こんにちは、よろしくお願いいたします。
カウンセリング、また触診、検査の三つが、うまい治療家を見分ける見分け方です。
今回はカウンセリングに絞った話をします。
最初、三つ書こうと思ったのですが、カウンセリングだけでも精度を求めると文字数が増えてしまったので。
上手い整体師・気功師はカウンセリングが違う
一般的な整体とか気功で聞かれるのは、「頭痛いんです」と言うと、「お辛いですね。じゃあ楽にしていきましょう。施術していきますね」という話だと思うんですが、
こんなざっくりした仕事あります? ないですよね。
このカウンセリング何点だと思いますか? 私の評価では0点です。
プロなんだから体を見れば改善したのも分かるでしょって思う方もいるかもしれませんが、さすがに検査なしでは、天下のお医者さんでもクライアントの状態は分かりません。
こちらが分かるのは、施術をしてどういう状態に変化したのかという可動範囲の改善と、顔色などの雰囲気くらいしか分からないのです。
そういう意味でも丁寧なカウンセリングは必須事項となるのです。
整体・気功のカウンセリングで何を聞くのか
では、どういうふうにカウンセリングするのが良いかというと、俺の場合は、まず、不調を全部一通り聞きます。
頭痛、首こり、腰痛、胃もたれ、朝起きられない、寝つきが悪い、不安感がある
というように、身体の問題から心の問題まで、クライアントが今回うちに来て治したいと思っていない不調まで、
すべて一通り聞きます。
ひとつの症状に対して、できるだけ具体的に聞いていきます。
腰痛なら痛む場所・動作・時間帯まで確認する
例えば腰痛だったら、まず「いつから、どこが、どういうふうに痛いのか」を確認します。
腰の右側なのか、後ろなのか、上の方なのか、お尻に近いところなのか、それとも横側なのか。
痛む範囲についても、30センチくらいの広い範囲なのか、それとも一部分だけの局所的な痛みなのかを聞きます。
次に、どんな姿勢や動作をしたときに痛むのか。
前かがみになったときなのか、体を少しひねったときなのか、かがんだときなのかなど、具体的に確認します。
さらに、症状が出るタイミングも大切です。
朝なのか、夜なのか。毎日なのか、ときどきなのか。何か規則性があるのか。そういったことまで確認します。
胃の不調などであれば、食後なのか、空腹時なのか、夜に横になったときなのか、といったことも聞きます。
また、症状によっては場所や環境が関係している場合もあるので、職場にいるときなのか、家にいるときなのかなど、症状が出る環境についても確認します。
つまり、単に「腰が痛い」「胃の調子が悪い」と聞くだけではなく、いつから、どこに、どのような症状が、どんな姿勢や動作で、いつ、どこで起きるのか。
ここまで具体的に聞いていくことが大切です。
頭痛なら回数・持続時間・程度まで確認する
頭痛にしても、
いつから頭痛が起きているのか、週に何回頭痛が出るか、一回痛くなると一日、二日続くのか、寝たら治るのかとか、具体的な状態の確認が必要です。
なぜ施術前に症状を細かく確認する必要があるのか
で、まず、なんでここまで細かく聞かなきゃいけないのっていう話なのですが、ここまで正確な回数や状態を知っておかないと、施術を受けた後に改善したのか、してないのか分からないじゃないですか。
初回の施術の一週間後にもう一度来てもらって、前回からどういうふうに変化、改善があったか確認すると、半分ぐらいに減りましたという変化があるわけです。
でも、初回で具体的に聞かなければ、何がどう変わったのか基準がないから変化が分からない。
逆に効果がなければ、ないと分かるわけです。
もう一つ重要なことがあります。
症状が改善しても本人が気づかないことがある
自分の体なんだから、改善が見られたり、治ったら分かるでしょと思う方もいるかもしれませんが、そうは問屋が卸しません。
意外に治ったことに気が付けない人は多いです。
なぜなら、痛みや不快感は身体から消えてなくなるので、記憶からもなくなりやすい、つまり忘れるのです。
よくある話としては、肩こり、腰痛、疲れが取れない、寝つきが悪い、朝起きられないというように複数の不調を抱えている人がいました。
