内気功と外気功の基本的な違い
こんにちは今回は内気功と外気功についてお話しします。
世間一般的には、気功と言うと、太極拳のようなゆっくりした動きで行う鍛錬法や、呼吸法、タントウコウのような運動を気功と言いますが、実際はそれだけでは片手落ちの状態です。
なぜなら今お話しした気功のやり方は内気功というものであり、外気功は含まれていないからです。
内気功と外気功の両方を修得する重要性
外気功というのは内気功で鍛えた気を使って、自分や他人を施術したり、肉体を強化するための実践的な技術です。
つまり内気功と外気功の両方を修得して、初めて本来の気功の効果を発揮することができるのです。
ただ、気功と言うと内気功だけで気功だと誤解されていることが多いのです。
そこでこの誤解を解き、真の気功の効果を理解してもらうために、内気功と外気功の違いやそれぞれの重要性についてお話しさせて頂きます。
内気功とは何か
気功には大きく分けて「内気功」と「外気功」があります。
内気功は、自分の体内の気を鍛錬し、健康促進や強化することを目的としています。
内気功が不十分な状態で、外気功で施術をしても、効果が低いです。
たとえば何も知らない人が外気功の形だけを真似しても効果がなさそうなのは容易に想像がつくはずです。
やはり何事も基礎が出来ているのと出来てないのとでは結果は変わるのです。
また少し気功をかじった程度の気功の初心者と熟練者では気の威力が違います。
気の感じ方と内気功の効果
気を感じられる人に控えめ気を送った時と、しっかりと気を送った場合では感じ方が違うという経験からです。
内気功は気をよりハッキリと感じられるようにする効果もあります。
気功を学んでいる人達で良くあるのが、気を感じられない、気とは意識でイメージするものだと勘違いしている人達です。
たとえば目に見えない感覚で言うと音感がありますが、絶対音感と言われる感覚を持っている人は、その違いがハッキリと分かっています。
対して音感という感覚を育てなかった人たちには、音が半音、つまり半分もずれていても分からない人もいます。
音痴となるともっと音程に対して鈍くなるのは周知の事実です。
これと同じで気功にも気感という気を感じる感覚を意味する言葉があります。
気を感じる感度や精度は持って生まれた感覚もありますが、稽古の質や費やす時間によって感じられるようになります。
内気功にはこの気を感じる感覚を養う効果があるのです。
外気功とは何か
外気功は内気功で育てた気を使って何かをすることを指します。
内気功で鍛えた気を用いて自身や他の人を気で施術します。
また自身の身体を丈夫にすることも可能です。
外気功を用いると自分の体を材木で叩かせたりしても怪我しないようにもなれます。
もっとすごいと車で自分を轢かせて自分の気の修行の成果を発表する気功師もいます。
外気功の施術効果
私は外気功の施術で、自律神経失調症や慢性的な痛み、冷え性などの不調を改善して来ています。
ある方は、30年来の腰痛が外気功の施術により1回で劇的に改善されました。
私は他にも原因不明の様々な症状を改善してきています。
良くなって当たり前、治らない方がおかしいという確率で、適応範囲の不調なら改善していきます。
また外気功により私より40キロ以上も体重が重い100キロを超えてた柔道6段の先生と力比べをしても私の方が強いです。
柔道の先生は、あっけにとられて何度も挑戦してきましたが、5回ほどやってやっと納得されていました。
このような事は驚くことでも凄い事でも何でもなく、まともな気功を教えてもらって練習すれば当たり前にできる事です。
もし、あなたが気功を習っている気功の先生が、このようなことが出来なければ、それは気功と称した別の何かを教えているか、もしくは気功の初歩だけしかできない指導者であることを表しています。
内気功と外気功の対比:
内気功の効果と目的:
目的:
気を感じる感覚を養う、
自分の体内の気を鍛えたり整えたり。
健康促進
外気功の効果と目的:
目的:
自分や他人を気で施術する。
肉体を強靭な体質に変える。
内気功で鍛えた気を上手に使えるようになること。
効果:
痛みや不調の施術。
慢性疾患や自律神経失調症の改善。
他人を癒す力を持つ。
身体を丈夫にする
大きな力を発揮する
内気功と外気功の関係性
内気功と外気功の関係性を相撲に例えると、太極拳と似ているゆっくりとした動きの気功体操(内気功)をやっている人達は、筋トレや基礎体力ばかりをやって、相撲の技の練習をしない状態と非常によく似ています。
筋トレやジョギングなどで基礎体力を付ければ、運動など何もしない人よりかは体力があり相撲は強いでしょう。
でもいくら基礎体力があっても、相撲の技を練習しなければ、普通の人より少しできる程度の実力は止まり、相撲の技の練習をしている人には到底かないません。
内気功ばかりやって、外気功をやっていない方も同じ状態にあるという事です。
内気功と外気功の効果の差
内気功と外気功の効果も雲泥の差があります。
どれくらいの差があるかと言うと一般的に伝わっている内気功の効果は、ラジオ体操やストレッチ、散歩位だと思っています。
一方の私の外気功による施術の経験では、自律神経失調症、痛み、痺れ、冷え性、姿勢の悪さ、胃もたれ、頭痛、肩こり、腰痛、パーキンソン病、線維筋痛症など、他にも数多くの原因不明の不調に目覚ましい効果があります。
たまたまや偶然ではなく、確実に効果があるのです。
また、改善する早さも内気功とは全く比べ物になりません。
内気功を行うと早くても数か月もしく改善できない不調が、外気功では初回から効果があるものが殆どで、物により週一回受けて5回ほどで元気になれてしまうことが沢山あります。
これは凄い事でもなんでもなくて、ちゃんと外気功が出来れば、当たり前に出来る事です。
内気功と外気功の普及の難しさ
