整体の仕事を始めてから、カイロプラクティックやオステオパシーを学び、その後は、気功やヒーリングと、触れずに変化を起こす技法に取り組んできました。
そして最近、気功やヒーリングを行う施術家として、一つの大きな転換点となる出来事がありました。
今回は、その変化について記録として残しておこうと思います。
良くお客さんにも聞かれることで、一般的な気功師が行う施術の仕方のイメージとしては、
- 邪気を抜いたり、良い気を入れる
- 気の流れを整える
- 気が悪いところを感じ取って、調整する
という事を想像するようです。
実際のところ、いつも触れずに施術している、私としては、「流石にそれは分からないです」という感じでやっていました。
なぜなら、実際の施術は気で行うので、一切触れませんが、検査方法は、皮膚の上から関節、靱帯、筋肉、骨、神経などを触って、どこが動きがない、固い、圧痛があるなど、至って普通の検査をしているからです。
なるだけ精度が高くという想いで、検査で異常がある所に触れずに気を送り改善する施術をしていました。
施術自体は珍しくても検査方法は、細かくしているので、皆さんがイメージするような、身体を見るだけで、気の流れが見えたり、邪気が分かる等、そんな単純に施術するべき位置が分かるなら、どんなに楽なのだろうと思っていました。
時間や集中力、観察、分析、考察、など労力や負担がかなり減るからです。
ところが、最近になって転機が訪れました。
施術するカ所を感じられるようになった
いつも何かうまい方法はないかと自分の体の変化を確認しながら模索するのですが、ふとしたことがきっかけで、施術をする必要がある部位が分かるようになったのです。
分かるというというのは、自分の感覚では、正確には感じ取れるようになったというのが合っています。
施術をすると変化が起きる個所を施術をしても変化が起きない部位を判別できるようになったのです。
答えを言うなら健全を見つけるです。
そして、その施術が必要と思われるところに気を送ると、痛みが取れたり、可動範囲が増えたり、楽になる、改善するっていうことができるようになりました。
自分でもまだ信じられないけど、実際に減少として自分だけではなく、クライアントにも良い結果が出ているので、認めざるを得ないのです。
一般的な気功やヒーリングのイメージは本当でした
実際に、お店で来た方にやってみても、そういうことになるから、みんなが思う気功やヒーリングで施術する時のイメージって本当だったんだなと、自分ができるようになってわかりました。
逆説として、別に施術が必要としている所を感じ取らなくても、気を送るだけで良い結果が出るのでは?という声もあると思いますが、これは一理ありますが、制度と効果が低いのです。
精度の低さは、漠然と気を送ったのではどこがどう変わったのか分からないという制度の低さを露呈します。
見極めて送る方法は、どこがどう変わったのか場所を特定しているので変化も見定めやすいという理があります。
なにより、適当に送っても同じように良い結果が出るという都合の良いことは起きないのは、過去の自分の経験から分かっています。
物事は気功やヒーリングに限らず何でも理解度が高い方が精度も高くなるのは共通しているはずです。
経験でも精度が高い方が、同じ効果でも時間と労力が少なくてすみます。
異常と連鎖をピンポイントで確認する
何を基準にしているのかというと、まず気を使って、「この症状には、ここが関係しているのではないか」という場所を見極めます。
その場所を実際に確認すると、押したところにピンポイントで痛みがあったり、硬くなっていたり、動きが悪くなっています。
さらに、そこを悪くしている場所を順々に調べていくと、身体の反応がつながっていることが分かります。
その反応を順番にさかのぼり、それ以上先につながる反応が見つからなくなるまで、連鎖の起点を追っていきます。
そして、最後に見つけた連鎖の起点へ施術します。
すると、連鎖の途中で確認されていた圧痛や可動域の制限なども改善しているのです。
そして、行きついた最後の部分を施術すると、それまで以上が見られた部位が改善しているのです。
改善とは可動範囲が増える、圧痛が消える、触った時に柔らかくなるという私の感覚だけではなく、受けてもこの変化を体感できるという二点です。
ただし、気で感じ取った場所だけで施術箇所を決めるのでは根拠と指標が少ないので、一般的な方法でも切り分けていきます。
関節の可動域、身体を動かしたときの左右差、姿勢や重心、押したときの痛みや硬さなど、複数の検査結果を組み合わせながら、施術する場所を絞り込んでいきます。
すると気を見て探ったところと、一般的な検査方法の部位も一致するのです。
気を見て判別する方法自体を疑って、自分の気の感覚をそのまま信じず、一般的な検査で確かめた結果、場所が一致するということで精度を見ています。
