医療気功(メディカル気功)という名称について
こんにちは、宜しくお願いします。
今回は医療気功(メディカル気功)という言葉について、前から違和感があるので記事にします。
医療気功という言葉は医療と気功の二つの言葉からなるのは見て分かりますが、中国で生まれた言葉の気功と日本の医療という言葉を足した造語です。
メディカルは医学・医療という意味で、メディカル気功も気功とメディカルと合わせた造語です。
なぜ日本で医療気功(メディカル気功)という言葉が存在するのか
中国での気功の在り方が関係していると思われます。
中国での気功と医療の位置づけ
中医薬大学
病院内の中医科
国家資格制度
つまり国家医療制度の中に気功や中医が組み込まれている場合がある、だから中国では「医療気功」という言葉が成立するかもしれません。
しかし、ここは日本、中国とでは制度が違う所が一番大事な部分です。
日本での気功と医療の位置づけ
医療=医師・歯科医師など国家資格
気功=民間療法
制度が完全に別です。
ですから、中国で医療とされている場合があるから、日本でも医療を名乗ろうというのは、気持ちは想像できなくもないですが、正確な意味合いの言葉ではありません。
医療とは
そもそも医療という言葉の意味は、単に病気を治す技術だけを指すものではありません。
診断・治療・予防・リハビリ・看取りなど、患者さんの身体的・精神的・社会的な側面を含めた包括的な活動を意味します。
つまり、医療は制度としての責任や役割を担って頂いている方が従事されているご職業です。
一方で、気功や整体などの民間の施術は、健康のサポートや不調の軽減を目的とした技術であり、医療制度に基づく診断や治療とは役割が異なります。
誤解を招く表現は避けているので、私は医療と言う言葉は一切使っていません。
医療という言葉は「専門職の努力の積み重ね」
医師・看護師・薬剤師などは、
・国家資格
・臨床責任
・生命の責任
を背負われています。
長年の学びと資格、そして大きな責任を担っている方々の分野に、十分な知識や資格を持たない者が軽々しく「医療」という言葉を使うのは敬意や配慮に欠ける行為だと私は感じます。
倫理や道徳も関係してくるのではないでしょうか?
「医療気功」という言葉に注意が必要
医療気功という言葉を見た患者さんは
・病院系列?
・医師監修?
医療機関と誤認する可能性がある
①法律リスク(具体例付き)
日本では「医療」という言葉は、法律で厳密に定義されています。
- 医師法第17条「医師でなければ、医業をなしてはならない」→医業とは、診断・治療を目的とした行為を指します。無資格者がこれを標榜すると違反となります。
- 医療法第3条・第74条病院・診療所以外の施設が「病院」「診療所」「療院」など医療機関と紛らわしい名称を使うことは禁止。違反すると10万円以下の罰金の可能性があります。
さらに、厚生労働省の最新ガイドライン(令和7年2月18日「あはき・柔整広告ガイドライン」)では、気功・整体などの民間療法(無資格施術)に対しても以下の表現が明確に指導対象とされています
- 「医療」「メディカル」「クリニック」「治療」「リハビリ」「療院」「治療院」など
- 病院・診療所と誤認させる名称全般(例:「医療気功院」「医療整体」「メディカル気功」など)
実際、過去に「医療整体」「治療気功」などと看板やHPに記載した整体院・気功院が、保健所から行政指導を受け、名称変更を求められた事例が複数報告されています。
消費者庁・厚生労働省ともに「利用者が医療機関と誤認する恐れがある」として、景品表示法(優良誤認表示)違反の観点からも厳しくチェックしています。
つまり、気功院・整体院が「医療気功」を名乗る時点で、法的には「誤認表示」のリスクが確実に発生するということです。
結論
民間の気功院・整体院が「医療」「医療気功」を名乗るのは基本NG
主な理由は2つです。
法律リスク
日本では
• 医療=医師・歯科医師など資格者の行為
• 医療機関=病院・診療所
と明確に定義されている為、だから気功院・整体院が医療を名乗ると、誤認表示になります。
②「医療」と「民間療法」は意味が違う
気功・整体など民間療法がやっていること
心身状態の変化を出す技術
姿勢・可動・緊張の変化
身体機能サポート
これは医療という幅広い意味とは違います。
私としても気功は
✔医療ではない
あくまで気功は技術、技法、もう一つ足すならスピリチュアルではないという認識です。
医療気功という言葉のまとめ
①「医療とは何か」を整理すると答えが出る
医療という言葉は、
✔診断
✔治療
✔投薬
✔リハビリ
✔看取り
✔公衆衛生
という、国家制度としての活動を指します。
つまり、
国家資格
臨床責任
法的責任
がセット。
ここを満たさないなら、医療とは呼べない、呼んではいけない。
これは価値観ではなく、制度の話。
②「医療気功」という言葉の問題点
制度を無視した言葉
中国では医療制度に組み込まれている場合があるが、日本では違う。
説明せずに使うと誤認。
権威を借りる表現
医療という言葉を使うと、病院のように見える、医師がいると思われる
医療従事者への敬意
医療は命を預かる仕事。
資格も責任もない人が軽く「医療」を名乗るのは失礼。
これは倫理の問題。
ここまでを踏まえて「医療気功」という言葉を使っている方は、何をもって医療気功と呼んでいるのでしょうか?
一般に、病気を治すための専門的な技術は医術と呼ばれますが、気功は医術でも、病気を治す医療行為でもありません。
そうした違いを十分に理解しないまま使っている、気功師が多いというのが現状です。
- 中国では医術とされているから
- 客受けが良さそうだから
- 使いたいから使う
医療と混同させるる可能性がある言葉を使うのはどうなのでしょうか?
医療という言葉の重みを考えると、敬意の面でも慎重に扱うべき重い言葉だと思っています。
したがって、私は医療と気功という言葉を合わせて使うのは適切ではないという考えです。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き有難うございます。
またよろしくお願いします。
池袋自律神経気功院 院長上野高寛
整体師として15年以上を施術する中で、「触れずに身体を整える」という新たな可能性に目覚め、気功の道へ
世界医学気功学会元理事の気功師や、テレビで紹介された女性気功師に師事。
数千件の臨床経験を通じて、本当に効果のある気功やヒーリングといったエネルギーワークの技術を確立
気功歴10年、整体歴17年、開業14年、指導歴10年、10,000件以上の施術実績を持つ
鍼灸師、柔道整復師にも技術指導を行い、LINEでの無料カウンセリング(15分)も提供。
献体解剖経験を基に、科学と伝統を融合した非接触気功で、自律神経失調症、慢性痛み、トラウマを改善。3〜5回で卒業可能な結果重視のアプローチが特徴。
その技術を活かした「自律神経氣功整体」で多くの方の不調を改善する傍ら、現在は気功教室も主宰し、後進の育成にも力を注いでいます。
気功の体験会や気功教室も開催しています。お気軽にご相談ください。

