先日、SNSを見ていたら、普段はあまり見ないのですが、たまたま流れてきた動画がありました。
気になって見てみると、池袋の「○○」というお店の名前を挙げて、「クズだ」などと批判している内容でした。
その動画を見て驚きました。
その動画を見て、「これは侮辱罪や営業妨害にならないのだろうか」「訴えられたりしないのだろうか」と心配になりました。
ただ、言っている内容自体は正しく、言い方が少し厳しいだけという印象でした。
実際、私も同感する部分がありました。
動画の内容は、「治してもらおう」という受け身の姿勢で来院するのは良くなく、「自分でも治ろう」「意識を変えなければ治らない」というお客さんの姿勢が大切だという話でした。
気になって調べてみると、その治療院では施術後に体の使い方をアドバイスしてくれるようでした。
要するに、その動画では「治療だけでは治すのは難しい、体の使い方を変えないと治らない」と言っているわけです。
それを見た瞬間、「いや、俺は十数年にわたってセルフケアなしで施術だけで卒業させてきているけど?」と思いました。
もちろん、動画の内容には少し柔らかい表現を使っていますが、正直なところ、「いやいや、セルフケアなんて必要ない。そんなことをしなくても十分改善できる」と突っ込みたくなりました。
自分の実績として、これまで多くの人をセルフケアなしで施術だけで卒業させてきました。
そもそも、治療院というのは「治療する場所」ですよね。
それなのに、まるで「自己管理指導員」のようになっているのは、おかしくないですか?
この治療家はおそらく自分自身の症状を改善した経験がないのだと思います。
もし経験があれば、施術だけで十分なはずです。
そして「体の使い方」についての話というのは、知識や技術が乏しい、そこら辺の整体師がよく言うような説明なんですよ。
もちろん、私も全てを理解しているとは言いませんが、それなりに自律神経やストレス、さらには解剖学などについても仕事を通じて学んでいます。
興味があることもありますし、お客さんに質問された際に分からないことがないようにという程度には、知識をつけておこうと常に考えています。
ある程度の知識があれば、「体の使い方が原因」とか「体の使い方を改善しないと症状は治らない」とか、「そうしないと整体院に通い続けることになる」なんて、軽々しく言えないはずです。
この人は、「しゃがんだときに膝が鳴る人は、将来杖をつくようになる」といったことも言っているようです。
いや、そんなわけないですよね。
こういうのは典型的な「お客さんの不安を煽って、予防のために治療を受けさせる」ような商売のやり方です。
こういう手法は、全く健全とは言えません。
もし本当に、膝が鳴る人が将来杖をついたり、歩くのが大変になったりするのであれば、そんな不安を煽る必要はなく、それを説明せずに。さらっと治してあげればいいだけの話です。
余計な恐怖心を植え付けるのではなく、しっかり改善させる方が、治療家として誠実なやり方ではないでしょうか。
こういう仕事では、お客さんは治療家を専門家として信じてしまうものです。
だからこそ、不安を煽ったり足元を見るような、鵜呑みにしてしまうようなことを言うのは良くないと思います。
それから、「セルフケアなしでも改善できる」という点についてですが、私は駆け出しの頃からずっとセルフケアなしで施術を行い、卒業させてきました。
そして、卒業した人たちが再発することもまずありません。
ちゃんと整えてあげれば、それで終わる話です。
そもそも、原因をしっかり把握できていれば、「通い続けなければならない」なんてことにはなりません。
技術が低いと、その場では良くなったように感じても、1週間もすれば元に戻ってしまう。
調子が良い日が続いても、徐々に悪化していく。そういう状態になるわけです。
だから、理想的な施術というのは、その場で7割以上を改善させ、「楽になった」と実感させるものです。
こういう施術ができれば、基本的に症状は改善し、卒業という形になります。
卒業した後も、初回のような辛い症状で悩み続けることはありません。
実際、施術を受けた方が別の人を紹介してくれた際に話す機会があり、「元気でやっています」「再発していません」という声を何度も聞いてきました。
そういう積み重ねを確率論的に考えても、ちゃんと結果を出せば再発しないということが分かるはずです。
「セルフケアが必要」とか「体の使い方を改善しないと治らない」と言う治療院は、1~2週間すると症状が元に戻るような施術しかしていないということです。
だから、お客さんがすべきことは、1回目では難しくても、2~3回の施術で明らかに症状の回数や重さが減っていると実感できるお店を選ぶこと。
逆に、3回受けてもまったく改善しないのであれば、それは単純に技術が低いというだけの話です。
結局、技術が足りないからこそ、いろいろな理由をつけて通わせる動機を作ろうとするわけです。
でも、現実問題として、そんなことは必要ありません。
施術の効果は、階段を登るように3歩進んで1歩下がる程度のもの。
2歩も下がることはありませんし、1.5歩も下がることはありません。1歩程度です。
一時的に痛みがなくなり、「治った!」と感じても、落ち着いてくるとまだ少し違和感が残っていることはある。
でも、それが繰り返されるうちに、確実に改善していくのが本来の施術です。
「メンテナンスしないとダメ」「体の使い方や生活習慣を改善しないと治らない」と言っているような治療院には行かない方がいい。
そういうところに通っても、結局は治らないので、通ったらダメというサインです。
最低でも施術だけで卒業できますという所を選んでほしいという気持ちです。