こんにちは今回は、筋肉マッサージの効果と限界について解説します。
どんなにすごそうなうんちくを垂れても筋肉揉む行為に変わりはありません。
皆さん知りたいのは筋肉を揉むマッサージで何が治って何が治らないのか。
お店選びで間違えると、症状が悪化するリスクも普通にあります。
そこで自分に症状や体調に合ったお店を選べるお手伝いを今回は説明を通してします。
ついでにマッサージの最大の弱点を先にばらすと、その場しのぎですぐ戻るこれです。
つまり根本的解決に張らないという事です。
治ったという人もいますが、それは軽度の場合の話で、中度や重度は無理なのです。
筋肉マッサージで改善が期待できる症状
筋肉マッサージは、以下のような筋肉や血流、リンパに関連する症状に効果を発揮します。
筋肉や骨格に関連する症状
肩こり
首の痛み
腰痛
膝の違和感
血流やリンパに関連する症状
冷え性
むくみ
疲労感
全身の筋肉疲労
ストレスや神経関連の症状
緊張型頭痛
眼精疲労
軽度の不眠
運動器の可動域や柔軟性の問題
四十肩・五十肩(軽度の場合)
肩関節周辺の筋肉の緊張を和らげる。
腱鞘炎(軽度のサポート)
手首や前腕の筋肉をほぐし、負担を軽減。
スポーツ後の筋肉痛
筋肉の回復を促進し、疲労物質を取り除く。
股関節周りの硬さ
その他の関連症状
生理痛の軽減(補助的)
軽い呼吸のしづらさ
ストレス性の身体のこわばり
筋肉マッサージは、表層的な筋肉や血流、リンパの流れを改善することで、これらの症状に対処するのが得意です。
マッサージでは対応が難しい症状
筋肉マッサージは、原因が筋肉以外にある深層的な問題や複雑な症状には対応が難しいです。
以下は、マッサージでは効果を得ることが難しい症状です。
自律神経が関与する症状
特徴:
自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れることで発生する症状。
筋肉マッサージで一時的にリラックスを促せる場合もありますが、根本的な改善は難しいです。
具体例:
自律神経失調症
症状:動悸、めまい、倦怠感、頭痛、不眠。
原因:精神的ストレス、内臓機能の低下、生活習慣の乱れ。
難しい理由: マッサージでは自律神経そのものの調整が難しい。
過敏性腸症候群(IBS)
症状:下痢、便秘、腹痛。
原因:ストレスや腸の自律神経の乱れ。
難しい理由: 内臓の問題に直接アプローチできない。
不眠症
症状:眠れない、寝つきが悪い、中途覚醒。
原因:自律神経の過剰な交感神経優位状態。
難しい理由: マッサージはリラクゼーション効果があるが、根本的な睡眠障害の解決にはつながらない。
神経圧迫が原因の症状
特徴:
神経が骨や筋肉によって圧迫されることで発生する症状。筋肉マッサージが痛みを軽減する場合もありますが、神経圧迫そのものを取り除くことはできません。
具体例:
椎間板ヘルニア
症状:腰痛、坐骨神経痛、足のしびれ。
原因:椎間板の突出による神経圧迫。
難しい理由: 筋肉をほぐすことで痛みが和らぐことはあっても、ヘルニア自体を改善できない。
坐骨神経痛
症状:臀部から足にかけての痛みやしびれ。
原因:梨状筋や腰椎の異常による神経圧迫。
難しい理由: 神経への圧迫が筋肉以外の要因(骨格や椎間板)にある場合、マッサージでは根本解決にならない。
手根管症候群
症状:手や指のしびれ、痛み。
原因:手首の神経が圧迫される。
難しい理由: マッサージでは手根管内の神経圧迫を直接解除できない。
内臓が関与する症状
特徴:
内臓の機能不全や炎症が原因で発生する症状。筋肉マッサージでは内臓に直接働きかけることが難しく、改善は期待しづらいです。
具体例:
胃腸の不調(消化不良、胃痛)
症状:胃のむかつき、消化不良、便秘。
原因:ストレス、食生活の乱れ、内臓の自律神経の乱れ。
難しい理由: 胃腸の動きや機能そのものに直接作用することができない。
生理不順・PMS(月経前症候群)
症状:生理不順、イライラ、腹痛。
原因:ホルモンバランスの乱れ、自律神経の影響。
難しい理由: ホルモンバランスにマッサージが直接的な影響を与えることは難しい。
内臓由来の腰痛
症状:腰痛や背中の痛み(内臓の病気による反射的な痛み)。
原因:腎臓や肝臓など内臓の不調。
難しい理由: 痛みの原因が内臓にある場合、筋肉をほぐしても効果がない。
精神的要因が強い症状
特徴:
精神的なトラウマやストレスが主な原因で発生する症状。マッサージによるリラクゼーションは一定の効果をもたらしますが、根本的な治療には心理的アプローチが必要です。
具体例:
トラウマや不安障害
症状:過剰な不安感、動悸、身体の緊張。
難しい理由: 精神的な問題を直接解決することはできない。
うつ症状
症状:気分の落ち込み、疲労感、身体の重さ。
難しい理由: 心理的な根本原因を解消する効果はない。
慢性化した深層的な問題
特徴:
症状が長期間続き、複数の要因が絡む場合、筋肉マッサージでは対応しきれないことがあります。
具体例:
慢性疲労症候群
症状:極度の疲労感、集中力低下。
難しい理由: 全身の機能不全が関与しており、筋肉マッサージだけでは根本的な改善が難しい。
線維筋痛症
症状:全身の筋肉痛や倦怠感。
難しい理由: 痛みの原因が神経系や免疫系に関与している場合、筋肉をほぐしても効果が限定的低い。
まとめ
マッサージで対応が難しい症状の主な特徴
原因が筋肉以外(神経、内臓、自律神経)にある。
複数の要因が絡む慢性的な症状。
心理的要因が強く、精神的なアプローチが必要な場合。
代表例:
自律神経失調症、胃腸の不調、ホルモンバランスの乱れ。
坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、線維筋痛症。
トラウマ、不安障害、うつ症状。
筋肉マッサージは、あくまで「筋肉や筋膜、血流」にアプローチする治療法であるため、それ以外の原因が絡む症状には、他の治療法が必要です。
筋肉マッサージは、筋肉や筋膜、血流に関連する多くの症状に効果を発揮しますが、すべての症状に対応できるわけではありません。
特に、自律神経や内臓、神経圧迫、精神的要因が関与する深い問題には、別のアプローチが必要です。
もちろん、マッサージには他の施術に勝る素晴らしいところもあります。
特に、気持ち良さやリラックス効果、癒しの面では、ボキボキ整体や痛みを伴う治療法よりも優れていると言えるでしょう。
しかし、今回は「治るか治らないか」という視点でお話ししているため、否定的に聞こえてしまうかもしれません。
ただ、私がお伝えしたいのは、「本当に治るためにはどうするべきか」ということです。
もし、今の施術やケアで十分な改善が見られない、または自分に合った方法が分からないと感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
専門的な視点で、あなたに合ったアプローチを提案し、症状改善に向けたお手伝いをさせていただきます。
体と心の健康を取り戻すために、一歩踏み出してみませんか?