3ヶ月のリハビリでも改善しなかった股関節の痛み

病院で医師から股関節腱損傷と診断された方で、3ヶ月間ぐらいリハビリをしたけれど治らないという事で、別のアプローチを試すという事で来院されました。

しゃがんだときには鼠径部が痛み、前屈と後屈にも制限があって、痛みが出る。

ただ立っているときにも、両鼠径部に曲がらない感じや、突っ張る感じがあったそうです。

左内腿の痛み、腰の少し上の両側も痛いという事でした。

朝と晩にはロキソニンを飲んでいました。

寝るときも仰向けでは寝られず、横向きでも寝ることができない。

うつ伏せで寝るしかないんだけど、それでも息苦しくて目が覚めてしまう。

そんな状態の方でした。

で、その結果どうなったかというと、その場で階段を上ることも普通にできるようになって、しゃがむこともできて、前屈も後屈も痛みがなくなったと言って帰っていきました。

こんなことが普通にあるかというと、ありません。

なぜ触れずに痛みや可動域が変化したのか

では、なぜ触れずにこんな変化が起きたのか。

そもそも、なぜ患部とは違う場所に働きかけるのか。

疑問に思うのも当然だと思います。

施術の内容は、気を送る必要があるところに、変化を促すアプローチをするだけです。

私は整体、カイロプラクティック、オステオパシーを経て、気功やヒーリングといった怪しく非現実的な技法に移行してきました。

検査以外は一切触れずに施術を行って改善できるようになった今思う事は、手技療法が唱えるアプローチする場所や原因には、筋肉、骨膜、関節、靱帯、内臓腹膜などあります。

痛みがあるからといって、必ずしもその場所の組織が損傷しているとは限らない。

私は施術経験から、神経系の情報処理が痛みや可動制限に関係しているのではないかと考えるようになりました。

パソコンで言うところのハード障害ではなく、ソフトの障害である為、修理する際にパソコンの本体をいじる必要がない。

外部からWi-Fiでアクセスして、ソフトエラーを解決してあげるのと理屈は同じです。

触れずに施術する技術はどうやって身につけたのか

人間は、触らないと何か影響を与えられないと思っていますけど、そんなことは全くありません。

実際には、やり方を学んで正しく行えば、誰でも触らずに相手に影響を及ぼすことができます。

現に私の気功教室で教えた生徒さんも触れずに変化を起こせるようになっています。

で、なぜ私がそんなことをできるようになったかというと、皆さんが知らないだけで、実際にそういうことをやっている人たちがたくさんいるんです。

もちろん、気功やヒーリングは技術や感性の世界なので、世の中にはうまい人も下手な人もいますけど。

それで、自分にもできるんじゃないかと思って試行錯誤していったら、できるようになりました。

それだけです。

武術の世界でも、触らずに相手に何かを仕掛ける方法というのはあります。

殺気や隙というのも感じ取り警戒態勢をとるというのも触れていません。

他にも「この人とは気が合わない」とか、何かを感じ取ることってありますよね。

そういうときは、相手もだいたいそれを出しているということですね。雰囲気を感じ取るということです。

気を送る場所をどうやって判断しているのか

私の場合、どうして原因がわかるかというと、非常に単純な話です。

出来たかで来てないか、上手いか下手かを判別するにあたり、気功がもし、一人で完結するものだとしたら独りよがりの自己満足でしかありません。

しかし、気功のお店を構えていて、来るのはいろんな不調を抱えた方々です。

効果があれば治る、効果がなければ治らない、これだけなのです。

つまり実際に施術する際に、原因を判別する方法は筋力検査だったりとか、いろいろありますが、難しい話を抜きにしても。

適当なところや、全然関係ないというところに気を送っても、何も変わらないんです。

気功をやり始めた時に、私がやっていることが間違っているときは、全然治らない、改善しないということもいくらでもありました。

なので、そういう時は手技療法で、フォローして帳尻を合わせていました。

徐々に気の世界が分かってきてからは、気だけで対応できるようになっていきました。

