以前、当院で起立性調節障害が改善したお母さんからのご紹介で、中学生のお子さんが来院されました。
状況を聞くと、他院で20回分の回数券を購入し、約1ヶ月のあいだ週2回のペースで通院、合計10回ほど施術を受けたとのことでした。
それだけ通ったにもかかわらず、症状にまったく変化がなかった。
だから当院に来た、という流れです。
10回受けて変わらないなら、あと何回受けても変わりません
まず最初にお母さんにお伝えしたのはこのことです。
これは冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、施術の性質として、そういうものなのです。
体に作用する施術であれば、2〜3回の段階で何らかの変化が出始めるのが普通です。
劇的な改善である必要はありません。
姿勢が少し楽になった、頭痛の出方が変わった、朝の目覚めが少し違った——そういった小さな変化であっても、「体が動いているサイン」は早い段階で必ず出ます。
それが10回受けて一切出ていないとすれば、施術によって体の状態が変わっていないということです。
変わっていないのに回数だけ重ねても、結果は変わりません。
当院では、起立性調節障害のケースで10回来院すれば卒業しているくらいです。
そもそもそれだけの回数が必要になること自体が少ないですし、それだけ通えば十分な改善が出ているのが普通です。
10回という回数は、当院では「もう卒業してもいいくらいの段階」なのです。
回数券を買ってはいけない理由
今回のケースで、もうひとつお伝えしたことがあります。回数券についてです。
回数券は、その院の施術が自分の体に合っているとはっきり確認できてから購入するものです。
実力を確かめないまま最初に買ってしまうのは非常に危険で、合わなかった場合にどうにもならなくなります。
余った回数券は、ほぼ使えなくなります
途中で「合わない」と判断して院を変えた場合、残った回数分を払い戻してもらえるケースはほとんどありません。
家族の誰かに使ってもらおうとしても、多くの院では名義の変更や譲渡をルール上認めていないことが多いです。
結果として、使えない回数券だけが手元に残ることになります。
今回のご家族は20回分の回数券を購入し、10回消化した状態で当院に来られました。
残り10回分はそのまま無駄になります。
高い授業料になってしまいました。
2〜3回受けてみて体に変化が出た、通い続ける価値があると判断してから購入する。
それが正しい順序です。
体が整っていないから改善しなかった——それが証明された瞬間
さて、ここからが本題です。
初回の施術で、当院が初めて来院される方全員に行っているベーシックな施術をしました。
年齢や症状に関わらず、老若男女誰に対しても行う、基本となる整え方です。
特別なことは何もしていません。
施術が終わった後、お母さんが最初におっしゃったのは「姿勢が変わった」でした。
他院で10回受けて変化がなかったお子さんの姿勢が、当院の初回施術で変わった。
この事実が、すべての答えだと思っています。
症状が改善しないということは、体が整えられていなかったということです
「10回通ったが改善しなかった」という状況について、整理して考えてみてください。
施術によって体がきちんと整えられていれば、症状は何らかの形で動きます。
起立性調節障害であれば、頭痛の頻度、朝の状態、倦怠感の程度——どれかに必ず変化が出ます。
改善しているなら、体は整えられているはずです。
逆に言えば、症状が改善していないということは、体の状態も変わっていなかったということです。
10回受けて体が整えられていなかった。1回で姿勢が変わった。この差は、施術の質の差です。
当院が特別に上手いと言いたいわけではありませんが、「体を整えられているかどうか」という点で、明確な差があったということは事実として言えます。
3ヶ月ぶりに頭痛のない日が2日続いた
初回施術から1週間後、お子さんが再来院されました。
毎日必ずあった頭痛——月曜から日曜まで、1日も欠かさずあった頭痛が、初回施術の後に3ヶ月ぶりで2日間なかったとのことです。
その後、徐々に頭痛が戻ってきたため、1週間後に来院された流れです。
完全に改善したわけではありません。頭痛は戻ってきています。
ただ、3ヶ月間一度もなかった「頭痛ゼロの日」が2日続いたという事実は、体が動き始めたサインとして見ています。
これが当院での標準的な経過です。2〜3回で変化が出始め、そこから徐々に安定していく。
その最初のサインが1回の施術後に出た、ということです。
起立性調節障害で悩む親御さんへ
起立性調節障害は、親御さんが本当にはまりやすい症状のひとつです。
朝起きられない、学校に行けない、頭痛が毎日続く——子どもがそういう状態にあれば、何とかしたいと思うのは当然です。
その気持ちはよくわかります。ただ、その焦りが判断を鈍らせることがあります。
今回のケースは、良い例でした。
初回や数回で「先生が丁寧だった」「院の雰囲気が良かった」という理由で20回分の回数券を購入し、10回通っても変化がなかった。
残りの10回分は使えないまま残っている。
お子さんは1ヶ月間、効果のない施術を受け続けた。
こうならないために、判断の基準をひとつ持っておいてください。
2〜3回受けて体に変化が出ているかどうか。
これだけです。
変化が出ていれば続ける価値があります。
出ていなければ、その院は合っていません。
回数券はその判断をしてから買うものです。
お子さんが辛い思いをしないために、慎重に院を選んでください。
くれぐれも、回数券は最初に買わないでください。
当院について
池袋の気功整体院、院長の上野高寛です。
臨床歴15年、ハワイでの解剖学研修を経て、医療職・経営者・専門職など、結果にシビアな方々の施術を行っています。
起立性調節障害については、遠方・海外在住の方からのご相談も含め、紹介を中心にお受けしています。
本当に困っていて、真剣に改善したい方のみご連絡ください。
個人差があります。
東京・池袋で整体院・気功整体院を経営。気功歴15年以上・施術実績10,000件以上。施術の知識を深めるためハワイの大学の解剖実習プログラムに参加し、献体を使った解剖を経験。来院者には医師・看護師・薬剤師も含まれる。遠隔気功の実績は北海道から沖縄、海外(フランス・アメリカ・オーストラリア等)に及ぶ。鍼灸師・柔道整復師への技術指導実績あり。気功教室・体験会も主宰。気功教室の受講生には医師も在籍。「信じなくても良いので、体の変化で判断してください」というスタンスで施術を続けている。