実際に自律神経の乱れからくる不調というような、複数の不調を抱えてくる人は少なくありません。
寝つきが2~3時間から1時間になっても本人は忘れていた
初回の施術を終えた一週間後に来院した際に、話を聞くと何も改善していないというのです。
そこでカルテに記録した症状を一つずつ確認する際に、「寝つきは?」と聞くと「いつもと変わりません」と答えられるので、「いつもどれくらいかかりますか?」と聞くと「1時間くらいです」と答えるのです。
でも初回にカルテに記録したのは、寝付くまでに2~3時間と書いてあるのです。
以前は倍以上、寝つきに時間がかかっていたことを忘れて、改善したことを自覚できていなかったのです。
余談ですが、これは極端に寝つきが改善した例を挙げたわけではなく、身体をちゃんと整えると、普通に起こる変化の一例でしかありません。
さらには、クライアントの中には、こちらが正確な変化を把握しているにもかかわらず、自分が忘れて変化に気が付けていないので、改善を認めない人もいます。
医者のように権威性はないので、私が「前は2、3時間かかっていた」と言っても、自覚がないから、信じない、認めない人もいます。
そこでカルテに書いておけば、言った言わない、どっちが合ってる、間違ってるといった話にもならないという利点もあります。
こういうことをフォローしてあげるためにも、正確なカウンセリングは必要なのです。
症状は「ある・ない」ではなく回数・強さ・時間で確認する
またクライアントの中には、痛みや不快感を濃淡で考えずに、あるかないかで考えている人もいます。
あるかないかで考える人は、頭痛なら、今週もあるから改善していない、何も変わっていないというように捉えます。
頭の中に、回数が減っている、薬を飲まないと耐えられない頭痛だったのが、薬を飲むほどでもない頭痛に変わっているということを自覚できない人もいるのです。
濃淡で考えると、週5回あった頭痛の回数が半減している、頭痛薬を飲む回数が減っているというのは、改善していると捉えます。
症状と向き合った時の改善を正確に把握するだけではなく、不調が改善していく過程をクライアントに教えてあげる道具としてもカルテは生きてくるので、正確なカウンセリングは大事な作業かつ必須なのです。
つまり、正確性を欠くカウンセリングは、施術の効果を測る確認作業と、症状を改善するために本質的な部分でクライアントに寄り添う姿勢の欠けた、相当いい加減な仕事の露呈なのです。
だから、ちゃんと症状を丁寧に聞いてくれる施術家が良い施術家ということです。
ここまではクライアントの痛みとの向き合い方、改善の観察についてでした。
次はカウンセリングについて、術者側の話になります。
正確なカウンセリングは施術者の技術力も明らかにする
逆にカウンセリングを正確に行えば行うほど、効果がなかった場合もハッキリ分かるので、施術する方は自分の腕のなさがあからさまになり、恥をかくわけです。
たとえ初回で改善が見られなかった場合でも、いくつものテクニックを扱えるなら、リカバリーが効きます。
いくつものテクニックを勉強してきたのかが、上手な先生か下手な先生の分かれ目の一つとなるのです。
使える手技が少ない整体師や、一辺倒な気の送り方しか知らない気功師の場合、最初の方法で結果が出なかったときに、次に試せる選択肢がありません。
私の15年以上の実体験と言えばカッコいいですが、失敗談や経験では、効果のない施術を、いくら回数をこなしても症状が改善し始めるという都合の良いことは起きないからです。
ダメなものはダメなのです。
効果が出ないのに通院を続けさせる施術者には注意
では、腕のない治療家はどうするかというと、正直に「他の方法も知らないから、私にはあなたを治すことはできません。病院なり、ほかの治療院に行ってください」と正直に言うと思いますか?
治せなくても治療家は、自分の面目も保たねばなりませんし、売り上げも上げなければならない、上司がいれば上司の評価もある中で、どうするのかというと、答えは一つ。
中身のない治らない技術をやり続けて、来院するように本質とずれた接客をし続けるのです。
大前提として、まさか人を治す仕事をしている人が、治せなくて、リピートのためだけに適当なことを言っているとは、誰も思うわけがないですよね!
