「気功」とは。あなたの疑問に答えます。
そして、あなたの健康に役立ててください。
皆さんは「気功」という言葉を聞いて、どの様なイメージをお持ちでしょうか?
「手からなんらかのパワーが出て、治療をしてくれるもの?」
「テレビで仙人のような人が気功で人を触らずに遠隔で転ばせるのを観た。」
「中国の民間療法?」
そうですね。
どれも間違ってはいません。
しかし、このページを開いたあなたは、少なからず「気功」に興味を持たれているわけですから、「気功」についての歴史や、分類、そしてその効果などを分かりやすくご説明したいと思います。
1.気功の歴史
気功は、中国では4000年以上も前から行われている健康法で、約2000年前に書かれたと言われている中国最古の医学書「黄帝内経」にもその気功の効果が書かれています。
気功の考え方は「陰陽五行思想」、「シャーマニズム」、「中国武術」、「按摩」そして「仏教」・「道教」などの宗教の修行法から生まれたと考えられています。
そうした中で、より簡単に効果的に成果が出るようにと歴史を経て進化を遂げ、現在に至ります。
また、インドのヨガも「ヨガ気功」と言われていました。
日本や台湾は中国との関係も深く、中国国内では気功に対する規制があるのに対し、自由に進化することが出来たため、近代中国気功の成り立ちには、中国人の因是子が日本から伝わった「岡田式正座法」や「調和道」を評価し、そして研究したことが多大な影響を与えたという考え方もあります。
皆さんは、「気功」をよくある民間療法ぐらいに考えられているかもしれません。
4000年も前の技術や考え方が伝承されているということは、ただの民間療法と考えるよりも、人間が健康で活き活きとした暮らしを送る為の技術、考え方と捉えるべきかと思います。
2.気功の種類とその効果
気功と一言に言っても、実はその中には分類があります。
また様々な宗教と関連して、中国では一時期数千以上の流派、宗派がありましたが、ここでは一般的な分類についてお伝えしたいと思います。
まず「軟気功」とは医療気功を意味します。
「硬気功」は武術気功です。最初に例に挙げた、触らずに人を転ばせりする行為や武術的な太極拳などです。
そして「軟気功」は「内気功」と「外気功」に分けられます。
「内気功」は自分自身が修行をすることで、目的を達成する方法です。
そして更に「静功」と「動功」に分類されます。
「静功」は瞑想や坐禅のように、身体を動かさずに意識を集中させて気(氣)の鍛錬を行うことです。
「動功」は呼吸を意識に合わせて、身体を動かしながら気(氣)の鍛錬を行うことです。
中国の公園などで、ゆったりとした動きで行われている太極拳などが当てはまります。
そして「外気功」は他者の「気(氣)」を受けて病気を治す気功治療などです。また「外気功」も「直接気功」と「遠隔気功」に分類されます。
「直接気功」は文字の通り、直接的に気功師から発する気(氣)を受け取る形で、気功施術としては最も一般的です。
「遠隔気功」は直接的に気功師に合わずに、距離に関係なく、気功師から発せられた気(氣)を受け取る形です。
「外気功」には熟練した気功師の気(氣)を受けるので、施術を受ける側には基礎知識や鍛錬や、なんらかの準備も経験もいりません。
中国ではこの「外気功」で様々な病気の治療や麻酔なども行われていますが、日本においては、代替治療としての認知度の方がテレビの影響等もあり、高まっています。
しかし、気功はある種、日本古来から伝わる「手当て」と同様と考えられますので、代替治療としてだけではなく、薬などの副作用の心配もない「医療気功」としての効果にも注目が向けられています。
3.気功の「気(氣)」とは
気功が歴史ある治療法でもあるにも関わらず、「胡散臭い」と考えられてしまうのは、「気(氣)」というものの認知度の低さ、そして「目に見えない」ということが影響しているようにも感じます。
気功の「気」は元気、病気、気持ち、気分、気力の「気」です。
中国語では「チー(Qi/Chi)」と発音します。この「チー」は英語でも「チー」です。
気についての実態はまだまだ解明されていませんが、生命エネルギー、自然エネルギー、宇宙エネルギーと考えられています。
例えば、あなたが素晴らしい夜空を観た時に癒されたと感じるのも、自然豊かな場所や滝の近くに行った時に、リフレッシュしたりするのも自然からの「気」を受けているからなのです。
「気」の実態は未解明と書きましたが、伝統中国医学では「気」は目に見えないが、何らかの働きのあるものと考え、「気血」とは具体的に体内を巡っているものと位置付けられています。
「気血」の巡りを良くするための治療法として最も代表的なものが「鍼灸治療」になります。
また「気」の捉え方、考え方は「気功師」によって異なることもあります。
それはそれぞれの気功師が感じる「気」が異なる所以と考えられています。
ある気功師が「気」を発するときに「手が高温になる」と言えば、一方で「冷たくなる」という気功師もいます。
また「気」が伝わる、ということに疑問を持たれているかもしれませんが、人が集まったところで、「あくび」や「くしゃみ」が伝播したり、「笑い」が伝播したりするのは、気が人から人への伝わることを示す例でもあります。
4.治療としての気功
それでは、「気功」にどのような治療効果があるかについてご紹介していきたいと思います。
先に書きましたように、ゆっくり行う太極拳などは「気功」を用いた健康管理といえます。
自身の身体の中を流れる気と外界を流れる気を取り入れ、気の巡りを良くするものです。
治療となる気功は先程の説明の通り「外気功」が一般的です。
熟練した気功師からの気(氣)を受け取って、あなたの身体の気の巡りを良くします。
一説には患部にはマイナスの気(氣)が滞っているので、気功師からのプラスの気(氣)のエネルギーを送ることで、プラズマ状態になり、マイナスの気(氣)とプラスの気(氣)が結合して人体から放出されるとも言われています。
