気功と太極拳の違いとは?|初心者が間違えないために解説!

気功と太極拳の違いとは?

こんにちは、今回は混同されがちな気功と太極拳を、分かりやすくそして詳しく解説します。

健康になりたい、気功に興味がある、

そんな想いで検索している方の中には、太極拳と気功を同じようなものだと思っている方も少なくありません。

除く目的の為に、本当は気功を習わないといけないのに、間違って太極拳を習ってしまうという方もいます。

逆もしかり、太極拳を習うべきなのに間違えて気功を習ってしまうという方もいます。

間違えって似て非なるものを習ってしまわないように気功と太極拳の違いをお伝えします。

気功と太極拳は目的も、使う技術も、そして得られる結果も違います。

この記事では、太極拳と気功の本質的な違いを、現場で教えている立場から正直にお伝えします。

気功と太極拳の本質的な違い

気功は気を“出す”技術と、太極拳は気を“巡らせる”技術の違い

結論から言うと、気功と太極拳は「気の使い方の目的」がまったく違います。

1.気功:気を外部へ「出す」技術

■気を出す(外方向に作用させる)

  • 自分の内部から外へ向かわせる
  • 自分や相手の身体反応を変化させる
  • 不調箇所に働きかける
  • 遠隔でも作用させられる(=距離に依存しない)

“出した気で自分や他人に介入する技術”という構造です。

つまり気功は「外向きの技術」。

目的は改善・変化・調整を起こすための実践技術です。

太極拳と根本的に違うのはここです。

2.太極拳:気を「自分の体内で巡らせる」技術

一方、太極拳は

■気を自分の体に循環させる(内向き)

  • 動きの連動性で身体内部の張力・圧力を調整
  • 関節や筋をスムーズに連鎖させるための訓練
  • 呼吸と姿勢の統合
  • “気が巡る”と表現されるが、実際は身体操作の結果としての感覚

太極拳は体操・武術・身体操作の訓練であって、他人に「気を出して作用させる」ための技術ではありません。

つまり太極拳は「内向きの技術」。

目的は健康・連動・武術的身体の構築です。

3.最も大きな違いは目的の方向

両者の最も大きい違いはこれ一つです。

■気功:外に働きかける(介入)

■太極拳:自分の内部を整える(自己調整)

この方向性の違いが、技術体系のすべてを分けます。

4.よくある誤解

  • 世の中でよく言われる
  • 太極拳でも気を出している
  • 太極拳は気功の一種
  • 動きを使うか使わないかの違いだけ

こういう説明は実際の技術の差を理解していない人の説明です。

●太極拳の“気を巡らす”は身体操作の結果

“巡る”という言葉は便利ですが、実際は重心・呼吸・筋膜ラインの連動による感覚であり、気功師が扱う「気を出す技術」とは別物です。

太極拳は“武術”が起源。その後に健康体操として広がった

太極拳は、もともと中国武術の一つとして生まれました。

型(フォーム)を繰り返す中で、相手の動きを受け流したり、体幹を強くしたりする目的がありました。

現代ではその武術的な要素を抜き、健康体操として広がっていますが、あくまで体を動かして整える運動法です。

気功は“意識の力”で整えるセルフヒーリング

一方、気功の本質は**「気=意識・感覚・思考」の操作**にあります。

身体を動かすことが目的ではなく、自分の不調を整える目的で行われます。

たとえば、私は自分を整えるときには一切動かずに、気(意識)を体に巡らせるだけで効果を出しています。

このとき必要なのは、正確に気を扱う技術であり、運動ではありません。

決定的な違い:他人を施術できるかどうか

太極拳には「他人を癒す」という概念がありません。

あくまで自分の健康のための運動というものです。

一方、気功は「自分を癒す」「他人に気を送る」「施術として行う」技術です。

この違いが、気功が“健康法”であると同時に“施術法”でもある理由です。

実は太極拳にも“気”は必要。でも教えられていない

ここが厄介なところですが、太極拳も本来は「気を動かす」ことを前提にしています。

しかし現実には、「気を感じたことがない」「気の扱い方を知らない」まま指導している太極拳の先生も少なくありません。

これは悪意ではなく、教わっていないから分からないのです。

だからこそ、あなたが本当に「自身を健康にしたい」と思うなら、気功の教室で学ぶのが正解です。

太極拳と気功を混同させる教室に注意

太極拳や気功のことを何も知らない人に対して、太極拳も習えるし、気功も習えますよというような方に、太極拳の教室が宣伝をしているホームページを目にすることがあります。

これ気功を専門にしている側から見ると非常にモヤモヤします。

気功は自分と他者を癒す技術ですが、本当に他者を癒すところまで、教えられているのか疑問です。

それが「体を動かしながら気の流れを感じてください」と言うような指導なら、それは、気功を教えている風で気功を教えていないからです。

逆に気功の教室と称しても、体操と気の概念や内容をごちゃ混ぜにしたような内容で、気を教えているつもりの教室が多いように感じます。

実際の気功は即その場で変化を起こす技法なので、ただ単に想像や意識をしながら動く体操とは全く違います。

太極拳の教室もゆっくりとした動きに意識を交えて動く、事実上は体操の教室が殆どではないでしょうか。

気功と太極拳、おすすめなのはどっち?

「気功と太極拳、どちらを習えばいいのか分からない」という声をよく聞きます。

もしあなたが、

運動ではなく不調を改善したい

癒しの技法を身につけたい

明らかな体感・効果を得たい

という場合は、気功一択です。

年齢や体調に関係なく体に負担を掛けずに運動をしたいというなら太極拳をお勧めします。

太極拳と気功の比較

比較項目 太極拳 気功
起源 武術 養生・自己と他者の治癒
目的 健康体操 循環・施術・調整
動き必要性 必須 習得後は不要
他人施術 不可 可(施術として成立)
扱い 多く指導 技術として習得

この記事を読んだあなたへ

気功と太極拳は、どちらも認知されている健康法です。

ただ、目的を間違えると、時間だけが過ぎて効果を感じられないということになりかねません。

本気で「整えたい」「癒したい」と思っているなら、“気の扱い方”を学べる場所で気功を学ぶことをおすすめします。