気功は怪しい?本当に効果があるのか、15年以上の施術経験から解説
「手をかざすだけで身体が変わるなんて、本当なのか」
「気功に興味はあるけれど、怪しい先生には当たりたくない」
「気を感じたという話ではなく、本当に痛みや不調が変わるのか知りたい」
私自身、以前は気功やヒーリングを疑っていました。
カイロプラクティックを学んでいた頃、ヒーリングの授業で周囲の生徒が「気を感じる」「何かが伝わってくる」と話していても、私には何が起きているのか、さっぱり分かりませんでした。
正直、思い込みではないかと思っていたほどです。
その私が、現在は東京・池袋で気功を中心とした施術を行っています。
考えが変わったのは、有名な先生に「気功は本物だ」と言われたからではありません。自分で施術を行い、お客さんの反応を確かめ、条件を変えながら試す経験を積み重ねたからです。
ただ、私の経験を読んで、そのまま信じてくださいと言いたいわけでもありません。
この記事では、私がなぜ気功を施術に使うようになったのか、実際に何を確かめてきたのか、科学的根拠とはどう分けて考えているのかをお話しします。
気功が怪しいと思われるのは、無理もありません
一般的な整体では、筋肉を揉む、関節を動かすなど、身体に直接働きかけます。施術者が何をしているのか、ある程度は目で分かります。
一方、私が行っている外気功は、基本的に身体へ触れずに行う施術です。
揉んでもいない。関節を強く動かしているわけでもない。それなのに痛みや動きが変わると言われれば、疑問を持つのは当然でしょう。
私が気功を知らない立場でも、同じように考えたと思います。
ただ、怪しく見える理由は、目に見えないことだけではありません。
何を尋ねても「気の流れが悪いから」で終わる。施術の効果を聞いても、エネルギーの説明ばかりされる。本人には変化が分からないのに「良くなっています」と言われる。
それでは、施術を受ける側が結果を判断できません。
気功を使うのであれば、施術者自身が何を調べ、何を行い、その後どうなったのかを説明する必要があると私は考えています。
私が疑っていた気功を、施術に使うようになったきっかけ
学んだものすべてに、納得したわけではありません
整体の学校を卒業し、施術を始めた後、さらに知識を深めるためにカイロプラクティックの学校へ通いました。
そこで知ったのが、水晶を使い、天使や精霊などの力を借りて、身体に触れずに施術するという技法でした。
老舗のカイロプラクティックの学校で、そのような方法が教えられている。正直、かなり怪しい話だと思いました。
ただ、経験もしていない自分が、最初から否定してしまうのも違うと考えました。
「本当にそういう技法があるのだろうか」
そう思い、自分でもヒーリングやエネルギーワークを調べ、学ぶようになりました。
霊気についても、教える資格を取る一歩手前の段階まで学びました。しかし、私自身は効果を実感できず、練習を続けなくなりました。
ほかにも、意識を向けながら身体に触れる施術法などを、数年かけて学びました。
お客さんから「楽になった」と言われることはありました。それでも、施術している自分には、何に働きかけて何が変わったのか、はっきりつかめない感覚がありました。
手技では身体の抵抗や動きの変化を確かめながら施術していたため、その違いに、ずっともやもやしていたのです。
「手を動かさなくても変わるのでは?」という思いつき
転機になったのは、ある日の整体中でした。
手のひらで身体に触れ、皮膚を2ミリほどずらす手技を行っていたとき、ふと思いました。
「このテクニックは、手を動かさなくても同じような変化が起きるのではないか」
試してみると、手を動かさず、触れているだけの状態で、お客さんから痛みやつらさが軽くなったという反応がありました。
さらに、以前見た非接触の施術を思い出し、身体から手を離して、かざしてみました。
すると、うつぶせになっていたお客さんが「痛くない」と言ったのです。
これは、自分でも驚きました。
予想していた出来事ではありません。だからこそ、「何が起きたのか、もっと自分で確かめたい」と思いました。
そこから、本やDVDで調べるだけでなく、複数の気功師や、ヒーリング・エネルギーワークを行う先生から直接学ぶようになりました。
気功は本当に効果があるのか?私が施術の現場で経験したこと
私自身は、気功による施術の効果を確信しています。
