「気が枯れる」という質問が出た

先日の気功体験会で、こんな質問をいただきました。

「気功師って、気を使いすぎると気が枯れたり、エネルギーがなくなったりするんですか?」

率直に答えます。

気で施術を行う際に、は集中力を使うので、1日5人10人と施術すれば疲れます。

施術する際に、どこが原因なのか、どこを施術すれば思ったように改善するのか頭も使うので疲れます。

つまり、気功だから疲れると言った特別な話ではありません。

何をやっても、使えば疲れる。それだけの話です

歩けば疲れます。

立ちっぱなしでも疲れます。

デスクワークで頭を使えば疲れます。

格闘技をやれば体が消耗します。

気功も同じです。

「気」という言葉がついているから、何か特別なものを消耗しているように聞こえるかもしれません。

でも冷静に考えれば、何かをやれば体と神経を使う、それだけのことです。

「気功師だけが特殊なエネルギーを失っていく」という話ではありません。

間違えた気功は余計に疲れ、果ては具合も悪くなる

間違えた気功をすると、疲れを起こし、体調も崩します。

これはいくつかの原因がありますが、本当に起こりえる事です。

心身に良い方法で気功を行えば、害になるという事はないので、当然疲れる、疲れやすくなると言ったこともありません。

気功を「特別なもの」と捉えすぎないことが大事です

気功は目に見えない部分を扱います。

だからこそ、スピリチュアルな文脈で語られやすい。

「気が枯れる」「エネルギーが尽きる」という表現も、そういう見えない力の話として受け取られることが多いです。

でも、まず普通に考えることが大事です。

何かをすれば疲れる。

気功だろうが、武道だろうが、料理だろうが、原則は同じです。

特別視することで、余計に複雑に見えてしまう。

15年間臨床で気功を使い続けてきた立場から言えば、「気が枯れる」という感覚があるとすれば、それはただの疲労です。

神秘的な現象ではなく、何かをすれば代償として起こるごく自然な反応でしかありません。

逆に、気功をしていて一切疲れない、むしろ元気になるだけというのは、現実的には起こりません。

異常な反応です。

気功は目に見えない力を扱うからこそ、客観的・現実的な思考と照らし合わせて、道理を踏み外さずに向き合うことが大切です。

私が経験してきた仕事と、気功師の環境の話

建設現場・飲食店での経験

私は20代の頃、建設現場で働いていたことがあります。

インターロッキング(Interlocking)という道を作る仕事も少しだけしたことがあります。

外で仕事するので、夏の炎天下でも力仕事をしました。

冬の寒い中でも重いものを持ちながら体を動かすので半袖で作業していたこともありました。

飲食店でも同様です。

金曜日の混雑した時間帯、自分のペースではなく、料理のオーダーをいかに効率よく提供するかだけを考えて、急いで手を動かします。

気功師の労働環境はかなり恵まれています

翻って、気功師としての施術環境を見てください。

施術する時にはお客さんの体と向き合い、部下もいなければ上司もいません。

空調の効いた室内で、一人に施術する時間こそ決まっていますが自分のペースで施術します。

人間関係のストレスも、外部からの突発的な割り込みもない。

建設現場や飲食店と比べて、どれほど恵まれた環境か。

それでも仕事をしているわけですから「疲れた」と言うのは当たり前の話です。

気功だから特別に消耗する、ということではありません。