今回は瞑想をする時にどのような姿勢が良いのか、お話しさせて頂きます。
瞑想だけではなく、気功の基本的な練習法のタントウコウやスワイショウをする際にも、必要になってくる感覚です。
また意味が分かると偏差にもなりにくくなれて安心して瞑想を行うことが出来ますので、ぜひ読んでみてください。
瞑想をする時の姿勢について一般的には仰向けに寝て、胡坐をかいて、椅子に座って、立って行います。
そして無理のない姿勢、辛くない姿勢、リラックスした姿勢、自分が楽な姿勢というような内容が多いです。
そして胡坐や座って瞑想をする時は、骨盤を立てて背筋をまっすぐ姿勢を正せば、一般の人や初心者でも同じ格好をすればヨガやエクササイズのインストラクターと同じように美しく見えます。
でもこれは見た目の話で、意識や体の中は何も変化は起きていません。
一般的なというかマインドフルネスの瞑想や、ヨガや何かのエクササイズの前後に行う瞑想の姿勢は今お話したようなはなしですが、気功の良い姿勢悪い姿勢は全く違ってきます。
気功の世界でいう瞑想やその他の時に求められる良い姿勢とは、気が通る状態の事を言います。
気が通る状態はどういう状態を指すかと言うと、何気なくした姿勢とは違い文字通り気の通る独特の感覚になります。
身体に気が通る状態になると、どこにも滞りや力みがなく、重心が安定して、体の軸がブレず芯の通った状態となり、通常よりとても力強い状態になります。
長時間同じ姿勢をしても疲れにくくもあります。
安定しているので座っていても立っていても横から押されて、びくともしなくなるのを体感できます。
この気の通った状態は自分だけが分かる独りよがりの感覚ではなく、他人からも明らかに違いが分かります。
押している方は、気が通っている相手を押した場合は固くて思い物を押しているような感覚に変わります。
でも押されている方は気を通しているだけで、力んだり力を入れてはいないのです。
むしろ脱力し、リラックスし、楽な状態で安定感を感じるだけです。
最初の方でお話しした一般的な瞑想の時によしとされるような姿勢と同じように無理のない姿勢、辛くない姿勢、リラックスした姿勢、自分が楽な姿勢というような言葉を使っているのですが、質が全く違うのです。
力比べをしても明らかに通常時より力が強くなります。
上達してくると、気が通る感覚もハッキリわかるようになれます。
これは一言で言うと外気功というものです。
この体の状態は中国武術の太極拳などの中国拳法の身体の使い方や、日本の武道で言う抜きの感覚や合気、柔よく剛を制すにも通じる身体の使い方や意識の状態を指します。
これが気功において瞑想をする時に良いとされる姿勢です。
やり方は気の通りを感じられるようになれば誰でもできます。
気が通る角度?向き?体制があって、数ミリとは言いませんが1センチ位の差で調整するのです。
そうすると独特の感覚が体の中に湧きおこるのが分かります。
この感覚がする状態が気が通っている状態という事です。
この状態でタントウコウなどの練功をすれば、見違えるほど身体の使い方も変わります。
また意識も高まり気を感じる感覚も鋭くなっていくので、気功もより練習の制度や効果が高くなっていくので上達が早くなります。
ぜひ瞑想をする人は身につけてほしい不思議な感覚です。
もっと瞑想をするのが楽しくなるでしょう。