しかしなぜ内気功だけが気功と勘違いされ、外気功が知られず普及しないのか外気功が出来る気功師がいないことにつきます。
また、気功を習っていて外気功ができない理由も含まれます。
よく太極拳の教室で気功も習えますという教室もありますが、気功と太極拳の共通点を交えてお話しします。
気功のない太極拳は太極拳ではないと言う太極拳の老子がいるほど密接です。
その密接な関係とは太極拳と気功の重なり合う点の一つに意識の使い方にあります。
太極拳では意念と呼び気功では意功と呼びます。
意功の重要性
意念、意功とは気功を行う際の意識で、身体と意思をつなぐ際のコツやノウハウです。
意功がないと、ただの体操つまり形骸化になってしまいます。
どちらも意味合いは同じで、意識も肉体と同じ様に鍛えて、より使えるように訓練するのです。
この意識使により、太極拳でも相手の力を利用できたり、気功では外気功が使えるのです。
この意念や意功という意識の使い方が上手ければうまいほど、意識が肉体を凌駕して、さらに上達できるのです。
先日、太極拳を20年ほど稽古されている方とお話しする機会があり修功をやってもらうと、あれ?出来ていないかもとその方自身が苦笑いをされていました。
肉体の修練はされていても意識使いはされていないようでした。
つまり太極拳の世界でも、意識使いの大切さは消えていき、気功と同じように形骸化の道を辿っているようです。
この意功という鍛錬が出来ていないと、内気功をやっても空回り、外気功も成立しないのです。
結局機構は目に見えないから、あいまいな感じで教えてお曖昧な感じで習っているというのが根底にあるような気がします。
気功の先生選びの重要性
気とはただの空想やイメージなのか、実際に感じられて操れて効果を及ぼせる方法にできるのかは、習う人のセンスも多少関係しますが、習う先生による影響が圧倒的に多いです。
比率は先生選びの大切さが9で自分の努力が1と言っても過言ではありません。
なぜなら今お話しした意功の概念を知らない気功の指導者に習えば、意功と言う単語すら知らず、気が付くこともなく習い続けてしまいます。
そして自分で気が付くのは至難の業、気が付けたとしても自分で試行錯誤して上達するには長い年月がかかるでしょう。
気が付けなければ頭打ちになるという事も考えられます。
逆に深く気功を知っている先生なら、沢山本当の事を教えてくれて順調に成長できます。
そういう事も踏まえると、自分で練習するのも大切ですが、どの気功の指導者を選ぶのかがとても大切になるのです。
一般的な気功師と内気功の教え方
一般的に気功師と言うと、タントウコウやスワイショウなど教えている、気功師かもしくは自身で編み出した練功(気功の練習法の呼び方)を教えている人です。
つまり、自身を健康にする気功のやり方を教えている人達が多いのです。
内気功を教える際は、非常に簡単で誰でも教え始めることが出来ます。
なぜなら、こういう練習法が伝わっていますよ、やると健康になれますよと言う宣伝をして形、やり方を教えればよいだからです。
つまり結果を証明しなくてもよいし、求められないのです。
気功のやり方さえ知っていれば上手くなくても教えることが出来るのです。
現にYoutubeに気功のやり方をやって見せて気功の動画を上げている自称気功の指導者は沢山います。
これでは本当に健康になるか分からない気功体操を教えているだけで、気功の効果は認知されません。
内気功と外気功の修得の重要性
内気功と外気功が両方出来て初めて気功の本来の効果が発揮されるのに、内気功だけを鍛錬して外気功を教えらない気功教室が非常に多いです。
こういう内気功だけを教えている気功教室が多い実情を見ると、いかに内気功と外気功の言葉の意味を理解してない人が多いのか分かります。
これはおそらく気功をあまり知らない人が気功を教えて初めて、間違った知識と練習法が広まってしまったせいです。
そして勘違いされて出回った結果、気功(内気功だけ)をやると健康になるとされたのではと考えます。
Youtubeの動画やインターネットの記事を見ても、他人の記事を見よう見まねで書いて、その記事をまた誰かが真似てと言うように、物凄く浅い知識が独り歩きしているのが見て取れます。
結果、気功と称した軽いエクササイズを広めている人達が気功の先生として活躍しているのです。
外気功の実践とその効果
しかし、外気功の場合は別です。
少なくとも私の場合は目の前で即効性のある気の施術で、目で見て分かる変化や、体感できる結果をだします。
数回受けた後から徐々に良くなってくるなんて、嘘くさい事は言いません。
一回目で誰が受けてもわかるある程度の変化を出さない事には、気功の効果を証明するとは言えないからです。
まとめ:内気功と外気功の重要性と効果
内気功と外気功の違いと効果についてお話ししました。
内気功は気感を育て、体内の気を鍛え、強化することを目的としています。
一方で、外気功は内気功で鍛えた気を使って、自身や他者を施術したり、肉体を強靭にする実践的な技術です。
両者を組み合わせることで、気功の本来の効果を最大限に引き出すことができます。
しかし、現代では内気功だけが気功だと誤解されることが多く、多くの気功教室では内気功の鍛錬にとどまっています。
これは、正しい知識や訓練法が十分に広まっていないためです。
外気功の効果は内気功のそれをはるかに上回り、迅速かつ確実に多くの不調を改善する力を持っています。
気功を学ぶ際には、内気功と外気功の両方をバランスよく学び、意功を通じて気を効果的に使う方法を習得することが重要です。
これにより、はじめて真に自己と他者を癒す技法を身につけることができます。
気功を習われている方、気功に興味をも耐えれている方が、まともな気功の習える参考になれば幸いです。
ご拝読有難うございます。
またよろしくお願いします。