効果がないのに来院をさせる殺し文句がいくつかあります。
「体質が変わるまで回数が必要」と言われる
「体質が変わるまで、回数が足りないから」
同じことをして、いつか効いてくると思わされてしまう。
現実は、物理でも化学の実験でも同じことをしたら同じ結果しか生まれないから、効果がないことをしても効果がない。ある日急に効果が出るということはあり得ない。
「あなたの生活習慣が悪い」と言われる
「あなたの生活習慣が悪いから」
同じような生活をしている人は、ごまんといて健康な人もたくさんいるけど、なぜ私だけ具合が悪いの? ストレス耐性が違うからと言われるかもしれませんが、
じゃあ体質改善してもダメじゃない? なんで施術続けるの? 意味あるの? という話になります。
僕が問題だと思っているのは、生活習慣が健康にまったく関係ないという話ではありません。
明らかな睡眠不足、過度な飲酒、極端な食生活、著しい運動不足などが影響するケースは当然あります。
でも、一般的な生活をしている人に対して、施術で結果が出ない理由を何でも「生活習慣のせい」にするのは違うと思っています。
同じような生活をしていても健康な人はいくらでもいる以上、「生活習慣が悪いから改善しない」という説明をするなら、少なくともその人の症状とどう関係しているのかを具体的に説明する必要があります。
という明らかに矛盾した説明を堂々としている先生。
例えば、米をほとんど食べず小麦だけの生活、睡眠時間が5時間以内、毎日お菓子を一袋以上食べている、毎日酒を5杯以上飲んでいる、リモートワークで通勤がなく、家から出ず運動もしないなど、最低限必要な運動量がないなど、極端な例を除けば、生活習慣は関係ありません。
事実私は、明らかに異常でない限り、生活習慣の改善や指示を一切していないというスタイルです。
でも、整体や気功に来るような不調が改善できない、しないということがないことからも、ほとんどの場合は生活習慣は関係ないというのが分かります。
「仕事のストレスが原因」と言われる
「仕事のストレスがあるから」
でも、同じ職場でも、同じ症状になってない人いますけど、なんで? っていう一言で片付けてしまう、非常に雑な説明をしている治療家が多いのです。
たとえそうだとしても、それを踏まえた上で、お金を頂いて施術を請け負っているのだから、結果を出すのが筋では?
お金もらう資格なくね?
改善できないのを、仕事のストレスとしては、ただの逃げ口上でしかないのです。
仕事のストレスが症状に影響すること自体を否定しているわけではありません。
でも、それを施術で結果が出ない理由として使うのであれば、「なぜ今回の症状にストレスが関係していると判断したのか」を説明する必要があります。
単に「仕事のストレスがありますからね」で終わらせてしまえば、施術者側は何も検証しなくて済んでしまいます。
「症状とうまく付き合っていきましょう」と言われる
「症状とうまく付き合って行きましょう!!」
もはや、通う目的が治すのではなく、通い続けることにすり替わってない?
という話になってしまう。
こっちは「治してもらいたい」、お店は「治す」と宣伝してるのに、なんで最終的にお客さんの責任になっちゃうの?
という話なんですよ。
これは本末転倒ですよね。
上手い整体師・気功師は施術前後の変化を曖昧にしない
上手い施術家はどういう話の流れになるかというと、
まず第一に、うまい人はちゃんと聞きます。
だって、自分の腕に自信があるから。
やったら変わると、これまでの実績からどれくらいでどのように改善していくか想定できるからです。
僕の場合はどういうことかというと、ちゃんと自分の仕事を正当に評価されたいし、「ちゃんと改善してきてますよね」っていうことを相手にも自覚してほしいから、最初に細かく記録を取っておきます。
再度伝えますが、記録を取る理由は、痛みとか不快感って、なくなると忘れちゃうからです。
どっか行っちゃうから。
最初はものすごく気になっていたのに、なくなったら、その症状があったこと自体を忘れてしまうのです。
だから履歴を取っておけば、
「あなた、初回のときにこういうことを言ってましたよね。ちゃんとメモを取ってありますよ」って振り返れます。
回数についてもそうです。
「最初は週に5回ありましたよね」
「今は週に2回ですよね」
となれば、減っているじゃないですか。
痛みの度合いについても、
「最初はすごく痛かったですよね」
「今はそこまでではなくて、我慢できるぐらいになっていますよね」
となっていれば、「ここまで変わっているんだから、もっとやったら良くなる可能性があるから、もう少し来てくださいね」って言えるはずです。
これは大丈夫ですよね。ビジネスとして。
ちゃんと最初の状態を聞いて、その後の状態と比べて、変化があるから継続を提案しているわけです。
もちろん、本当に生活習慣や仕事のストレスなどが関係していることもあると思います。
でも、それとは別に、自分が施術したことによって何がどう変わったのかは、施術する側がきちんと確認しないといけない。
だからまず、カウンセリングをちゃんと詳しくしてくれる人が、うまい施術家だと僕は思います。
曖昧にしない。
「なんとなく良くなりましたか?」
みたいな話ではなくて、
どこが痛かったのか。
どうすると痛かったのか。
どのくらい痛かったのか。
週に何回あったのか。
どのくらいの時間続いていたのか。
朝なのか夜なのか。
食前なのか食後なのか。
家なのか職場なのか。
そういうところまで最初に聞いておく。
そして、施術した後に同じ条件で確認する。
しっかりとした物差しを作って、自分の体がどう変わったのかを確認してくれる。
上手い施術家を見分けるポイント
僕は、そういう施術家がうまい施術家だと思っています。