施術の際に、「あ、ここだな」と決め打ちして、そこに気を送ると、やっぱり症状が改善する。

消去法ですけど、「ここに気を送る必要があったのかと」ってわかりますよね。

その結果の積み重ねで、感じ取ることが出来るようになって、精度が上がっていただけの話です。

ただし、さらに精度を上げた話をすると、気を送ったところが原因とは限らないのです。

あるところが痛くて、違う所に気を送ったら治った、これは正確には個々に気を送ったら治っただけで、症状との因果関係や、何故気を送ったら治ったのか、解明されていないので、誰にもわかりません。

只わかるのは気の送り方が下手で、送る個所が間違えていると変化しない。

気の送り方が正しくて、なおかつ、気を送って治る部位に気を送ると不調が治るという事です。

ただし気功の範囲内の不調に限ります。

失敗と試行錯誤を繰り返して技術を高めてきた

試行錯誤を繰り返すうちに再現性が高くなって、成功率が上がって、今みたいに決め打ちでできるようになったということです。

みんな、習い事でも仕事でも何でもそうだと思うんですけど、一生懸命トライアンドエラーを繰り返しながら、試行錯誤して、徐々に上達していきますよね。

私も同じようにやっていっただけのことです。

ただ、それだけのことです。

気功を疑っていた私が、考えを変えた理由

今ではもう、特に何も思わず淡々と話していますけど、触らずに本当に変化を出せる方法を見つけたときは、すごく感動したし、びっくりしました。

それと同時に、疑いました。

「え、これ本当かよ?」「こんなことが現実にあるのか?」って。

自分でやっていることを自分で信じられないって、不思議ですけど。

私は自分で言うのもなんですが、現実主義者で、世の中都合の良いことは起きない、結果を出している人は、等倍でそれだけの努力をしている。

向上心なく結果は出ない。

厳しい意見ですが、ダメな人はダメな言動をとっていて、人生のほとんどは自己責任、他責思考が強いほど心も貧しくなるという考えです。

無論、自分のお店も油断したら、いつ経営に困る状況になるか分からないので、常に良い状況で施術が出来るように意識して仕事をしています。

開運だのありますが、通常起こりえないと思っています。

なので、気功やヒーリングの世界も非現実であり、胡散臭くて、心に隙間がある人たちが信じてるだけのものと思っていました。

なので、自分が出来るようになってしまったら、まあ、それは驚いたんです。

衝撃を受けたというか。

で、何回もやっていくうちに、「あ、こういうものなんだな」「あ、本当にあるんだ」って、目の前に起こる現実を認められるようになっていったのです。

自分が知らなかっただけで、未熟だったから、素直に信じることが出来なかっただけというのを受け入れました。

そういうことがわかったということですね。

まとめ|疑っていたからこそ、結果を確かめてきた

結局、私が気功を使うようになったのは、最初から気功を信じていたからでも、不思議な力に憧れていたからでもありません。

整体、カイロプラクティック、オステオパシーといった手技療法を経験し、その中で自分が知らなかった方法を試し、失敗と検証を繰り返してきた結果です。

昔の私だったら、触れずに相手の体に変化が起きるなんて話を聞いても、きっと信じなかったと思います。

けれど、自分で試して、目の前で起きる変化を何度も確認するうちに、考え方が変わりました。

もちろん、なぜそのような変化が起こるのか、私にも科学的に説明できないことはあります。

私がしているのは、何をしたのか、施術の前後で何が変わったのか、そして何が変わらなかったのかを確認することです。

気功だから特別だとか、神秘的だから素晴らしいという話ではありません。

私にとっては、長年の試行錯誤の中で身につけ、今も実際の施術で使っている一つの技術で、一番負担が少なく安全で、効率的で、経験上一番確実に結果が出やすい方法だから使ってるそれだけです。

そして、かつての私がそうだったように、知らないことと、できないことは、必ずしも同じではないと思っています。