到達する」という具体的基準がない教室は、終わりが見えない継続課金になりやすいです。
初回体験で実際に気を体感できるかも判断基準になります。
Q. 何年習えば気功師として独立できるのでしょうか?
教室により大きく差があります。1年で技術を習得できる教室もあれば、10年通っても身につかない教室もあります。
重要なのは指導者の実力と指導法です。
短期間で技術が身につく教室を選んでください。
不調を整えたいなら、まず施術を受けてください
結論:「楽になってから、それでも習いたければ習う」が正しい順番です。
不調を抱えながら気功を習い始めても、心身に余裕がなく上達もしません。
まず楽になる。その上で、それでも気功を学びたいと思えるなら、そのときに習い始めればいい。私はそう考えています。
当院では対面気功と遠隔気功を提供しています。
池袋にお越しいただける方は対面、遠方や海外在住の方は遠隔気功をご検討ください。
「気功を習った方がいいか迷っている」段階の方は、施術を一度受けて、本物かどうかご自身の目で判断してください。
※体感には個人差があります。


