こんにちは、今回は気を出すコツについてお話しします。

気功の教室の生徒さんが、初級を受けられた方が、二回目の講座が終わった後に手で気を感じられるようになったり、手から気が出ている感覚は、掴めた感じがしますと教えてくれました。

しかし手から出ている気を感じられるようにはなったけれど、あれこれ練習してみても気を出す感覚はつかめていないという事でした。

なぜ、手から気が出ている感覚はつかめるのに、気を出す感覚が分からないのかというと、簡単な話です。

気を感じる練習方法は教えたけど、気を出すコツはまだ教えてない段階だったからです。

教えてあげれば、気を出す感覚はすぐに覚えられます。

それとなぜ気を感じられるようになったけど、気を出す感覚はつかめないかと言うと理由があります。

気が出るところは手のひらだけど気を出す感覚は別のところを使うからです。

例えるなら蛇口、蛇口の水が出るところは水が出てくるところであって、水を出すところではありません。

水を出すところは、と書こうとしたら正式な名称が出てこなかったので、検索したら、ハンドルという名前でした。

分かっていたことが良く考えたら知らなかった事に気が付き、ちょっと意外だったと驚きました。

蛇口から水を出すところは、捻る部分のハンドルです。

気を出すところは手のひらなので、蛇口に例えると水の出るところです。

捻ると水が出る部分のハンドルである、身体のどこに気を出す部分はあるのでしょうか?

気功のことが分かっている人や、なんとなくで下丹田(ここでは臍下丹田)と答える人もいるかもしれませんが正解であり不正解です。

なぜなら、下丹田を感じなさいとか、下丹田から気を出すのですと教わって、はい分かりました、やってみたらできましたとなるのは非常に難しいです。

階段を2段3段ぬかしの難しい人に5段ぬかしをしてと言うのと同じで、基本が出来てない人に応用は難しいです。

まず下丹田の位置は臍の少し下の少しお腹の中に入った場所と言われても、感覚として掴みにくいから感じられない人が普通です。

何故かというと、下丹田は普段使っていないから、感覚を養う所から始まるからです。

下丹田の感覚を養って意識が出来るようになるまで練習を何回も納得いくまで月日をかけて行う必要があります。

これでは気を出す感覚を覚えるのに、何か月もかかってしまうので、次の段階を学ぶまでの成長が遅いです。

じゃあどうしたらよいのかと言うと、もっと簡単に気を出す感覚を得らえる方法を会得すればよいのです。

どうするかと言うと、下丹田以外で気を出す感覚を感じられる場所があります。

それは中丹田、胸の真ん中、胸骨の辺りです。

中丹田も臍下丹田と同じでどこにあるか感じにくいと思うかもしれませんが、中丹田はいつも誰もが当たり前に感じられているけど、意識したことがないから自覚できないのです。

その自覚していない感覚を自覚できるようにコツを教えてあげると、中丹田の感覚はすぐに会得出来ます。

どれくらい時間がかかるかと言うと、5分もあれば十分です。

ただ中丹田を感じるコツを教えてあげないと、下丹田を感じるようにいつまでたっても中丹田も感じるのは難しいです。

でも下丹田とは違い、中丹ではすでに使っているところを、教えてあげればよいだけなので時間がいらないのです。

今回の話に出てきた生徒さんも他の生徒さんにも、中丹田を感じるコツを伝えると、数分で感覚を掴めるようになりました。

なぜ数分で感じられるようになったかと言うと、中丹田の感じ方のコツがあるからです。

その感じ方のコツと感覚を共有するとすぐにできてしまうのです。

この気を出す感覚がつかめると、気功が出来ている実感が湧いてきて気功がさらに面白くなってくるのです。

何が言いたいのかと言うと、気功の練習法はいくらでも検索すれば出てきますが、これでよいのか?という感覚までは教えてくれないという事です。

こういう気功を習得するために必要なコツや感覚を教えてもらえるのが気功教室で先生に教えてもらうメリット、先生選びの大切さ、気功を独学で覚える限界にも共通してくるところではないでしょうか。

それと、気功教室の中には半年一年かかるところもありますが、実際にはそんなに長期間は掛かりません。

コツを掴めばよいだけなの、感の良い方は数回の講座で気は出せるようになります。

話がそれてしまいましたが、気を出すには手のひらは気が出るところであって気を出すところではない。

気を出すところは手のひらとは違う所を用いる必要があるという事です。

今回は中丹田が手のひらから気を出すスイッチの様な場所でもあると言うお話でした。

ご参考になれば幸いです。 またよろしくお願いします。