気功の治療のメリットをまずお伝えしましょう。
【気功治療のメリット】
1.副作用やリスク(痛みや手術など)が一切ない、身体に最も優しい療法といえること。
2.医学理論に基づいた治療である事。
これまで説明させていただいたように4000年以上の歴史を持ち、伝承されてきた技術であり、病状に応じた施術法、またメカニズムの研究も進んでおり、中国においては病気の治療法として高く認知されている。
3.他の病気との治療と並行して行うことが出来る。薬等を使用しませんので、現在、西洋医学等で治療を受けている場合でも、気功の治療を受けることが出来る。
4.どんな病気(体だけでなく心の病気に対しても)にも優れた治療法が数多くある。
5.気功によって、薬の副作用を緩和することも出来る。
6.気功によって、体質改善が行われることで、生活習慣病などの予防などにつながる。
7.遠隔治療が出来るので、遠方の人、通院できない人、もしくは入院中の人でも治療を受けることが出来る。
また、「内気功」は自分で行うことが出来る「気功治療」でもあります。
熟練した気功師から指導を受け、学び、そして鍛錬を積むことで、自分自身で健康管理をすることさえできます。それでは正直にデメリットについてもお話しましょう。
【気功治療のデメリット】
1.気功は魔法の治療法ではないので、一度で効果を感じる事が出来ても、複数回、治療を受けた方が効果も高く、根本的な治療につながる。
2.気功師の国家資格がない為、熟練していない気功師が施術をする場合がある。
3.熟練した気功師から施術を受けず、誤った治療を受けた場合、病状が悪化する可能性がある。
以上のように、気功は現代人にとって非常に必要な治療法であることがお分かりいただけたかと思いますが、治療を受ける際には、きちんとした気功師から良い気(氣)を受け取ることが、とても大切なポイントになります。
5.気功は怪しい民間療法ではない
ここまでご説明してきましたが、皆さんの「気功」に対する知識や印象は深まったでしょうか?
しかしながら、まだ「気功」に対して「怪しい」と思う気持ちが払拭出来ない方も、いらっしゃるかと思います。そうした方は、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトに、「太極拳と気功」についての記載があります。
主に太極拳にフォーカスした内容になってはいますが、太極拳は「気功」の一部ですので、そうした観点でご確認してみてください。
様々な病気に効果があるとの記載があるので、安心していただけるかと思います。
6.気は見える
人が見えないものを信用するのは、なかなか難しいものです。
一度、気功治療を受けて、その効果を知った人ならまだしも、これから気功治療を受けることを検討したい、もしくは気功を学びたいと考えている方が不安を持つのは仕方のない事かもしれません。
実は、鍛錬を積めば「気」は誰にでも見えるものです。しかしながら、素人でも「気」を見る方法はあります。
それではその方法をご紹介しましょう。
【気を見る方法1】
1.部屋を薄暗くして、光源を背にして立つ。
2.立って、手を伸ばした高さとその先に、黒い布や紙、黒い服などを吊るすか、貼る。
3.手の甲を自分に向ける。
4.手のひらを左右に、ゆっくりと動かす。
5.そうすると手のひらの前方に薄黄色や薄い色が陽炎のようにぼんやり見える。
6.良く見えない場合は、目を細めてみる。
【気を見る方法2】
1の方法を行った際、手に何らかの気(温かさや冷たさなどの変化)を感じた場合。
1.手のひらの力を抜く。
2.手のひらを自分の方向に向ける。
3.手のひらをじっと見る。
4.そうすると手のひらに、薄黄色や薄い色が陽炎のようにぼんやり見える。
もちろん、最初から見える方もいれば、そうでない方もいます。
また、「気」に関してはまだ未解明なことが多いため、こうして見える色が気功で使う「気(氣)」と同様なものなのかは、明らかにされていません。
いかがでしたでしょうか?皆さんは気を見たり、感じることが出来たでしょうか?
実際に上記の方法で気を見ることが出来なくても、「手当て」と言う形で、お腹が痛い時に誰かにさすってもらっただけで少し良くなったり、肩が凝っている時に、プロの施術師ではない、例えばお子様などに肩を揉んだり、叩いてもらっただけで、なんだか軽くなった気がするという経験は、どなたにでもあるのではないでしょうか?それこそが「気(氣)」なのです。
7.気功はあなたも出来る、学べる健康法
太極拳が気功の一部であると述べたように、趣味で太極拳を学ぶ方も増えています。
シニアの国体に太極拳の競技もあるほどです。
太極拳を学ぶことで、あなたは「内功」の鍛錬を積むことが出来ます。
また、気功師には国家資格がない。
ということも先述したように、熟練した気功師に師事し、学び、鍛錬を積むことで、「内功」(究極のセルフメディケーション、健康管理)、そして「外功」(他人の健康を助ける力)の技術を身につけることが出来ます。
「気功」は遠隔で治療も出来る事はお伝えしていますが、特別な機器や用具が無くても、自分自身そして大切な人達、困っている人達を助けられる「気功」を学びたいという人も増えているのです。
さて、これまで気功の基礎知識についてご紹介してきましたが、気功の限りない魅力は伝わりましたでしょうか?
「気功の治療を受けてみたい」、「気功で遠隔治療を行って欲しい」、そして「気功を学びたい」というお気持ちになられましたでしょうか?
当院では「直接気功」(治療院にご来院いただく方法)、「遠隔気功」も行っております。
また、「気功教室」を開催しております。(詳しくはHP内をご確認ください)
少しでもご興味を持たれましたら、当院まで、ご連絡を頂ければと思います。