こんにちは、今回は気功の施術法について気功のブログを書きます。
気功を受けたことがある人も気功を受けたことがない方も、気功って実際にはどうやって施術するのか謎だと思うので、今回は気功の施術をする際、どのようにして行うかを説明します。
【はじめに】
気功の施術には、大きく分けて「触って行う方法」と「触らないで行う方法」があります。
また、気の送り方にもいくつかのバリエーションがあり、状況に応じて使い分けられます。
今回は、それぞれの方法と特徴についてご紹介します。
1 気功の施術法の種類
気功の施術には、大きく分けて4つのやり方があります。
もちろん、細かく見れば流派やスタイルの違いもありますが、とはいえ「流派が違えば効果が変わる」というわけではありません。
ここでは、気功が初めての方でも「実際にどうやって施術するのか」がイメージしやすいように、代表的な施術スタイルをわかりやすく紹介していきます。
1. 相手に触れて行う気功の施術法
手を相手の体に軽く触れて、そのまま動かさずに、静かに気を送り続ける、気の送り方は気功の中でもいぱっぱん的な気を用いた施術の方法です。
中には、「気を出しながらマッサージをする」と言う人もいますが、それだと、気の効果なのか、マッサージの効果なのか、はっきりしません。
本人が「気を出してる」と言っていたとしても、実際に手を動かしていたら、それはもう、気功ではなく物理的な施術、つまりマッサージだと私は思っています。
本来の気功は、触れた手をまったく動かさずに気を送り続けても、しっかりと何かしらの変化が起きます。
何もしていないように見えるけど、体はちゃんと変わっていく、この“確かな変化”こそが、本物の気功の力だと私は考えています。
2 相手に触れずに行う気功の施術法
気功には、相手に一切触れずに気を送る方法もあります。
たとえば、手のひらを相手の体にかざし、数十センチ〜数メートル離れた位置から気を送るやり方です。
私は、手の体温や動作による微風が届かない距離──つまり何の物理的影響も与えられない位置で行っています。
理由は単純で、触れたり動いたりすると、気の効果なのか、それ以外の影響なのか判断がつかなくなるからです。
さらに、受け手には背を向けてもらい、気を送るタイミングも伝えません。
こちらが何をしているか全く分からない状態で行います。
それでも、数メートル以上離れていても気は届いており、体が変わる人も多く、施術として成り立っています。
この「非接触型」の施術をさらに発展させたものが、遠隔施術です。
2 気功施術の方法の種類
1 局所的に気を送る方法
これは、気功施術の中でももっとも基本的で、一般的な方法です。
気功師の手のひらから発せられた気を、辛いところ不調のある部位に対してピンポイントで集中的に送ることで、その部分の治癒力を高め、不調の改善を促すというのが、よくある説明です。
しかし、私の場合は「痛いところ」や「不調が出ている場所」に直接気を送ることは、ほとんどありません。
その理由は、不調のある場所に原因があるケースは非常に少ないと考えているからです。
むしろ、他の部位が原因で影響を受けたり、庇っていたりすることで、結果的にその部位に不調が出ていることがほとんどです。
たとえば「腰が痛い」「肩がこる」といった場合でも、私はまず体の動きや反応を見ながら、どこに負担がかかっているかを感じ取るようにしています。
そのうえで、動きが硬くなっていたり、動きづらさを感じる箇所を手がかりに、本当に必要だと感じる場所に気を送ります。
2. 全体に気を送る方法
この方法では、足元から頭まで、あるいは背面から前面まで、体全体に気を送り、状態を整えていきます。
一部の部位に集中するのではなく、全身に均等に気を届けるイメージです。
身体全体に意識を向けながら施術を行うことで、実際に多くの方が、
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体が楽になる・軽くなる
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呼吸が深くなる
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身体が温かくなる
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手のひらなど体の一部がピリピリ・ジワジワする
といった体感の変化を経験されています。
この施術は、特定の症状を意図的に改善させようとするものではありません。
ただ全身に気を送り、自然治癒力が働きやすくなるようになることを目的としたスタイルです。
3 遠隔で気を送る方法
相手がその場にいなくても、気を送ることは可能です。
相手に意識を合わせて気を届ける方法を、気功の世界では一般的に「遠隔気功」と呼んでいます。
物理的な距離は関係なく、実際に目の前にいない状態でも、反応が出る方、体の変化を感じられる方は多くいらっしゃいます。
当院でも、対面の施術と同じように「その場で体が軽くなった」「呼吸が楽になった」とおっしゃる方も多く、遠方にお住まいの方や通院が難しい方にとって、有効な手段のひとつです。
4. 複数に同時に送る方法
気功は、一対一だけではなくて、複数の方に同時に気を送る方法もあります。
ただ、ひとりひとりの体の状態を細かく見る時間がないので、感じ方には差が出る事もあります。
強く体感する人もいれば、あまり感じない人もいますし、そのときの環境や本人の感受性によっても変わってきます。
ビフォーアフターを確認できる状況が整っていれば、気功の効果を非常に体感しやすくなります。
このやり方は、気功が初めての人に「気ってこういうものか」って感じてもらうきっかけとしても使えます。
当院では、施術に来た人の付き添いの方がいたときに、複数の方に同時に気を送る方法を使っています。
気功の施術法まとめ
ここまで紹介してきたとおり、気功には、
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触れて行う方法と、触れずに行う方法がある
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一度に複数の人に気を送ることもできるし、遠く離れた相手にも対応できる
といった特徴があります。
こうしたやり方を知らないと、「気功って結局どうやってるの?」と疑問を持つのも無理はありません。
でも実際は、通常はただ必要なところに気を送るだけです。
あと余談ですが、気功と数珠やパワーストーンなどのスピリチュアルグッズは一切関係ありません。
気功は技術だからです。
もしそういうもので雰囲気だけ作っている人がいたら、「あ、この人は偽物かも」と思ってもらっても大丈夫です。
以上、気功の施術方法についてでした。