こんにちわ、今回は、気功の気の送り方についてお話しします。
気功に興味がある人に良くされる質問があります。
相手に気を送っていて疲れないのか?という内容です。
答えは疲れます。
例えば人は歩いても疲れますし、健康に良いお風呂に入っても疲れるように何をしても疲れます。
つまり人は何をしていても疲れるのと同じように気功をしていても疲れます。
同じ様に気を相手に送るのでも実は二通りのやり方があります。
一つは疲れる気の送り方と、もう一つは疲れにくい気の送り方です。
非効率的と言うか自分の体力を消耗するような気の送り方と、疲れにくい効率よく気を送れる方法があるのです。
正しいというか上手に気を送るのと、非効率や不器用に気を送るのとでは疲れ方が全然違います。
疲れる気の送り方はどのような状態かと言うと、眉間にしわを寄せて何かを念じるように集中して気を送るようなやり方です。
症状があるところへ気を送る気功のやり方をしている気功師に多いです。
たぶん一般的な気功師の中には気を送る方法は知っているけど、気の送り方がいくつかあるのを知らない気功師が多いのかと。
せっかく気功で相手を元気にしてあげられても、自分が疲れてしまっては元も子もありません。
最初から念じたり、力みが生じるような気功を覚え得てしまうとそれが当たり前になります。
というか教えられたこと以外は普通分からないので、、一生余計に疲れる気功をし続けることになります。
他で気功を習った人がうちに習いに来て気功をやって見せてもらうと大概このパターンが多いです。
どこかの気功師から症状があるところに気を送る気功のやり方を覚えてきて、手をこちらに向けて念じ始める。
そういう気を受けていると、こちらも何故かモヤモヤとしてきて、重だるくなってくるのです。
これが気功を受けて余計に具合が悪くなったことがある人の答えです。
間違えた気功を覚えると、気ではなく念を送ってしまい、善意だとしてもやり方を間違えると、自他を不健康にするのです。
では、どうしたら疲れないし、具合が悪くならない、具合悪くさせない気を送れるかと言うと簡単です。
身体でしっかりと気を感じられるようになること。
気を出している感覚を理解して覚えること。
この二つが基本となります。
気を感じられるようになれば、気が出せているか、出せていないか分かります。
また気を出している感覚を理解できれば自分から気が出ているか出ていないか自分で判断できます。
基本が大事という事です。
その次にあるのは広がる感じと狭まる感覚、膨張収縮、緊張弛緩といった意識と体をつなげる感覚を明確化させるのです。
この意識と身体、こころとからだをつなげて一体化させます。
そして最後に気功と言う技が組み合わさって心技体となり、まともな気功が出来るようになるのです。
この次の段階もありますが、基本は気を感じる、気を出す感覚を会得する、次にこころとからだを一体化させるという段階です。
そうすれば疲れないでむしろ終わった後なんか自分も心地よい感覚を得られる気を送る方法を体得できるのです。