前回グランディングと腰痛の続きの話です

3日前に腰に激痛が出るようになって二日経っても治らず、気功教室の生徒が気功で施術してくれることになって来てくれました。

気功教室で一通り学んだ後は紹介制でお金をもらって気功で施術をしているそうです。

腰痛などは1回2回で痛みが出なくなるほどの腕前で、けっこう治しているという事でした。

以前にも気功教室でまだ教わっている時に、この生徒に気功をしてもらって体調が良くなったことがあるので、楽になれると期待が持てて安心していました。

生徒が店にやってきて、いざ施術が始まりました。

先生のやり方とは違うやり方ですけどと一言細っというと施術が始まり、施術の最中に「どこが痛いですか」と聞いてくれたり、「足から気を送りますね」と言って、説明を交えながら気功をしてくれました。

まあ、別にどんなやり方でも結果が出れば、問題ないので好きにやってくれという感じで施術を受けました。

わたしは俺の教えたとおりにやれ!それ以外は許さないというような頑固な感じではなく、結果が全て、結果を出せばお客さんは納得してくれるからどんなやり方でもいいとこだわりはないタイプだからです。

むしろこだわりがない方が色々試みれて、良い結果を生むことも多いのを知っています。

施術が始まり1時間ほどして、腰の様子を確認すると何となくよくなった感じがする程度で、大差はありませんでした。

いつもこの生徒に施術してもらうと結構楽になるのに、おかしいな思っていたのと違うという感じでした。

この生徒は私のところで習う前に別のところで気功を習っていましたが、その別の気功師の教えにしっくりこない為に、私のところで習いなおしたという経緯があるのも関係しています。

今回の腰痛を気功で施術する時も、痛みが出る身体の触り方をして気功を送り続けるなど違和感がありました。

私の気功のやり方は痛みが出ることは一切ないから、他で教わったやり方やってるのだろうなと言う感じでした。

なぜなら私がいつも同じような腰痛やぎっくり腰、腰椎ヘルニアと診断された人たちに施術する際は、当たり前のようにもっと良くなるからです。

普通の人だと先生と生徒はキャリアや実力が違うからと言いたいでしょうが、そこは本質ではありません。

まともな教え方をしてもらえば、ある程度は似たような効果は出せるし、ここまで効果がないのは何かが違うのです。

色々試したり、施術で結果が出ると自己流に走ったりと、私も経験があるので、それが今回の施術の結果にでているのかなという所でした。

そこで確認をしたのです。

どんな意識で気功を送ってるの?と生徒に聞いたら、治ってほしいと思っているか、無ですという答えが返ってきました。

こりゃダメだと思いました、完全に自己流になっているからです。

この生徒は気を感じたり気功で施術する能力はたけているはずなのに、効果が出ていないということは、やっぱりこれは気功の施術のやり方に問題があるという考えが当たっていたのです。

まず、ずっと足や腰に気を送っていたので痛みに固執した施術をするのは良くないと言いました。

なぜなら痛いところに原因がなかったら、的外れの施術になるからです。

そして、腰痛だから腰に気を送ったり、足から気を送るのも、得策ではないとも言いました。

なぜなら首が悪くて腰痛になることもあるからです。

症状がある個所と症状の原因を同じと決めつけて施術しても的外れになるからとも伝えました。

それと気を送る際に、治ってほしいと思っているか無ですという意識についても、助言をしました。

料理を作る時に美味しい料理を作りたいのは当たり前、料理作っている時にそれを考えるなら、調味料の量や見栄え欲材料の大きさをそろえて切る等、一つ一つの作業に全神経を集中するのと同じと。

人の意識が10だとして治したいという気持ちが5、気を送る意識が5だと半分になるでしょうと、それなら気を送ることに10意識を傾けた方が良い効果が出ると教えたのです。

また、他で教わったやり方や、自己流でやるなら、わざわざ時間とお金をかけて私に教わった意味もないのでは?とも伝えました。

それと、教わったやり方がしっかり出来るようになってから、他の事を試した方が良いとも伝えました。

なぜなら、私も昔オステオパシーの技術を学んでいた頃に、たいして効果がないと思っていた技術が、数年たち自分の実力が上がり使いこなせるようになった後に真の効果を知った事があったからです。

それと、最後に伝えたのは、あなたがいつかもし気功を教える立場になった時に、生徒に「治れと念じろ、もしくは無になって気をおくれ」と教えるの?

それだと、かつてあなたが他所で気功を教わった時と同じように、抽象的でわかりにくくてしっくりこないだろうし、

一般の気功を教えている所みたいに、宇宙の気を感じて手から気を出してくださいと教えるの?と伝えました。

それらを踏まえて、新ためてもう一度、気功で施術をやりたいというので、再度受けることとなりました。

結果は明らかに歩き方が変わって、歩幅や、歩く速さが早くなり、痛みもかなり減っているのが、生徒と私で分かりました。

今回のことで伝えたいのは、私の教え方が上手いとか私の教えたとおりにやれという話では決してありません。

基本が出来ていれば、センスや経験はそれほど比重は高くなく、意識をどこに向けるかで施術の精度や気功の効果や改善度が変わるという事を伝えたいのです。

また自分自身もやっぱり気功や非リングはやり方もあるけど、人によって上手い下手が違うのは、やはりやり方や意識によって変わるという事が改めて理解できて勉強になりました。

まさに怪我の功名でした。