なぜ、施術するカ所を見極める必要があるのか
一般的な気功は具合の悪いところや痛いところに、そのまま気を送るという方法をとっていますが、その方法が適切ではない場合があります。
症状が出ている場所と、実際に施術を必要としている場所が違うことが経験上ほとんどです。
頭痛、首こり、肩こり、腰痛など、痛い場所がはっきりしている場合でも、その場所が原因とは限らないからです。
例えば、膝が痛くてうまく歩けない場合、必ずしも膝だけに問題があるのでしょうか。
足首の動きが悪く、その影響で膝に負担がかかっているのであれば、膝ではなく足首への施術が必要になります。
身体は、どこかの働きが悪くなると、その場所をかばうために、別の場所へ負担をかけます。
その影響が二次的、三次的、四次的と連鎖し、最後に負担を受けた場所に症状が現れることがあります。
つまり、症状は単独で起きているのではなく、身体全体のつながりの中で起きているということです。
足の裏を施術すると腰痛が変わる例
では、身体の連鎖をどのように追っていくのか。
例えば、腰痛があり、腰の動きも悪い場合です。
身体を調べていくと、まず左のお尻付近に反応が見つかり、そこから、もも裏、ふくらはぎ、足裏へと反応が続いていくことがあります。
足裏では、偏平足に関係するような位置に反応が見つかることもあります。
このように身体の反応を順番に追い、最終的に見つけた足裏へ施術すると、腰の痛みや動きが変わることがあります。
本当のオーダーメイド施術
このように、一人ひとりの身体の反応を追いながら施術するのであれば、本当の意味でのオーダーメイド施術になるのではないかと思っています。
世の中には「オーダーメイドの施術」や「根本原因を探す」と掲げながら、実際には決められたマニュアルに沿って施術しているところや行き当たりばったりの施術も実際にあります。
しかし、今回見つけた方法では、あらかじめ決められた場所へ施術するのではありません。
その人の身体を実際に調べ、症状につながっている場所を一つずつ探したうえで、施術する場所を決めているので、本当の意味でのオーダーメイドの施術となります。
まだ検証の数をこなす必要がありますが、ひとつの症状に対して有効な方法であるというのは分かりました。
でも、複数の症状に対しては、一度には感じ取れません。
一つの根本原因から、複数の症状を発生させているなら、一度複数の不調を改善できるはずですが、恐らく症状ごとに原因があるのです。
ですが、人の不調は自覚できる範囲でそうも多くはないので、特定する方法の精度が上がり、時間が短縮されたのは、良い結果と思います。
今回の気功の方法で得られたメリット
今回の方法によって、施術を必要としている部位を見つけるまでの時間が短くなりました。
以前より検査の精度も上がり、同じ施術時間の中でも、より多くの部位を確認して施術できるようになっています。
施術する場所を絞り込めるため、漠然と気を送る場合よりも、どこがどのように変化したのかを確認しやすくなりました。
その結果、以前より大きな改善が見られることも増えています。
お客さんにとっては、必要な場所へ、より正確に施術を受けられることが一番のメリットです。
私自身にとっても、検査や分析にかかる時間が短くなり、仕事の負担が減りました。
時間や集中力を必要以上に使わなくなったため、以前より楽に、精度の高い施術を行えるようになっています。
今回の気功の難しさと課題
一方で、この方法には難しさもあります。
最大の難点は、施術を必要としている場所を感じ取るために、高い気感が必要になることです。
感覚が十分に鋭くなければ、施術する場所を正確に見極めることができません。
これまで行ってきた方法であれば、手順を教えることで、弟子も比較的すぐに実践できました。
しかし、今回の方法は、やり方を説明しただけですぐにできるものではありません。
必要な感覚が身につくまで、気を感じ取るための訓練を重ねる必要があります。
そのため、自分で行うだけでなく、どのようにすれば人へ教えられるのかという点が、今後の課題です。
最終的に目指している施術の上手さ
ただ、いつの頃からか、ずっと思っている事があります。
どんなに上手くできた時でも、今回より上手くできる人は必ずどこかにいるはずだと、毎回思っています。
なので、満足という言葉は出てきません。
一回で何でも完治させられるようになった時に、思えそうですが、現実的に無理に近いと思います。
先人を目標とするなら、明治の頃にあらゆる病気を治す霊術師や、ある民間療法の治療家は少しの間、病人の体に手を置くと、色んな病気を治したという人がいたそうです。
そこまで到達するのは難しいかもしれません。
それでも最初から無理だと諦めずに、これからも技術を磨いていきたいと思っています。