それは、一度だけ不思議な出来事が起きたからではありません。実際の施術で試し、お客さんの反応や身体の変化を繰り返し確認してきたからです。
2メートル離れたところから行った施術
坐骨神経痛で悩んでいる方に、約2メートル離れた場所から、20分ほど気功を行ったことがあります。
その方は、施術前には右の腰からお尻、ふくらはぎにかけて、痛みとしびれを訴えていました。
気功を行うと、本人から「だんだん痛みが取れてきた」という反応があり、終わる頃には、お尻にかすかな違和感が残る程度になったと話されました。
別の方には、こちらに背中を向けてもらい、私が何をしているか見えない状態でも試しました。その際にも、痛みやしびれが軽くなったという反応がありました。
施術の様子が見えない状態でも、同じような反応が起きるのか。私は、そうした条件の違いも確かめたかったのです。
「面白い」で終わらず、施術として使いたくなりました
その後も、整体を受けに来られた方の許可を得て、気功を行いました。
痛みやしびれだけでなく、不安感、いらいら、不眠、だるさ、めまい、動悸、頭痛、首のこりなどを訴える方からも、施術後に楽になったという反応がありました。
すべてを同じ仕組みで説明できたわけではありません。それでも、実際に困っていた方から「楽になった」と言われ、身体の状態にも変化が見られる。
私にとって、それは学び続ける十分な理由でした。
「これは面白い。もっと結果を出せるようになりたい」
そう思い、気功にのめり込んでいきました。
手技で結果を出すことに取り組んできた自分が、気功についても施術として使う自信を持つようになったのは、この積み重ねがあったからです。
遠隔でも、条件を変えながら確かめてきました
気功を学ぶ中で、私は「目の前にいる相手にしか行えないのか」ということにも関心を持ちました。
そこで、遠隔でも条件を変えながら試してきました。
- ライブ配信やテレビ電話を使う。
- こちらは音声、相手はチャットの文字だけでやり取りする。
- 複数人に同時に行う。
- 通話や通信をせず、事前に日時を決めて行う。
一度も会ったことがなく、本名や住所を知らない相手にも行いました。海外では、アメリカ、フランス、スイス、ウクライナにいる方にも試し、本人から症状の変化が報告されました。
相手が施術を受けていると認識していない状況でも、後から状態の変化を確認した経験があります。
私にとっては、どれも実際に行い、反応を確かめてきたことです。「遠隔でもできると聞いたから」ではなく、自分でも条件を変えながら試してきました。
ただし、これらは私が行ってきた施術上の試みと、本人から得た報告です。比較対象を設けた科学的な試験とは区別しています。
遠隔での具体的な施術方法や確認については、遠隔気功のページで詳しく説明しています。
「気を感じること」と「施術の効果」は別です
ここまで読むと、「気を強く感じられる人ほど、施術も上手なのか」と思われるかもしれません。
私は、そうは考えていません。
手が温かい。手のひらに圧迫感がある。何かが流れるように感じる。
そうした感覚があっても、それだけで相手の痛みが軽くなったことにも、関節が動きやすくなったことにもなりません。
反対に、施術を受けた方が特別な感覚を持たなくても、身体の動きや痛みの感じ方を比較することはできます。
気を感じること自体を否定しているのではありません。ただ、感覚と施術技術を、同じ評価基準で扱わないということです。
私は気功を教える際にも、自分が何を感じたかだけで判断せず、相手にどのような変化が生じたのかを確認することを重視しています。
気功整体では、何を調べて効果を確認するのか
「結果を確認することが大切」と言うだけでは、具体的に何をしているのか分からないと思います。
私が行っているのは、身体の状態を調べ、施術し、同じ方法で調べ直すことです。
施術前に、動き・痛み・関節の抵抗を確認します
姿勢検査、筋力検査、関節の可動域検査、圧痛検査、触察などを用います。
例えば、首を右に回しにくい方であれば、次のような点を調べます。
- どこまで動くのか。
- 左右で差があるのか。
- どの位置で痛みや引っかかりが出るのか。
- 関連する関節や組織に、どのような硬さや動きの抵抗があるのか。
腰が痛い場合も、腰だけを見るとは限りません。股関節、骨盤、背骨など、関連する部分を調べます。
本人が痛みを感じている場所と、施術対象として着目する場所が一致しないこともあります。
