こんにちはよろしくお願いします。
今回は先日気功の体験に来られた方のお話です。
この方のご職業は看護師さんでした。
この方は、気功を習って、患者さんを改善したいという事でした。
そこでまずは気功はあるのか体験をしたいという事でしたので、説明はほどほどにして、さっそく気功を体験してもらう事にしました。
施術前の検査と可動域の確認
普段、私が施術を行う際には、まず「検査」をします。
相手にリラックスしてもらい、こちらが手や足などを無理のない範囲で関節などを動かして、「このくらいまで手が回りますね」とか、「ここを押すと固さがありますね」といった確認を行います。
同じ力、同じ角度で、何度か検査を繰り返して、「このぐらいで止まりますね」「これ以上は動かないですね」という可動範囲を確認します。
この時に注意しているのは、何回も動かしても、ストレッチがかかって柔らかくならないという事を理解してもらいます。
力加減や角度を一定にして、純粋に可動範囲を確認しています。
施術後の変化と疑念の反応
その上で実際に施術を行ったところ、明らかに可動範囲が広がりました。
ところがその看護師さんは、「さっきと押し方が違う」「力が違う」と言うわけです。
そこで複数の検査をして、確認したらわかるかと思いいくつかの検査法をやってみました。
仰向けの状態でも検査をして、片足が横にどのくらい開くかを見ます。
最初は「このあたりで止まりますね」と丁度45度くらいになるのを確認し、施術前後で比較したところ、およそ80度ほどにまで可動域が広がっていたんです。
すると痛みが出るまで広げれば、足が開くのは当たり前だと言われました。
そこで、どの時点で痛みが出るか確認すると、痛みが出ない位置でも、明らかに検査前より10センチ以上広がっているところまで足は広がっていました。
もし痛みが出るほど無理に開いていたら、それはただの力任せですが、実際にはゆっくり自然に開いて、痛みがないところで止まっています。
つまり、痛みがなくても10センチ以上は可動範囲が広がったということです。
こうした変化は珍しいことではなく、時には30センチ変わることもあります。
ただ、この方は「押し方が違う」「力が強い」「やり方が違う」と言い出してしまいました。
検査の仕方がわるい、力を入れたらここまで行くと、自分でストレッチを始めました。
最後にはまるでこちらが間違った検査をして尚且つ間違いに気が付いていないとまでおっしゃいました。
此方は15年以上検査をしてきて、実際に人が変わり癒される状態を何千とみてきているので、間違えているとはちょっと思いにくいです。
相手はどんどんムキになっていって、あざ笑うかのようにもなっていました。
ここまで頑なな人は初めて会いました。
どんなに疑っても構いませんが、検査の結果くらいは、素直に認めてほしいところです。
此方は一切作為的な事をせずに、真っ当に確認しているのですから。
検査で小細工をしたら検査の意味がありません。
それどころか、何の得にもならないし、馬鹿馬鹿しくてやろうとも思った事すらありません。
実際に気功で変化を出せるので、小細工など必要ないのです。
姿勢の変化でようやく一部納得
最終的には「では、姿勢を見てみましょう」と伝え、施術後の姿勢を鏡で確認してもらいました。
するとその方も「姿勢が良くなったのは分かります」と納得されました。
ただ、可動域の変化に関してはこの時点では認めなかった感じでした。
こちらとしては、施術前に何度も同じ条件で確認し、「これ以上は動きませんね」と本人も納得していた上で行っている。
それでも、施術後に変わると「何回もやったからだ」と言われてしまう。
「いや、施術前にも何度もやっても変わらなかったですよね」と説明しても、相手の認識が固まっていると、もうそれ以上は伝わらない。
こうなると、こちらとしてもどうしようもないわけです。
触れずに気を送る実験で実感
そこで、一切触れずに気を送って感じてもらえるか、実践することにしました。
触れずに何か身体に変化が出れば、相手は気功の効果を認めざるを得ないと思ったからです。
気を感じる人もいれば感じない人もいますが、相手には後ろを向いてもらい、私が何をしているか分からない状態で、「今の体の感覚を確かめておいてください」と伝えました。
その上で、離れた場所から気を送りました。
「では、触れずに気を送ってみますね」と伝えて実験をしました。
すると――その方の体が10センチほど後ろに反り、引っ張られるような動きをしたんです。
倒れそうになるくらいの反応でした。
「これで分かりましたよね?」と伝えると、その方は驚いた表情で「引っ張られる感じがありました」と。
この瞬間、ようやく気の存在を認めてくれました。
その結果に相手もおどろき、否定定期な態度は一切消えて、穏やかになってくれたので安心しました。
芸は身を助くです。
ただ、これは正直運も味方しました。
100人中100人が同じように後ろに引っ張られるように反応するわけではありません。
中には後ろにのけぞらない方もいます。
ただし、何も感じない人でも、
• 片足に偏っていた重心が両足に分散する
• 前後左右のバランスが整う
• かかと重心・つま先重心が均等になる
といった体の安定化はよく起こります。
つまり、目に見えない形でも反応はあるわけです。
今回の方のように、気を敏感に感じる場合は、後ろに引っ張られるような感覚で体が後ろに反る人もいます。
それによって「気は確かにあるんですね」と理解してもらえたのは良かったと思います。
鎖骨骨折の既往と肩の改善
その方は、過去に鎖骨を骨折した経験がありました。
その影響で、左右を比べると左側の肩の動きが悪かったんです。
そこで「では、この左肩を気功で施術してみましょう」と伝え、実際に行いました。
すると、最初は45度ほどしか動かなかった可動範囲が、施術後には20度ほど広がり、さらに左側が緩んだことで右肩も一気に回るようになり、「本来はこれくらい動くんですよ」という状態になりました。
本人も「肩が楽になりました」と言ってくれたのですが、特にそこには大きな反応はなく、淡々とした感じでした。
むしろ印象に残っていたのは、「背筋がまっすぐになったこと」と「気を送ったときに引っ張られた感覚」の方だったようです。
私としては、可動範囲が20度も変わるほうがよほど分かりやすい変化だと思うのですが、人によって“変化を感じるポイント”は違うんだなと、改めて感じました。
最終的には気を信じてもらえて、体験会を終えられたので、心底ほっとしました。
また他の看護師についてのお話も沢山していただき和みました。
まとめ:本物の気功を体験しよう
今回の方は極端ですが、世のなか、自分の気功の効果を実証せず、高額な受講料をとる気功師もいるので、くれぐれも妄信的にはならないでほしいです。
妄信的にならなければ、何十万円、時には百万以上も効果の保証されていない気功セミナーにお金を払う事を避けられるからです。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き有難うございます。
またよろしくお願いします。

