気功で人を改善してみたい方へ

気功には、自分で気を感じるだけでなく、人に気を送って相手を癒すという段階があります。

このページでは、その「人に使う気功」を身につけたい方に向けて、どういう人が上達しやすいか、逆に向いていないかを、僕の教室での実体験からそのまま書いていきます。

気功を技術として身につけたい人に読んでもらえればと思います。

本質を、飾らずにお伝えします。

人のために動ける人

「誰かの役に立ちたい」「相手が少しでも楽になってほしい」と思える人は、気功を学ぶうえで最も大切な資質を持っています。

こうした人は、人の痛みや不安に対して「何かしてあげたい」と自然に思えるタイプです。

見返りがほしいわけではなく、ただ“良くなってほしい”という気持ちを持てる── そうした心のあり方が、気功を扱ううえでの重要な土台になります。

結果として技術も自然と身につき、相手の変化に気づきやすく、長く続けられるのです。

人の喜びを一緒に喜べる人

世の中には、人の喜びを分かち合える人と、そうでない人がいます。

気功は、人を癒すことにより、安心・希望・平穏・活力を与えられる技術です。

それによって相手が笑顔になったとき、その変化を自分のことのように喜べる──

そういう感性を持った人は、気功をやることでやりがいや達成感、充実感を得られます。

これは、技術としての上達だけでなく、人としての成長や幸福感にも繋がる要素です。

気功そのものを楽しめる人

どんな世界でもそうですが、技術を習得するには“好きであること”が何よりの原動力です。

手の感覚が変わったり、相手の変化を見て驚いたり、

「うわ、効いてる!」と一緒に喜べるような人は、教室にいても空気が良くなります。

楽しめる人は、他人にもその感覚を伝えることができます。

これは外気功において、とても大きな力になります。

教えられたことをそのまま覚えようとする人

「素直さ」は、気功を学ぶ上で非常に重要です。

最初は、感じようとしすぎたり、自分なりにアレンジしたくなるかもしれません。
でも、本当に上達する人は、まず言われた通りにやってみるという姿勢を持っています。

理屈を並べる前に、まず実践。

アレンジする前に、まず型を覚える。

この順番を守れる人は、確実に伸びます。

再現性がある技術としての気功は、正しく型を覚えるところから始まります。

自分の学びに責任を持てる人

気功は“受け身”では身につきません。

習ったことを試す、練習する、観察する。

それを積み重ねることで、「あ、本当に気が出た」と自分でわかるようになります。

気功は魔法ではありません。

現実をきちんと見て、地に足をつけて進める人こそ、確実に身につけていけます。

探求心がある人

上達する人は、共通して「理由を知りたがる人」です。

「なぜこの人には効いて、こっちには効かないのか」

「なんで今日は気が届いた感じがしないのか」

疑問を放置せず、原因を探し、再現性を求める。

そういう人は、教える側も指導しやすいです。

逆に、「何となくできた気がする」で止まる人は、それ以上進みません。

気功は“なんとなく”の世界ではなく、再現できて初めて技術になります。

稽古をコツコツ続けられる人

気功は“頭で理解しただけ”では身につきません。

知識だけで終わらせず、実際に手を動かして、感覚を確認する稽古が必要です。

自分で時間を作って取り組める人。

コツコツ継続できる人。

そういう人は、必ず変化を実感し、技術としての土台を築いていきます。

「やったか、やってないか」で結果は大きく変わります。

だからこそ、“稽古できる人”は、技術を確実にモノにできます。

■ 逆に向いていない人とは?

  • 「自分がすごいと思われたい」
  • 「お金儲けの道具にしたい」
  • 「誰かの力を借りて自分が満たされたい」

こういう気持ちが強い人は、残念ながら外気功を学んでも長続きしません。

相手のことが見えなくなり、結果も出ず、挫折します。

気功は「他人に効く」ことで初めて価値があるものです。

だからこそ、「自分が自分が」と強く出ると、技術の本質とズレてしまうのです。

自己流に走る人です。

ちゃんと教わったことをやらず、自分勝手に変える。

そもそも基礎ができていないのに、我流でやりたがる。

その結果、効果の検証も確認もされないまま、自己満足で終わってしまい、あいまいな結果しか出ません。

つまり、技術として身につかないのです。

気功は再現性があってこそ技術です。

「まずは素直に言われた通りにやる」──

これができない人に、外気功は絶対に習得できません。

迷っている方へ:特別な才能は必要ありません

ここまで読んで、「自分に向いているのだろうか…」と不安になった方へ。

安心してください。ここで挙げた特徴は、生まれつき持っているものではなく、学ぶ中で育つものです。

  • 気功が面白い
  • 人の役に立ちたい
  • 本気でやってみたい

そう思えるなら、外気功は誰でも習得可能です。

■ 最後に:特別な人だけができるわけではない

ここまで読んで、「自分はどうなんだろう」と思った人へ。

これらの資質は、もともと持っていなくても、気功を学ぶ中で育つものでもあります。

「人の役に立ちたい」

「気功が面白い」

「真剣にやってみたい」

この気持ちさえあれば、外気功は確実に身につきます。

そして、あなたの中にある優しさや誠実さが、自然と技術に反映されていきます。