そのため、「腰が痛いなら腰に気を送る」というように、訴えだけで施術部位を決めるわけではありません。
検査では触れ、施術は非接触を中心に行います
私の施術は非接触が中心ですが、検査では身体に触れます。
組織の硬さや微細な関節の動き、動かしたときの抵抗などを確かめるためです。
身体を調べることと、筋肉や関節に直接操作を加えて施術することは、分けて行っています。
検査によって状態を把握し、気功を行う対象を判断します。
施術後は、同じ条件で調べ直します
私が重視しているのは、施術前後の比較です。
首の動きであれば、同じ姿勢で同じ方向に動かす。圧痛であれば、同じ場所を同程度の力で押したときの反応を見る。筋力検査では、姿勢や力を加える方向をそろえる。
条件が変われば、施術とは関係なく結果が変わってしまうことがあります。できる限り条件をそろえ、必要に応じて再検査します。
痛みがある場合には、無理に痛みを誘発せず、動かせる範囲で確認します。
「気を送りました」「エネルギーが整いました」という説明だけで終わらせず、施術前に確認した問題が、その後どうなったかを見ます。
また、その場で動きが変わったことと、翌日も楽に過ごせたことは別です。継続して施術する場合には、その後の経過も確認します。
気功の科学的根拠は?「自分の経験」と分けて説明します
私自身は、これまでの経験から気功を施術に使う価値を確信しています。
一方、その確信と、科学的に有効性や仕組みが確立されていることは分けて説明する必要があります。
自分で行う気功と、他人に施術する外気功は違います
気功には、自分で身体を動かし、呼吸や姿勢、注意の向け方を調整する方法があります。
一方、私が施術に用いているのは、施術者が他人に働きかける外気功です。
米国の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、気功に関する研究結果と限界を紹介しています。しかし、本人が運動や呼吸法を行う気功の研究を、そのまま非接触の外気功の根拠にはできません。
参考:NCCIH「Qigong: What You Need To Know」
外気功の研究はありますが、十分に確立されたとは言えません
2007年の痛みに対する外気功のレビューでは、5件のランダム化比較試験を検討し、有望な結果を報告しています。一方で、追加研究が必要としています。
参考:External qigong for pain conditions: a systematic review of randomized clinical trials(2007年)
2014年の非接触施術に関するレビューは、外気功だけでなく、レイキなども含めた研究です。小規模な試験が中心で、確かな結論を出すには限界があるとしています。
参考:Nontouch biofield therapy: a systematic review(2014年)
「研究がある」ということと、「有効性が十分に確立している」ということは同じではありません。
また、「気」という特定のエネルギーの存在や、それが身体に作用する仕組みを、私の施術経験だけで証明することもできません。
では、「気功は本当にあるの?」にどう答えるのか
私の答えは、二つに分かれます。
「身体に触れずに施術し、その前後で変化を確認した経験があるのか」と聞かれれば、あります。それが、私が気功を続けている理由です。
一方、「その変化が、気というエネルギーによって起きたと科学的に確定しているのか」と聞かれれば、そこまでは言えません。
施術前後の比較には、期待、自然な変動、動作への慣れ、測定条件なども影響します。相手に施術の様子が見えなかったことだけで、そうした影響をすべて除外したことにもなりません。
私は、自分の経験をなかったことにはしません。同時に、その経験だけで、科学的な疑問がすべて解決したとも考えていません。
気功が効かない人は、信じていないからなのでしょうか
変化が出なかったときに、「あなたが信じていないからです」で片づけるべきではないと私は考えています。
気を感じられることや、最初から気功を信じることを、施術を受ける条件にはしていません。
施術の評価で見たいのは、信じる気持ちの強さではなく、困っていた動作や痛み、不快感がどう変わったかです。
変化が確認できなければ、施術対象や方法を見直す必要がありますし、その施術で対応できる限界も考えなければなりません。
反対に、信じていない方に変化があったからといって、それだけで心理的影響が完全に否定されたとも言えません。
「信じる人には効く」「疑う人には効かない」という説明で、結果を曖昧にしないことが大切です。
有名な気功師や、口コミの多い先生なら信用できますか
私自身、複数の先生から学びました。しかし、知名度や肩書きと、目の前の施術の結果は別です。
動画の再生数、出版歴、所属団体だけでは、施術技術は判断できません。
これは、私にも当てはまります。「15年以上の経験がある」と書いただけで、信用していただけるとは考えていません。
口コミについても、内容を見てください。
「すごかった」「不思議だった」「気を感じた」という感想と、「どの動作がどう変わり、その後どう経過したか」という話では、分かることが違います。
もちろん、具体的な口コミでも個人の体験談です。それだけで科学的な効果が証明されるわけではありません。
施術者を選ぶときには、良い感想の数だけでなく、何を行っているのか、経過をどう説明しているのか、変化が出なかった場合にどう対応するのかまで見てほしいと思います。
怪しい気功師を避けたい方に、確認してほしいこと
私が注意してほしいのは、結果が分からないまま、不安だけを理由に通い続けさせられることです。
例えば、次のような場合には、一度立ち止まって考えてください。
- 何を目的に施術しているのか説明されない。
- 変化を尋ねても、気やエネルギーの話だけで終わる。
- 良くならない理由を、本人の信じ方や気持ちだけのせいにする。
- 「通うのをやめると悪くなる」など、不安を強く煽る。
- 料金や追加費用が分からないまま契約を求める。
- 医療機関での検査や治療をやめるよう勧める。
気功という名称だけで、すべてを同じものとして判断する必要はありません。しかし、気功だからといって、説明や結果の確認が不要になるわけでもありません。
詳しくは、怪しい気功師の見分け方もご覧ください。
当院が回数券や継続契約を設けていない理由
当院では、回数券や継続契約を設けていません。
初回から何らかの変化を確認することを重視し、2〜3回の施術を一つの目安として、その後の変化の余地や限界を見極める方針です。
これは「2〜3回で治る」という意味ではありません。
施術の反応も経過も見ずに、最初から長期の通院を決めたくないということです。
変化が確認できない場合や、十分な改善が得られない場合に、理由もなく施術を続けるべきではないと考えています。
気功のやり方を覚えれば、人への施術もできるのでしょうか
私が学び始めた頃には、「気功は特別な力を持った人にしかできない」という話も見聞きしました。
しかし、自分が学んだ内容や施術の経験を整理し、人に教える中で、私は「生まれつきの特別な力だけで説明するものではない」と考えるようになりました。
現在の教室では、気を感じる、出す、扱うという練習に加え、人の身体を調べ、施術前後を比較する方法も指導しています。
手のひらに何かを感じる練習と、人の身体を施術する技術は別です。
施術に使いたいのであれば、関節の可動域、組織の硬さや動き、施術後の変化を確認することまで学んでほしいと思っています。
学ぶことに関心がある方は、東京・池袋の気功教室をご覧ください。
「怪しい」で終わらせず、受ける側が判断できる施術を
私は最初から気功を信じていたわけではありません。
学んでも納得できなかった方法があり、施術をしても手応えがつかめず、もやもやしていた時期もありました。
そこから、思いがけない出来事をきっかけに、自分で試し、条件を変え、お客さんの反応を確かめるようになりました。
その経験を積み重ね、今は気功を施術の中心にしています。
だからこそ、私が伝えたいのは「不思議な力だから信じてください」ということではありません。
何に困っているのか。身体はどのような状態なのか。施術後に何が変わり、何が変わらなかったのか。
そこまで確かめていただきたいのです。
他で変化を感じられず、残念な思いをした方。もう同じ思いをしたくない方。「もう良くならないかもしれない」と諦めかけている方。
まずは、現在の状態と、これまでどのような施術を受けてきたのかをお聞かせください。
「気を感じましたね」で終わるのではなく、あなたが困っていることに対して、施術として何ができるのかを見ていきます。
※気功は、医師による診断・治療の代わりになるものではありません。症状が続く場合や悪化している場合は、医療機関で評価を受けてください。


